▲毎年100頭ほどの馬が放牧される。
「民話の里」や「日本の原風景」として知られる「岩手県遠野市」には、全国有数の馬の産地としての一面もあります。遠野の人と馬との関りは深く、古くから農耕馬などとして生活を共にし、民家と馬屋がつながった南部曲がり家の名残の残る民家も多く見られます。
また、遠野市には1998年に日本初の乗用場生産施設として設立された「遠野馬の里」があり、農耕馬の需要が減った現代でも、乗用馬の生産にとどまらず、競走馬の調教や乗馬教室の開催など、積極的に馬との触れ合いが行われています。
春から秋にかけ多くの馬は放牧に出され、自然の中ですくすくと育ちます。その放牧地として代表的なのが遠野市北東部に位置する「荒川高原」です。この牧場は遠野三山最高峰の早池峰山の裾野、標高1000m近くの高原に広大に広がり、道中からの景色も非常に良いため、ドライブやツーリングのコースとしても人気のスポットです。
▲ドライブコースとしても人気。
ようやくコロナ禍の出口が見えつつある今、連休を利用し美しい自然の中に涼みに、癒されに訪れてみてはいかがでしょう。牧場には牛も放牧されている他、野生動物も多く出没するので、互いに安全に、是非ゆっくりのんびり過ごしていってください。
(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)
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投稿者プロフィール
- 元JA職員で都市と田舎を結ぶ取り組みを約15年担当者として務め、退職を機にふるさと情報館・みちのく岩手事務所所長として一念発起。民話の宝庫・岩手県遠野市在住にて、地元神社の神主としての顔もある。令和3年よりデジタルを駆使して後方支援していた息子も全面的に加わり情報発信いたします。
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