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山梨◆八ヶ岳/解氷の候、3月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年3月9日

▲ふと感じる、春の訪れ。

まだまだ風が冷たいなと、ふと足元を見ると、ひょこっと芽吹き始めている小さな野生の花々。春の訪れを感じるのはこの時でしょうか。

冬の間にすっかりと茶色くなった大地には緑の葉っぱだけでも鮮やかに感じますが、やはり花々の華やかさには心が躍るものがあります。冬から春へ季節の変化を感じる北杜市の3月です。

とはいえ、油断をしているとドカっとまとまった雪が降る時期でもあります。

昨年も3月の頭にまとまった雪が降り、朝、目覚めると30㎝程の積雪。道路の除雪が無いままで出勤時間となり、恐る恐る車を出した記憶があります。この時は愛車のジムニーの走破性に感嘆、ジムニー最高!といいながら雪道を走った記憶があります。

▲春の訪れの中、雪景色に変わることも。(山梨県北杜市)

北杜市にはどんな車が合っているのだろう。度々、語られるこの話題。昨年の物件のお引渡しの際にも、売主様と買主様の間でこの話題が上がりました。

買主が、「せっかく北杜市に別荘を買ったので、思い切って四駆のSUVを買おうかと思う」と売主に相談されました。

それに対し、売主は「無理して買う必要はないんじゃないかな」との発言。因みに売主は北杜市へ20年程ご定住をされていた方。スタッドレスタイヤは必要だけど、幹線道路沿いを走るだけであれば二駆でも大丈夫。ただ、標高の高いところに行くのは厳しいかもしれないとのこと。

それよりもと、売主の話は続きます。北杜市は道路沿いに様々な動物がいる。サル、キツネ、狸、鹿が飛び出てくることもある。突然飛び出てくると、回避は難しく、車に当たってしまうことも。売主も鹿とぶつかり、修理に100万円ほどかかったとのこと。

また、狭い道が多く、脇から木々や竹藪がはみ出ていることも多い。車のすれ違いざまに、路肩によると、枝が車のボディを傷つけることも頻繁だ。

話は続きます。砂利道では小石がタイヤに挟まり、それが走っている時に飛び、ボディを傷つけることがある。車高が高い事も大事。砂利道は掘れやすく、デコボコになりがち。車高が低い車では、底を擦ってしまう。

▲北杜市で人気の車。スズキのハスラー。

いつしか話は、四駆か二駆というよりは、大事にするような車は買わない方が良いという結論に。北杜市では車は道具であり、愛でるものではない。「車が傷ついても、自分の心が傷つかない車が良い」という名言が飛び出ました。これは長年、北杜市で定住した方だから出てくる言葉だと感心いたしました。

因みに北杜市の教習所のある教官は、受講生にはスズキのハスラーをお勧めしているそうです。コンパクトで細い道でも取り回しが容易、車高が高く、四駆。価格的に何かあっても心が傷つきにくい。売主様の言葉とも合致します。

実際に北杜市で頻繁に見かける車がハスラーです。皆様は現在、どんな車に乗っていますか?どんな車に乗るかを考えるのは楽しい作業ですね。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

北杜市◆全域/北杜市の地層と温泉【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年3月3日

▲北杜市には数々の温泉があるのです。(画像はイメージです)

北杜市のある山梨県は、地下に複数のプレートが重なり合う複雑な地質構造になっています。

北杜市は、フォッサマグナと呼ばれる大断層の上に成り立っているため、市内のあちこちに温泉が湧出しています。

この複雑な地質構造が影響しているのか、市内の温泉によっても泉質が異なります。

塩化物泉、炭酸水素塩泉、全国でも珍しいラジウム泉など様々なので、北杜市では泉質の異なった湯めぐりを楽しむことができます。

北杜市白州町にある尾白の湯は、源泉は茶褐色の赤湯で、日本三大名湯の一つである有馬温泉と同じタイプの超高濃度温泉です。

露天風呂は、高濃度な茶褐色の源泉で、湯はぬるめなので、ゆっくりと疲れをとることができます。

▲温泉やサウナなど、癒されに来てください。(画像はイメージです)

他にも、パノラマの湯の大露天風呂は、正面に富士山、周囲には南アルプスなど山々の大パノラマが広がり、温泉につかりながら、絶景を望むことができ、心も体も癒されます。

いくつもの魅力的な温泉のある北杜市で、湯めぐりをしてみてはいかがですか。(八ヶ岳事務所 柳本 朝子)

