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長野◆蓼科/人口減少社会の先に・・・東京出張の帰路に思ふ【信州蓼科・タイムカプセル】

この記事の投稿者: 信州蓼科エリア案内人/ 星野 登美夫

2017年4月14日

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先日東京出張のおりに本屋を覗いたところ、真っ先に目に付いたのが『老いる家 崩れる街』という書籍でした。

現在800万戸の空き家が、わずか15年後には2100万戸を超えるというタイトルで、やはり不動産を取り扱うという仕事柄興味もあり即購入、帰りの電車の中で一気に読みました。

「人口減少社会」なのに「住宅過剰社会」という不思議な国に住んでいるという前書き。詳しい内容は割愛しますが、たしかに地方では、各市町村がこぞって人口増加を目指し、各種イベントや行事を宣伝し、地域の特色などアピールに一生懸命です。しかしこの人口減少が続く中で、限界集落の増加は避けられない状況になっています。

ふと、先日知人の紹介で地元農家のご夫婦を訪ねたことを思い出しました、この方は田畑約1町歩を耕作してましたが、ともに80才近い高齢者となり、これ以上耕作が出来ない、そしてこの先どう生きていったら良いのかわからないとの相談を受けました。娘さんは関西にお嫁に行って帰ってこないそうで、大きな屋敷にお2人で住んでいるのも大変との話でした。

0414soudan※写真はイメージ。

お話をしながら、この方達もいずれはいなくなってしまい、そのままこの大きな住宅は空き家になってしまい、それは時間の問題なのだと感じました。そして、このような状況に置かれている人達が大勢いると思うと、将来を悲観的に考えてしまいました。

国や自治体、私達も知恵を出し、現状を脱するべく早急に手を打つ必要が求められている、そう強く感じるところです。 (信州蓼科店 星野 登美夫)

※情報誌掲載の文章に加筆・修正してあります。

 

投稿者プロフィール

信州蓼科エリア案内人/ 星野 登美夫
信州蓼科エリア案内人/ 星野 登美夫
1944年新潟県生まれ。東京都文京区に育ち、千葉県船橋市で不動産業を開業、のち奥さんの実家である長野県茅野市に移住。創立して間もないふるさと情報館に初期の頃より参画。信州蓼科店として25年以上活動し移住者よろず相談も請け負ってきた。広大かつ複雑な蓼科リゾートエリア内を地図なく案内・走破できるのは長年の経験によるもの。中国語の日常会話もこなす、まさにふるさと情報館の老黄忠。