岩手◆遠野市 山口の水車とこんびり【遠野市みちのくだより】 

みちのく岩手事務所より

遠野市土淵町の山口集落は、市中心部から北東方向に十㎞ほど進んで、隣の釜石市や大槌町に超える貞任高原や新山高原への上り口にあります。

民俗学者柳田国男博士が遠野を訪れて、民話の宝庫と感嘆したきっかけとなった語り部で学者の佐々木喜き善ぜん氏の生まれ里で、今も後裔の方々お住まいです。

旧土淵村には、とりわけ多くの昔話が伝わっており、物語の宝庫です。

その一角に、「山口の水車小屋とこんびり」と題した水車小屋が観光コースにありまして、久しぶりに行ってきました。

佐々木喜善氏の生家から数百メートル、向こうの山麓には喜善翁の墓地もあるダンのハナが見えます。

水車小屋は長い間使用されずに放置されていたそうですが、

十数年前に遠野市が改修して現在も小川の水をバシャバシャと汲みまわしてギシギシと音を立てて大きな水車が回っています。

その小屋の中では粉を打つための臼に突き棒がゴットンゴットンとリズミカルに動いていました。

その音を聞いて、自分の遠い記憶がよみがえりました。幼いころに亡き祖母と隣村の水車小屋に粉ひきにつれていかれた風景と、水車の音です。

なんとも懐かしく、亡き祖母の声が聞こえた気がしました。

(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

投稿者プロフィール

みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 
みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 ふるさと情報館・みちのく岩手事務所 所長・スタッフ
元JA職員で都市と田舎を結ぶ取り組みを約15年担当者として務め、退職を機にふるさと情報館・みちのく岩手事務所所長として一念発起。民話の宝庫・岩手県遠野市在住にて、地元神社の神主としての顔もある。令和3年よりデジタルを駆使して後方支援していた息子も全面的に加わり情報発信いたします。

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