山梨◆八ヶ岳/春寒の候、2月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年2月9日

▲雪化粧した木々と甲斐駒ヶ岳。(山梨県北杜市)

2月。暦の上では立春ですが、八ヶ岳南麓の北杜市はまだまだ冬の真っ只中。1年で一番寒く、これからが雪が降りやすい時期となります。

まだまだ冬というのは、全国的な話かとは思いますが、冬が早く始まり、終わりが遅いこの場所。一番寒い時期だからこそ、春という言葉が待ち遠しくなります。

北杜市に移住して8年程、冬の生活で諦めたことというか、手放したことがあります。

それは薪ストーブで生活するということ。

元々、薪ストーブに強い思いがあったわけではなく、お洒落、楽しそうくらいに思っていたところ、購入した家に薪ストーブがついていたというのが、私と薪ストーブとの出会いです。おまけについてきたプレゼントのようなものでした。

ただ、実際に使ってみると、楽しいけど、手がかかるもの、そして、使うほど手になじむものでした。

当初は薪に火を着けることも大変で、恥ずかしながら、煙が逆流して家の中が煙臭くなったこともあります。

とは言え、炎の揺らめきと、どの暖房器具とも代えがたいポカポカとした暖かさ。手に入れてみると、八ヶ岳南麓への移住の象徴のようなものに感じ、夢中になってしまいました。

▲じんわりと心まで温まる薪ストーブ。

一方で現実は厳しい。手がかかるのは、薪を燃やすことより、断然、薪を準備することにありました。売っている薪は高額で、札束を燃やすようなものと言われます。

その為、庶民が薪ストーブを頻繁に使うには、木を集め、チェーンソーで切り、斧で割り、薪棚で2年ほど乾燥させる必要があります。

私は木を無料で集めることは当初から諦め、丸太を2トンほど購入し、自宅の駐車場にトラックで落としてもらいました。

そしてチェーンソーを購入し、丸太を40㎝程の適度な長さにカットをする。この玉切りという作業が終わらないと、丸太を移動することが出来ない。

その間、駐車場が使えなくなるので、無理をして2日間で完了させる。そして、カットした大量の丸太を移動、そこからコツコツと、斧で薪割を休みの日に行うのです。

そして薪を乾燥させ、使えるようになるのは早くて来年になります。

この一連の作業が結構大変なのです。薪を作ることのみを趣味とするのであれば、フルタイムで働きながら出来るのかもしれないが、私には難しかった。

休みには出かけることが好きだし、何よりコツコツと続けることが苦手なのかもしれない。その為、当初は冬の間に終わるはずの薪割は遅々として進まず、放置された丸太には、きのこや苔が生えてしまった。

丸太を購入し、玉切り、薪割、乾燥というサイクルを3回ほどこなしたが、正直疲れてしまった自分がいました。

とは言え、薪ストーブは楽しい。その為、ここ最近の冬は、灯油ストーブを基本とし、週に1回ほど薪ストーブを楽しむ。薪ストーブは日々の生活では無く、たまの贅沢というのが、私と薪ストーブの距離感となったのです。

時間が出来れば、いやいや、結局はマメな人でなければ難しいのではと思う、冬の日です。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/冬の夜空を見てみよう★【八ヶ岳スタッフ・ゆるり☆星空さんぽ】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年2月2日

▲空気が澄んでいる冬の夜空は、まるでイルミネーションのよう(写真はイメージです)。

八ヶ岳に住んで17回目の冬。

空気が澄んで晴天率が高いこの季節、夜は冬の星が煌めいています。

明るいキラキラな星たちに加えて、今年は木星や土星、火星などの惑星も見えており、夜の星空をさらに美しく見せてくれています。

毎年楽しみにしている八ヶ岳冬の星風景。

落葉した木々のあいだから見える冬の星座たち。

黒い樹木越しの夜空、オリオン座やシリウス、明るい星暗い星、時間を忘れるくらい眺めてしまう冬の風物詩、森の満天星。

▲八ヶ岳で星の観察してみませんか?(写真はイメージです)

先日何気に流していたラジオから、イルミネーションの起源は16世紀、ある人が夜、森の中で煌めく星を見つけて感動し、木の枝にロウソクを飾ることでその景色を再現しようとしたことが始まりだという話が聞こえてきました。

