今冬は、3.11以来の津波が来襲する地震や、東京では54年ぶりの11月の降雪などと、異常な自然現象を予感させるところから始まりました。
しかし、年が明けると誰でも同じように新しい年が良い年でありますようにと願い、神社仏閣に詣でて初祈願をしたくなるものです。
古来、人々は人間ではかわない超常現象や自然の摂理に恐怖とともに畏敬を持ってまいりました。つまり、地球規模の大自然から人々が暮らす集落にいたるまで、それぞれの大地、山、海、食べ物、衣類、住居、ありとあらゆるものに神様と精霊を見出し、大切にする事を尊んできたように思います。
東北の田舎には、自然の懐のなかで自分なりの時間で、自分なりのスタイルで暮らせる環境がいっぱいあります。
私が暮らす遠野市にも「六角牛山に三回雪が降れば、里にも降る。」とか「カッコウがないたら豆をまけ」なとど、地元の格言があります、どこの里にもその里ならではの言い伝えがあり、そこに暮らす人々の知恵となっているものです。
先ずは今年も、新しい年神様をお迎えして自然体で頑張ってみたいと思っています。
(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)
投稿者プロフィール
- 元JA職員で都市と田舎を結ぶ取り組みを約15年担当者として務め、退職を機にふるさと情報館・みちのく岩手事務所所長として一念発起。民話の宝庫・岩手県遠野市在住にて、地元神社の神主としての顔もある。令和3年よりデジタルを駆使して後方支援していた息子も全面的に加わり情報発信いたします。
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