配置図(※クリックすると大きく表示されます)

小江戸の街並み、ひな祭り、真壁石で知られる歴史の町・真壁に建つ古民家。1830年頃（江戸後期）築の建物で、①見世蔵及び母屋、②式台玄関及び座敷、③薬医門の3件の登録有形文化財を持つ。通りに面した見世蔵1階の22.5帖の土間と、帳場として使われていた10帖の小上がりは、そのまま時代劇セットの様相だ。35ｃｍの欅の大黒柱、59ｃｍの欅の鴨居は当に有力者の証。それに続く母屋の12帖広間は古民家では珍しく、大きな家具を2階との上げ下ろし用に使った吹抜け天井になっている。恵比寿柱は欅の21ｃｍ。袖塀と潜戸を設けた薬医門はどっしり構えた重厚感を放つ。その門を潜ると2間幅の式台玄関が設える。全体的に屋根の補修は必須だが修復し後世に受け継いでほしい。床の緩さは築200年にしては良い状態。水回りも大丈夫だ。東側の普通車9台置ける屋根付き車庫も活用できる。