冬の星風景が素敵だと思っているのは今も昔もかわらないのだなぁ~としみじみ。

今だけのとっておき森のイルミネーション…八ヶ岳に見に来てください☆(八ヶ岳事務所 安江 美香)

北杜市◆全域/デマンドバス〜北杜市の予約制・乗合いバス〜【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年1月30日

▲デマンドバス乗り場の様子。

山梨県で最も広い面積を有する北杜市。

北杜市のバスは、4つのエリアを設定し、幹線バスと支線を組み合わせ運営してします。

デマンドバスは生活圏(エリア)内における移動を担っている支線の予約制、乗合バスです。

路線は①高根・長坂・大泉、②小淵沢、③明野、④武川・白州の4路線で運行をしています。

市にお伺いしたところ現在、子供から高齢の方まで幅広い方が利用しているそうです。

利用目的は公共施設の利用ため支援学校などへの通学、通院、買い物など様々で、なかには別の路線や電車に乗り継ぎ市外へ出かける、という利用をする方もいるそうです。

デマンドバスを利用するには、初めに市への利用者登録が必要です。

また、利用する際は、利用したい日の前日の午後1時までの予約が必要です。

運行日は平日(1月1日から3日は運休)で、路線ごとに目的地一覧があります。

医療機関や金融機関、商業施設、公共施設などの目的地一覧の中から、希望の日にちと目的地、乗りたい便を予約します。

当日は、ワゴン車が乗り場までお迎えに来てくれ、帰りの便はご自宅の周辺で降車することができます。

なお、デマンドバスは相乗り車であるため、到着時間は多少前後する場合があるかと思いますので、時間に余裕をもって利用することをおすすめします。

乗車料金は、1乗車300円、回数券の販売もしています。

お出かけの際に、利用してみてはいかがでしょうか?(八ヶ岳事務所 柳本朝子)

※北杜市デマンドバスの詳細につきましては、北杜市公式ホームページをご覧ください。

山梨◆八ヶ岳/初春の候、1月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年1月4日

▲夕焼け空に赤く染まる富士山。(山梨県北杜市)

明けましておめでとうございます。

2025年、令和7年の幕開けとなりました。

事務所のカレンダーには平成37年、昭和100年という印字もされている。

不動産会社ならではだろうか、契約に使用する登記簿は和暦で記載されているため、昭和〇年の住宅が、築何年目かと見る時に役立つ。

皆様のお家にはどんなカレンダーが飾られたでしょうか。

わが家は壁掛けカレンダーを毎年1枚だけ購入している。沖縄に住み始めたころからの習慣で、海をテーマにしたものを買う。以前は「うみまーる」という沖縄県座間味島ざまみじまを拠点とした写真家ユニットのカレンダーを購入していた。

熱帯魚やウミガメが泳ぐ、のほほんとしたカレンダーを見ていると、次の休みはシュノーケルに行こうとか、カヌーで海に出ようとか、海まで徒歩圏の立地が、日常と休日をスムーズにつないでくれた。

八ヶ岳南麓に来てからも、不思議と山ではなく、海をテーマにしたものを購入している。最近のお気に入りは山と渓谷社の「しあわせのうみ」というカレンダー。こちらは沖縄に限らず、世界の熱帯の海を写したもの。

以前と違い、カレンダーを見て、直ぐに海に行くという環境では無いが、リビングの良く目につくところに掛けられたカレンダーという名の写真集は、今年も私の日常に彩りを与えてくれそうだ。

八ヶ岳と空。上空は宇宙とつながる様な濃いブルー。(山梨県北杜市)

1月の北杜市は冬の真っ只中だ。夏場に来られる観光客の方は意外に思われるかもしれないが、別荘利用や移住者に一番人気のシーズンが冬なのだ。

冬が近づくにつれて、夏山がいかにボケて見えていたのか驚くことがある。

晴れて、雲が無く、山の全容が見える、そんな稀な日であれ、夏場は空気中の水分で視界が妨げられていたのだと。

北杜市の冬は八ヶ岳や南アルプスで雪雲がせき止められ、乾いた空っ風が吹き下ろしくる。冷たく強い風、それにより乾燥した空気が、山を四季の中で一番、クリアに見せてくれる。さらには雪がその山容を際立たせる。

