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北杜市◆八ヶ岳事務所/八ヶ岳事務所に新メンバーが加わりました【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年11月11日

▲北杜市大泉町出身です.

初めまして。この度ふるさと情報館の一員となりました、柳本朝子です。

私は、山梨県北杜市大泉町出身です。

祖父が兼業農家をしていたため、子供の頃はお米や野菜が、自宅にあることが当たり前でした。

食べたい時に家からすぐの畑に、トマトやキュウリ、ナス、トウモロコシなど、季節によって変わる野菜を収穫に行き、もぎたてを食べていました。

北杜市の学校の遠足は八ヶ岳登山。冬になると保護者の方々お手製の、田んぼのスケートリンクで早朝スケート。

今考えると、田舎ならではの豊かな経験だったと思います。

一度はふるさとを離れましたが、大学卒業後に北杜市に帰ってきました。

八ヶ岳、富士山、南アルプスの景色に、そして新鮮な美味しい野菜に、毎日ひとつひとつ感動しました。

一度離れたからこそ、なおさら北杜市の良さに気づけたと思います。

現在、休日は天候と気分で長野県や静岡県にドライブ、時には都内に買い物に出かけたりしています。

山梨を拠点に山に海に都会に、と楽しんでいます。

北杜市は都心からも近く豊かな自然があり、四季折々楽しめる場所です。

そして、美味しい水、お米、新鮮な野菜、美味しいお店も沢山あり、魅力がいっぱいです。

田舎暮らしをお考えのお客様のご希望をかたちにできるよう、最適なご提案が出来ればと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。(八ヶ岳事務所 柳本朝子)

山梨◆八ヶ岳/立冬の候、11月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年11月8日

▲月明かりでアカマツの木々が浮かび上がる。

秋の夜は長い。

そういえば、小中高時代に読書週間が設けられたのもこの時期だった気がする。今年は秋の夜長を読書に費やそうかとふと思う。

春から夏にかけては日が長く、しっかりと働いた後でも、まだ外が明るく、得をした気分になった。

それに比べると、日の短いこの季節は、みるみると暗くなってしまい、気づけば一日が終わってしまったような寂しさを感じることもある。

この感覚は、日本のどこにいても共通なのかもしれないが、田舎に行けばいくほどより強く感じるように思える。

まず家から一歩でると真っ暗だ。お店が少ない、街灯がない。人が歩いていなければ、車もあまり走っていない。車で外出をするにしても、慣れていない人は怖いと思うだろう。

北杜市の道は交通量が少なく、道も片道一車線、都市部では車の運転を苦手としていた方でも、移住後は嬉々として運転をしている。この環境だから運転が出来ると言う。

ただ、そんな環境だからこそ夜の道は真っ暗で、慣れないと運転も怖いのだ。

人工の光が無いと、夜は暗いのだと、当たり前のことに気づく。そして暗いからこそ、秋の夜はより長く感じるかもしれない。

家で読書をするのも良い、なぜだかこの時期はミステリーが似合う気がする。ビデオレンタル屋は無いが、今の時代はネットがあれば家で映画も楽しめる。

そして暗い環境だからこそ、星はより輝いている。自分は星座にはからきしだが、北杜市で見る星は美しいと思う。そして月夜の日は、その暗い環境が、より月の明るさを際立たせる。静かな秋の夜、どう過ごそうか、考えると楽しくなる。

▲紅葉の先に石の殿堂「瑞牆山」。(北杜市須玉町)

今年の紅葉はどうなっているだろうか。

例年だと10月後半から11月前半にかけて、標高の高い場所から低い方へと順々に見頃を迎えていく。

年によって黄色が綺麗だったり、赤が目立ったりと様子は異なり、その違いを比べて楽しむのも魅力の一つかもしれない。

ただ今年は紅葉シーズンを迎える前、葉が染まる前に落葉している木々を多く見かける。

長野県の紅葉スポットである木曽駒ヶ岳ロープウェイ、こちらでは一足先に紅葉が巡っており、その様子がネットでも確認できるのだが、今年は例年に比べ多分に寂しい状況とのコメントがあった。

