一年の経つのは早いもので、早くも師走の候となりました。 神棚を設けている御家庭では、一年の御加護への感謝と新しい年に向けての御期待をこめて、煤払いをしたうえで、新しい御神札をお迎えします。
古来日本では眼に見えるもの、見えないもの、善きもの、悪しきもの、美しきもの、醜いもの、全てに霊が宿り、自然界、現世界の人間の力の及ばぬものを畏れ、崇めることで自然摂理を大切にする事を根本として来ました。年にも歳神様がいて、新しい年が明けることで歳神様が若返り日々太陽の日差しが強まってくることを祝い、新しい年の作物、食糧の豊作と安寧を祈念する大事な節目であるわけです。
神社は全国津々浦々に八万社ともと言われますが、総本として崇められているのが伊勢神宮でありまして、天皇及び皇室の大祖神としての天照皇大神(アマテラスオオミカミ)が祭られています。神棚の中央に新しい天照皇太神宮様の御神札をお迎えして、良い年と家内安全を祈る事が御正月を迎える大切な行事です。小生も小さな神社の宮司ですが、御神札を氏子崇敬者の方々に頒布する師走は、てんてこ舞に奔走することとなります。さあ、頑張るぞう!(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)
投稿者プロフィール
- 元JA職員で都市と田舎を結ぶ取り組みを約15年担当者として務め、退職を機にふるさと情報館・みちのく岩手事務所所長として一念発起。民話の宝庫・岩手県遠野市在住にて、地元神社の神主としての顔もある。令和3年よりデジタルを駆使して後方支援していた息子も全面的に加わり情報発信いたします。