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東京◆本部/アトピーと塩素と地方移住の関係性【北の国から・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2025年6月24日

▲アトピー治療のための移住。(写真はイメージです)

重度のアトピーだった私は「アトピーが良くなる。治る。」と謳っているものには藁にも縋すがる思いでなんでも試した。

病院には体質改善の注射を1週間に1回打ちに行き2年続けた。その他に漢方、サプリ、ホホバオイル、馬油、温泉水といったものを片っ端から試し、もはやアトピーを治すために、いくらつぎこんだのかわからないほど散財した。

この中では体質改善の注射は症状が軽減したが、これ以外のほとんどは良くなるどころか逆に悪化させた。その度に、皮膚科の先生には「民間療法を試すのはやめなさい」と怒られた。それでも良くなったり、悪化したりを繰り返し、なんとか騙し騙しで日々生活をしていた。

ところが北海道から東京に引っ越して1カ月が経った頃、急にアトピーが悪化した。頭からつゆがたれ、顔と全身が真っ赤でジュクジュク状態。つゆと血だらけで痒いし、痛いし、気持ち悪いしの三重苦で夜も眠れなかった。すぐに皮膚科へ行くと血液検査をされ、アトピーの重症度を測るTタークARC値がなんと25,000pg/mL を超えていた。なお、一般成人のTARC値は450 pg/mL未満である。

皮膚科の先生には「体が大火事状態で、入院レベルだよ」と言われたが、過度の状態で驚きもしなかった。

この時、病院からは飲み薬のプレドニンとアレグラ、塗り薬のステロイド、保湿剤が処方された。プレドニンは魔法みたいな薬で飲むにつれてみるみる症状が良くなる。

その反面、アトピーを良くする副腎皮質ホルモンは本来、体内で自ら作り出すものなのだが、プレドニンを飲んで、この薬に副腎皮質ホルモンを出してもらっている状態が続くと「薬で出してくれるなら自分で出さなくてもいいよね。」と脳が勝手に思い込み、自身で副腎皮質ホルモンを作り出す働きを止めてしまうらしい。また腎臓にも負担がかかるので、プレドニンは特に処方された飲み方を守らなければならない。

▲現在使用している薬。

とはいえ、この薬のお蔭で症状が和らいだ私は友人に今回のことを話すと「塩素を除去するシャワーヘッドがアトピーにいいらしいよ。」と教えてもらう。これを聞いてすぐに塩素除去のシャワーヘッドを購入し試してみた。このシャワーヘッドこそが私の人生を大きく変える運命的な出会いだった。

最初は「なんとなくいいかも!」と思い、続けていくとみるみると症状がよくなり、1年使い続けると驚くほど肌がきれいになった。

また物は試しとシャワーヘッドと同時並行で毎日ルイボスティーをひたすら飲んだ。これはネットで調べた民間療法なのだが元々、体に良い飲み物なので害はないだろうと飲み続けてみた。プラス皮膚科で処方されたステロイドをきちんと塗り、この3つを継続した。

その結果、1年後の血液検査では25,000pg/mL あったTARC値がなんと6100pg/mLと19,000pg/mLも下がったのだ。皮膚科の先生も一緒に喜んでくれ、あまりの嬉しさに、この時の光景を今でも鮮明に覚えている。

この結果から、ルイボスティーの効果はいかほどかわからないが間違いなく「塩素」がアトピーを悪化させることがわかった。また塗り薬のステロイドは怖がらずにきちんと塗り、症状がよくなるにつれてステロイドを弱い薬に変更してもらうことが私にとっては最適だった。

現在、私はアトピーだとわからないほど良くなっている。塩素除去のシャワーヘッド・ルイボスティー・ステロイドの3つの併用はたまたま私に合う方法だったのかもしれないがアトピーで苦しんでいる方は是非、塩素になるべく触れない生活をしてみてほしい。

さて、この仕事をしていると地方移住をしてアトピーが良くなった人の記事を見かける。「転地療法」という言葉があり、住む場所を変えてアトピーを治すという選択肢をとる人がいる。

アトピーの移住者が最も多い自治体は北海道の「豊富温泉」がある豊富町だ。ここはアトピーの人では知らない人はいないであろうアトピーが治ると言われている聖地だ。その他にアトピーの移住者が多い地域は沖縄県、長野県、山梨県だ。この4つの道県に共通しているのは「水」と「自然」と「環境」である。

おそらく、都会に比べ水道水に入っている塩素の量が少なく、排気ガスも少ない。また自然が多いので空気もきれいで食べ物も新鮮。生活していくうちに体から徐々に毒素が抜けていくのではないだろうか。

ついでながら私は地元が北海道だが、白樺花粉の数値が異常に高いので北海道ではアトピーが治らなかったのだと思っている。

結論。アトピーを治すためには、塩素を除去し自分にあった方法をいち早く見つけることがアトピーを完治させる一番の近道と私は思っている。

余談だが近年の研究ではTARG値が高い人ほどコロナにかかりづらく、TARC値が低い人(健康な人)ほどコロナにかかりやすいことがわかっている。だから私は一度もコロナにかからなかったのだろう。

最後に塩素除去のシャワーヘッドを教えてくれた友人には今でも感謝している。(本部 菊地美穂)

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