「多分に寂しい」という表現はあまり聞きなれないだけに、関係者の無念さが伝わってくる。ふりしぼる様な表現だったのではないか。

今年の夏は暑く、雨が多かった。人にとって過ごし辛く、疲れを感じた夏は、木々も一緒だったのだろうか。

冬を迎える北杜市、稲刈りが終わり、花が終わり、山の木々が落葉する。トンボやハチ、羽虫、カエルといった生き物もいなくなる。

そんなモノトーンの世界を迎える中、山々が鮮やかな色彩をまとう通過儀式ともいえる紅葉。今年はどんな儀式となるのだろうか。我々の目を楽しませるものになればと、心配とともに心待ちにする。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/清秋の候、10月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年10月7日

▲10月前半は稲刈りの季節。奥に八ヶ岳の姿。

慣用句で暑さ寒さも彼岸までとあります。

今年の秋分の日は9月22日、この頃から暑さも和らいでいくということですが、この感覚を北杜市で感じられるのが、それより1カ月以上早いお盆過ぎからでしょうか。

北杜市では9月には夏の空気感が消え、心は秋へと切り替わっていきます。そして10月は秋というよりは冬の入り口という気持ちになります。

▲10月中旬には甲斐駒ヶ岳の頂きに降雪が。

わが家では9月の後半からコタツが登場。コタツはゴールデンウィーク後に片付けるので、ゆうに8か月くらい利用していることになります。10月の中旬には八ヶ岳、南アルプスの山々に雪が見えることも。10月後半には薪ストーブの火入れ、暖かい家が恋しくなる季節です。

10月の前半は稲刈りの最盛期です。

今まで黄金色に揺れていた稲穂が刈り取られ、地肌が露わになった田んぼは少し物寂しさを感じますが、美味しい新米まであと少しということですね。

北杜市は知る人ぞ知る米どころ。過去には最高評価「特A」を獲得したこともあります。

今年は「令和の米騒動」、スーパーに米が無い、購入制限、値上げなどということがメディアに取り上げられました。北杜市においてもJAの直売所やスーパーから米が無くなることがありました。

▲10月下旬には寒さが本格化。

今まで当たり前のように買えたものが、ある日突然に買えなくなる。お米以外にも、パン、うどん、パスタなど食べるもの多々あるのですが、不安になってしまう。日本人はやっぱり米なのか。今年は、例年以上に新米が恋しくなっている自分がいます。

お米と同じように今年の収穫が気になっているのがリンゴです。

▲北杜市の隣は長野県。リンゴが恋しい季節。

わが家は季節になると毎日リンゴが食べたいというリンゴ好き。ふるさと納税を利用したり、隣の長野県まで足を延ばして、割安なものを箱買いしてきました。

ただ昨年はどこに行っても、箱売りしているのは贈答用の高価のもの、割安なものは売っておらず、袋売りがちらほらあるばかり。その内、ふるさと納税で申し込んでいたリンゴが発送出来ないと連絡がありました。そこで初めて、不作、それも全国的なものであること知りました。

今年のリンゴの収穫はいかがでしょうか。北杜市に移住してからは、野菜でも果物でも、旬のものが美味しくて安いという感覚が強くなり、それらが出回る季節が楽しみになっている自分がいます。

食べ物によって季節を感じる。今年はリンゴを沢山食べられる冬となれば良いのですが。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/新秋の候、9月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年9月8日

▲気が付くと黄金色に染まっていた稲。秋空に下に南アルプスの眺め。

9月を迎えました。

田んぼを見ると、夏の間は青々としていた稲が、いつの間にか黄金色に染まり、稲穂が揺れています。

我々が見ていなくとも、自然の時は刻々と過ぎて、季節も夏から秋へと変わったことを感じる瞬間です。

今年の夏も全国的に暑さが厳しいものとなりました。

私が登録している市役所の「北杜ほっとメール」というサービス。地域の防災・防犯情報、生活情報などが配信されるもので、配信は不定期、なにかが起きたときにされるものです。

