▲稲穂と荒神神社。
世界遺産や重要文化財、また人間国宝など、世界には様々な形で古くから伝わるものを尊重し、伝承していく文化があります。みちのく岩手事務所がある岩手県遠野市でも、平成19年より「遠野遺産」の認定が始まり、神社仏閣などの有形遺産、しし踊りや神楽など伝統芸能を含む無形遺産、重湍渓(ちょうたんけい)や稲荷穴(い なりあな)などの自然遺産、また、複数の要素を含んだ複合遺産など、令和2年の追加認定を経た現在で161の遺産が認定されています。
▲遠野遺産の表示板。
その認定第1号~第7号に名を連ねるのが、「遠野七観音」と呼ばれる観音堂。市内7か所に点在するお堂を1日で順番に回れば願いが叶うという言い伝えも?とは言え、広い遠野を1日で歩く事は厳しく、順番で回ると総距離は軽く100㎞を超えるので、乗り物を使うのがお勧め。もちろん、観音様へのお参りの心もお忘れなく。
第37号は青笹町にある荒神(あらがみ)神社。田んぼの中に茅葺の祠がひっそりと鎮座する風景は、遠野の象徴として度々紹介される他、撮影スポットにもなっています。※田んぼは私有地ですので、くれぐれも撮影の時はお気を付けください。
▲水鏡の荒神神社。
遠野市のホームページでは『遠野遺産公式ガイドブック』も発行されておりますので、遠野の物件を見学に来る際などに合わせて訪ねてみてはいかがでしょう。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)
▲『遠野遺産公式ガイドブック』
投稿者プロフィール
- 元JA職員で都市と田舎を結ぶ取り組みを約15年担当者として務め、退職を機にふるさと情報館・みちのく岩手事務所所長として一念発起。民話の宝庫・岩手県遠野市在住にて、地元神社の神主としての顔もある。令和3年よりデジタルを駆使して後方支援していた息子も全面的に加わり情報発信いたします。