冬の晴天率は高く、昼間は暖かい日差しが降り注いでくれる。日が当たる場所で、車のエンジンを止めて、のんびりと車内で日光浴をしながら山並みを眺めるも良い。

そして空気が澄んだこの時期に見られる、特に濃い青空を「八ヶ岳ブルー」と呼ぶそうだ。青空にも深さがあるのか、どこまで濃紺になると八ヶ岳ブルーなのか。

今年は空の色を気にしながら、生活をしてみたいと思う。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

北杜市◆全域/小動物の通り道【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年12月31日

▲県道28号の清里大橋を渡り、清里駅に向かう途中にある。

北杜市の豊かな森には、天然記念物のヤマネやリスなどの小動物が木の上で暮らしています。

森を分断する道路が原因で動物たちの移動範囲が制限され、時には車と衝突する危険性があります。

平成10年(1998年)、山梨県は保護活動の一環として「ヤマネブリッジ」を整備しました。

森の小さな動物たちが安全に道路を渡れるようにするための、橋のような通り道です。

こちらは道路の案内表示と兼ねる形で建設されました。

鋼鉄製の堅牢なつくりで、ブリッジの内部は人がかがんで通れるほどの広さです。

▲小動物保護のため「橋」を設置。

また、北杜市では平成19年(2007年)に民間連携事業として「アニマルパスウェイ」を八ヶ岳南麓の市道上に整備しました。

現在では、2基の「アニマルパスウェイ」が設置してあります。

「アニマルパスウェイ」、「アニマルブリッジ」共にモニタリングによって、ヒメネズミやヤマネなどの小動物だけでなく、彼らの天敵であるテンも利用していることが確認されています。

このような取り組によって、動物たちが安心して移動できることが期待されています。

北杜市にいらした際は、ぜひ探してみてください。(八ヶ岳事務所 柳本朝子)

山梨◆八ヶ岳/師走の候、12月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年12月7日

▲雲の先から現れる、夜明けの富士。(山梨県北杜市大泉町)

12月は本格的な冬の始まりの月といえる。

11月後半からは朝方の気温が0度を下回り、対策をしてなければ、水道管の内部が凍り、破裂する時期となる。別荘の方は水抜き作業をしておかなければ、多額の水道料を払うことになるかもしれない。

この時期から私が気にするようになるのが、夜の天候だ。

昼の天候が気になるのは当たり前だが、夜に晴れているか、雨が降っているか、曇っているかが気になるのである。

晴れ渡った朝の冷え込みは強く、逆に曇っている日の朝は暖かい。路面が凍りやすいのは、晴れた日の朝なのだ。

一番に恐れる天気は、雨が降り、夜半過ぎから晴れ渡るという時だ。

この翌日には路面がスケートリンクのように、ツルツルになり、ブレーキを踏むと、車はクルクルとダンスを踊りだしてしまう。雪の方が安心なくらいなのだ。

そんな日は許されるのであれば、気温が上がる、お昼くらいまでは家に閉じこもりたいのだが、そうもいかないのが苦しいところだ。

▲冬晴れの八ヶ岳南麓。(山梨県北杜市高根町)

カレンダーをめくると、最後の1枚だった。

1枚のペラペラとなったカレンダー。元々は厚く重なったものが、毎月減っていくのだから、当たり前なのだが、何だろうか、もの悲しい気持ちになってしまった。

それは多分、今年が終わってしまうという事を、心の準備なく、視覚と触覚(皮膚)とで体感してしまったからだろう。

年を重ねるにつれ、時間が早く過ぎていくと言われる。同じ3年間でも学生時代と今が同じとは思えない。

そんな疑問の答えは、たまたま読んでいた本に書かれていた。生物学者である福岡伸一先生の「動的平衡」という本。〝生命とは何か〞という著作を多く出している方だが、学者とは思えぬ、ユーモアと艶のある文章が魅力的だ。

その中で、人は年を取るにつれて、自分の中に流れる時間をゆっくりと感じようになるとの記述があった。

自分の中に流れる時間と、実際に流れる時間の差。自分で感じている以上に、時間は刻々と過ぎてゆく。毎年12月を迎えると、過ぎ去った時間がまるでどこかに消えてしまったように感じるのは、このギャップによるものだろう。

ただ、スマホに撮りためた写真を見て、振り返ってみると、それなりにやってきた記録が、記憶となって甦ってくる。

今年も少ないながらも登山に行けたな、季節の花や食材を満喫したなと。日々の積み重ねを思い出せば、それは決して消えてしまった時間ではないのだ。

来年も日々を楽しく積み重ねていきたいものである。(八ヶ岳事務所 大久保武文)