今年の6月から7月にかけて多かったのは、「クマの目撃情報」。

私は幸いにも出会ったことは無いのですが、北杜市の色々な場所で連日、目撃情報がありました。

登山の際には、鈴をつけるなどの対策をしていますが、生活環境にクマが現れるという事に不思議な気持ちになりました。

そして夏になってから増えたのが「熱中症警戒アラート」。

山梨県全域で出ているものですが、北杜市も例外では無い暑さとなりました。

そして、ふるさと情報館の八ヶ岳事務所もエアコンを増設いたしました。

以前は扇風機で対応していた部屋でしたが、ここ数年の気温から、ついに取り付けることになりました。今年はこのエアコンのおかげでどんなに助かったか。

▲毎年、八ヶ岳事務所の片隅に咲くコスモス。秋を感じる風景です。

そんな夏の暑さも9月は折り返し地点、最低気温がぐいぐいと下がっていき、ほっと一息がつける季節となります。

そして例年ですと、9月の下旬には我家ではコタツが登場するタイミングに。その時には夏の暑さが懐かしくなるのでしょうか。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

■北杜市の移住者向けの制度について
物件購入の際に、移住者の方が利用しやすい制度で「子育て世代マイホーム補助金」というものがあります。
この制度は移住者のみを対象としているものでは無いのですが、子育て中または子育てを始める世帯(50歳未満)であれば対象となります。
子育て世代で北杜市に移住を考えている方にはお勧めの制度です。

●補助金額
・新築・建売住宅の購入最大150万円
・中古住宅の購入最大100万円
・増築・リフォーム最大100万円

■お問合せ 子育て政策課:0551‒42‒1332

山梨◆八ヶ岳/ルーティーンのある生活【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年9月2日

▲朝はホットコーヒー、寝る前にストレッチなど…様々なルーティーンがありますね。

ルーティーン。

決まった動作、所作を繰り返す事。

歳をとるにつれて、自分の生活がこの言葉によって随分と占められている。

例えば、コンビニはセブンイレブン、パンはコロッケパンの一択。

日々、新商品が並ぶお店で、変わらずそれだけを選ぶ。

一度、しっくりとくると、繰り返す傾向が自分にはある。

選択しないということは、悩まないということでもあり、とても楽だ。

▲新宿御苑を歩いてます(画像はイメージです)。

そんな自分に最近追加されたルーティーンがある。

それは、新宿御苑を歩くということ。

たまの東京出張、長時間バスに揺られ、人に溢れた新宿駅に着く。

以前は電車に乗り継ぎ事務所に向かったのだが、ある時、歩ける距離だと気づく。

そしてその道中に緑の公園、新宿御苑があった。

内部は有料なのだが、脇道は無料で通れる。大きな木に被われた緑の小道には小川が流れ、犬の散歩、ジョギングをする人とすれ違う。

バスで強張った体がほぐれ、心もほぐれていく。

せっかく都会に来たのに、直ぐに自然を探してしまう。この行為自体が自分のルーティーンかもしれない。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)

山梨◆八ヶ岳/猛暑の候、8月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年8月8日

▲強い日差しの中、稲が青々と育つ。遠くに空と雲と富士の姿。(山梨県北杜市)

気象庁の今年の7〜9月にかけての3カ月予報では、全国的に気温が平年よりも高く、昨年に続き「猛暑」となりそうとのこと。

昨年2023年の日本の夏の平均気温は、統計開始以来1位となり、過去最も暑い夏となりました。年々温暖化が進んでいるという事でしょうか。

北杜市の夏といえば、まずはその気候そのものが大変な魅力となります。

一概に北杜市といっても、地形や標高、日照条件などが様々です。

ふるさと情報館の八ヶ岳事務所がある場所は、標高760mと北杜市としては低め、近くに森はなく、日当たりの良い地形です。こういった場所ですと、真夏の日中は気温がぐんぐんと上がり、室内ではエアコンをつけないと過ごせない状況となります。

そんな場所でも、夏の夕暮れとともに気温が一気に下がり、涼しく心地良い風が入ってきます。朝は夜間に冷えた空気の中、一日がスタートできます。

場所を変えて、北杜市で最も涼しい場所はどこでしょうか?

