▲道路開発により利便性は向上した半面、昔からある景色に変化が。(写真はイメージです。)
田舎の物件を取り扱う仕事をしていますと、色々な開発による弊害に直面することがあります。
特に三陸沿岸は、昭和初期まで陸の孤島と言われるほどの交通の難所でした。
目的地まで、リアス式海岸と称する風光明媚な自然と海の光景を思い浮かべるのですが、その岬の突端と入江の湾とを幾度となく出入りして行く道程は直線距離の何倍にもなるのです。
しかし、昭和になり国道45号線が仙台から八戸まで通ったことで、何十ものトンネルをくぐって、飛躍的な改善がなかったことが、昨日のように思い出されます。
それが、令和年代の今は、未曽有の東日本大震災の復興道路として、45号線はわずかな期間に三陸高速道路として整備されて、三陸沿岸地域の復興の動脈となっています。
しかし、その反面、風光明媚だった沿岸線はトンネルと橋梁の擁壁に囲まれて、ちっとも面白くなくなってしまいました。
開発の弊害として残念に思うところです。(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)
投稿者プロフィール

- ふるさと情報館・みちのく岩手事務所 所長・スタッフ
- 元JA職員で都市と田舎を結ぶ取り組みを約15年担当者として務め、退職を機にふるさと情報館・みちのく岩手事務所所長として一念発起。民話の宝庫・岩手県遠野市在住にて、地元神社の神主としての顔もある。令和3年よりデジタルを駆使して後方支援していた息子も全面的に加わり情報発信いたします。
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