本誌先月号(11月号)24頁に掲載された蔵王の物件は、私のところから車で5分と近いペンションで、同業の知人の立場で売却の相談を受けたものです。平成5年開業と、まだ新しいのですが、建物よりオーナー夫妻の年齢が継続を難しくさせてしまいました。
歳をとると、しみじみ悟ることですが年齢には逆らえません。仕事と暮らしを都会を離れてリセットするなら一日でも早いほうがよい、を実感させられた案件です。
新築開業後わずか25年で人手に渡すのは無念でしょうが、敷地300坪に2階建100坪のこの瀟洒な小ホテルをこの金額で得られる買い手、二番目のオーナーは幸運ではないでしょうか。ペンション再開案だけではなく、独り暮らしが増えるいま、この蔵王町の私の身近にも単身世帯のお仲間が目立ってきましたので、こういう人たちを受け入れる「シェアハウス」という自宅兼用の集合賃貸住宅に転用することも考えられます。
さまざまな業績、経歴のひとたちが、適度な距離感で自然に交流して暮らしていける住まいへの転身です。自室以外に広いリビング、しっかりした本格的なキッチン、きれいなトイレや洗面所、浴室には熱い温泉が終日溢れているという質の高い共用設備をすでに備えているこの中古ペンションは、理想的な集合住宅になり得ます。
オーナーも暮らせるプライベートスペースが91㎡も確保されていて、申し分ありません。11月号をもう一度開いてみてください。
(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)
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☆渡辺さんが経営する宮城蔵王・遠刈田温泉郷ペンションそらまめのホームページ
http://www.soramame-p.com/
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