実際に住まわれている方の話を聞くと、まずは標高が高いところ、標高1000mは越えたいところ。さらに森の中だと日中も涼しく過ごせるようです。落葉樹の森の中にある家はとても素敵な環境と言えるでしょう。

冬の間は葉が落ちて、日差しが降り注ぎ、春から夏にかけては緑のカーテンが家を包んでくれる。

樹木は水を吸い上げて生きています。樹木の間を風が通る時に、樹木の中の水が、風を冷やしてくれます。そういった自然のクーラーによる風が、日中も届けられる森の中は、最高の夏の住まいと言えるのではないでしょうか。

「エアコンなんて無いよ」、「付けたいと思ったことも無いよ」、「我が家は扇風機だけは必要かな」と嬉しそうに話す、別荘談義に花が咲く、北杜市の夏の光景です。

最近、北杜市で別荘をご購入されたAさんと雑談した時のこと。

Aさんは、10年位にわたって関東近辺で別荘を探してきました。場所を決めずに別荘探しを始めた方が、数あるエリアの中から最終的に北杜市を選んだ、決め手が気になりお聞きしました。「ここがとっても居心地が良かったから」とシンプルな答えが返ってきました。

▲夏は野菜が豊富。直売所をまわるのが楽しい。

近年は夏の間、貸別荘に半月ほど過ごしたこともあったそうで、その暮らしの中で、過ごしやすい気候に感動し、旬の野菜の美味しさに驚き、その野菜が安価に買えることに喜び、さらにお蕎麦屋さんが沢山あること等、自分にとって居心地が良い場所だと気づいたとのことです。

夏のこの時期、直売所では旬を迎えた夏野菜が並びます。そしてAさんがご購入された別荘は、高原の森の中の涼やかな立地。美味しい野菜を食べ、夜は涼しい環境の中、ぐっすりと眠ることができ、朝の目覚めも良い。夏の過ごし方としては最高ではないでしょうか。

ふと、室町時代の僧侶である一休の、「人生は食うて糞して寝て起きて…」の言葉を思い出しました。

人の一生とは、食べる、排せつ、寝る、起きるだけ。北杜市の夏はこのシンプルな生活を送るには適した環境と言えそうです。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/盛夏の候、7月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年7月12日

▲花の寺と呼ばれる龍岸寺(北杜市長坂町)。

早いもので今年も7月がやってまいりました。

7月というと初夏というイメージがありますが、実際は中旬くらいまでは梅雨の時期。北杜市の長坂町にある「花の寺」と呼ばれる龍岸寺では、人気のないひっそりとした雰囲気の中、石仏と紫陽花の花が迎えてくれます。

雨に濡れた石像と、雨に濡れ生き生きと咲く花の対比は、なかなか魅力的です。静かな雰囲気を壊さぬように、小人数で、できれば一人で参拝に行かれてはいかがでしょうか。

ちょうど1年の折り返し地点、普段は足を運ばぬところを訪れ、一度、時間の区切りをつけてみる。そんな息抜きのようなものが必要かもしれません。

5月の下旬、久々に山登りに行ってきました。本格的な登山としては実に3年ぶりでしょうか。

北杜市に移住後は、日常の中で見える周囲の山々に胸が躍り、八ヶ岳を中心に初心者向けといわれるルートを歩くようになりました。

ただ、コロナ禍になってからは標高の高い山からは足が遠のき、湿原巡りなどをしていました。

コロナ禍も明けて、せっかく近くにいるのだから、八ヶ岳の最高峰である赤岳に登っておきたいと思い、それに向けて登山を再開しました。

▲岩の殿堂の異名を持つ瑞牆山(北杜市須玉町)。

復帰の第一弾として選んだのは、標高が2230mの瑞牆山みずがきやま

以前からその岩城のようなカッコ良い姿に憧れていたのと、残雪も無く、日帰りできることが決め手となりました。

▲瑞牆山、道中に現れる巨石、桃太郎岩(北杜市須玉町)。

約5時間の行程、樹林帯を抜けると、次々と巨石が現れ、その間を縫うようにくさり場が続き、飽きることがありません。自分でも意外なほど疲れもなく、山頂まで到達。

ただ、忘れていたのですが、登山で疲れるのは下りの時。普段ほとんど使われていない私の膝は下りになると、一気に頼りないものになりました。

下山後は疲れとともに、なんとも言えない充足感が静かに湧いてきます。ああこの感じ、これが登山の醍醐味だと思い出す自分。山登りが自分の中に戻ってきたような気がしました。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

