新潟◆上越市/高田世界館〜日本最古の映画館〜【本部スタッフ・上越だより】

本部・地域担当より

2、3年くらい前から娘が行きたいと言っていた上越市の「高田世界館」。

日本最古の映画館で現在も営業中。勿論、国の登録有形文化財指定の建物です。

▲100年前の異空間で映画を見られる貴重な体験ができる。

恥ずかしながら新潟出身である小生でも知りませんでした。

ゴシック風の洋服(通称:ゴスロリファッション)が好きな娘が何かで知ったらしい。

その洋服を着て訪ねてみたいという願いを聞いてやろうと、暑い最中の8月初旬、家族で訪問。

雁木通りで知られる旧高田市街にあります。

開業したのは明治44年、明治時代最後の前年2011年というから115年前。

我々が扱う古民家レベルの映画館とはどうなのだろうかと、ワクワクドキドキです。

雁木通りに謙虚に小さく看板が出ているだけなので注意し目を凝らさないと見過ごしてしまいそうで、

そんな凄い建物であるとは気付き難いです。10mくらいの外廊下を通り建物入口へ。

ドアは半間幅(3尺)方開きの全面ガラスの木枠戸。中へ入ると右手に改札窓があり、女性職員さんが丁寧にご案内してくれます。

見学は映画上映の合間の休憩時間(15分)、大人500円で出来ます(映画観覧料は大人1700円)。

建物内は意匠、家具、建具、飾り物、壁掛け物、手摺り、お知らせ看板など全てが当時のまま。

随時修復はしていますが、あえて当時の状態を再現維持しているでしょう。1階は140席、2階35席です。

一番印象的なのは格天井、その中央にはその昔、高田藩を治めた榊原氏の家紋「源氏車」があしらわれています。

築100年以上の建物は珍しくありませんが、このように特殊で、しかも日夜使われている文化財は貴重です。

鉄材をあまり使っておらず、当時としてはかなり贅沢な造りの場所だったことが感じられます。

特別に映写室も入らせて頂きました。今風に言えば〝ゴツイ〞重厚感のある映写機が2台あり、現代製でないことは一目瞭然で分かります。

▲いかにも古い映写機だ

見学時間も終わりになり、職員さんが生マイクで次の上映案内をはじめました。お客さんは一人?のよう。

たった一人のお客さんでもおざなりにせず、ひたむきにこの環境を維持している職員さんに感銘を受けました。

施設運営はNPO法人をはじめ、ボランティア、寄付で維持されています。

地方の町の活性化策としてこのような古き良きものを使うことは大いに参考になります。

この日、雁木通りには若者や観光らしい人も歩いていました。我が家もそろそろ帰ろうと思い、車へ戻ろうとすると娘が「パパ、写真撮って」と、いつの間にかゴスロリ服に着替えた娘がポージング。

いつか喧騒を忘れここでゆっくり映画を見てみたいと思いました。

(本部新潟担当 金澤和宏)

投稿者プロフィール

代表取締役/金澤 和宏

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