北杜市大泉町谷戸の集落の中に徒然草という名のギャラリーカフェができました。
展示されている版画と書は今年、竣工直後のこの民家に移住して来られた方の作品。
梅原猛氏の哲学に感銘を受けたことがきっかけで創作を始めたそうです。
建物は中学校のすぐ裏、町の中心にある古民家を再生したものです。
ふるさとネットワーク読者の皆様の中には、掲載月号をお持ちの方もおられるのでは。
道路からスロープで敷地内へ下りると立派な木戸と、その向かって左、格子窓に使われている天然木の桟がまたユニークです。
これは、玄関を入ってすぐ、ゲスト用トイレの入り口。取っ手も天然木。
元の土間はコンクリートのたたきにして下足のまま入れるギャラリースペースになりました。
屋根を葺き替えた時にはずした古い瓦などの古材がたたきの中にモザイクのように埋め込まれています。
ギャラリーの角に置かれた味わい深いこげ茶色の照明器具は
煤けた柱をくりぬいたもので自然に入った亀裂から漏れる光がアートしてます。
大工さんの遊び心とお施主さんの心意気が伝わりますね。
この家全体も、そしてこんなパーツまで世界に二つとない、貴重な文化遺産ではないでしょうか。
今はオープン直後で厨房が工事中のため喫茶のみの営業ですが
近い将来、お食事の提供もと徐々に準備を進めていらっしゃいます。
お座敷の電気の傘は、ご主人いわく「失敗作の寄せ集め」
ええっ、そ、そんな、もったいない!
買わせてくださいって言う方もあるんじゃないでしょうか。
私、売り物かと思って見てました。
そして、こちらのカップも。
お嬢さんが海外青年協力隊のメンバーとして活躍先のガテマラから送ってくれたコーヒーカップだそうです。
任期を終えて帰国したら同居、ご両親と一緒にお料理を担当される予定ですって。
どんなメニューになるんでしょう、楽しみですね〜。
行き方は、いたって簡単です。
八ヶ岳へお越しの際は、是非、足を運んでみてください。
※水・木定休です。
(八ヶ岳事務所・和田)