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「花の寺」龍岸寺(一般社団法人北杜市観光協会ホームページより引用)
~真田信尹公(信繁の叔父)の菩薩寺~
所在地:山梨県北杜市長坂町長坂上条1666
アクセス:JR中央本線・長坂駅、もしくは中央自動車道・長坂ICから車で10分ほど

瑞牆山みずがきやま(北杜市役所ホームページ 産業観光部観光課ページより引用)
奥秩父山系の西側に位置し、全山が花崗岩で形成された岩峰。6月にはシャクナゲが、秋には紅葉が美しく、山頂には360度の眺望が開けています。

山梨◆八ヶ岳/初夏の候、6月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年6月8日

▲田んぼに植えられたばかりの稲が育つ。奥には僅かに残雪を残す南アルプス。(山梨県北杜市小淵沢町)

5月中旬から始まった田植え作業も6月初旬までくると、ほぼ全ての田んぼが完了しています。

冬の間は乾いて、カラカラの茶色い大地だった場所が、水をたたえ、小さな緑色の稲が育つ、命の水場へと変わります。

これから冬にかけて、カエルやトンボ、ザリガニ、野鳥など様々な生物が過ごす生活の場となるのですね。

日本人の心のふるさと、原風景ともいわれる田園風景とは、水と稲だけでなく、その周囲に交わる生き物がいるからこそ、魅力的なのかもしれません。

家の近くに田んぼがあると、雨が近づくと、カエルがオーケストラを奏ではじめ、カエルの鳴き声の後、雨が降り出したことに気づく。なんだか自然との中継ぎを生き物がしてくれているようで嬉しくなります。

▲森の中の林道。若葉の木々が緑のトンネルを作る

6月の気候は、最低気温は10℃を下回ることは無くなり、最高気温も25℃くらいと、朝は涼しくて日中は暖かい。体感として楽な時期といえるでしょう。

一方で梅雨の時期にかかり、日常では雨が気になるところですが、そのおかげで森の木々は生き生きとしているように感じます。

たまの晴れ間に森の小道に入ると、みずみずしい若葉の間から光が差し込み、緑のトンネルにいるかのようです。

▲木々に囲まれたウッドデッキで寛ぎのひと時を。

森に囲まれたお家の方であれば、若葉の輝き、風にゆれる様を見ながら屋外でお茶を楽しまれるのも良いでしょう。緑の森とウッドデッキの組み合わせは絵になりますね。

毎年、この時期になると足を運ぶのが、富士見町の入笠湿原です。

冬はスキー場として運営している富士見パノラマリゾート、このゴンドラに15分ほど乗ると、標高1800m程の高地に到着し、そこに山野草の高原が広がっています。

▲日本スズランの可憐な姿に癒される。(長野県富士見町)

この入笠湿原で6月に楽しめるのが、日本スズランです。その数、100万本。びっくりするような数ですよね。

市場で出回っているスズランはドイツスズランが一般的とのことで、日本スズランは一回りも二回りも小さい。

また2枚の葉よりも下に、隠れるように花を咲かせるため、上からは花が見づらい。その為、100万本という言葉からくるほど、ゴージャスな景色では無いのですが、その可憐さが逆に自然に感じ、私は惹かれるのでしょう。

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入笠湿原 富士見パノラマリゾート(富士見町観光サイトENJOY FUJIMIより引用)
・住所:〒399-0211 長野県諏訪郡富士見町富士見6666-703番地
・電話番号:0266-62-5666
・営業時間:8:00~16:30
・定休日:無休