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山梨◆北杜市/『第二の故郷』に降り立つ【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年7月2日

▲5月後半の沖縄は既に夏でした。

5月の後半、久々に降りたった沖縄は夏の気候でした。

沖縄から山梨へと移住して早10年。日々の忙しさもあり、疎遠になっていましたが、節目というか、ふとした気持ちから訪れたくなりました。

まだ肌寒い羽田発の飛行機に、半ズボンで乗り込む乗客を、気が早いなと苦笑した自分でしたが、沖縄の気候を忘れていたのは自分の方だったようです。

現地へ着いたとたんに、異様な湿度をもった暑さと、記憶よりはるかに強い紫外線で、体が驚いてしましました。

ただ、そんな戸惑いも半日程でした。

日焼け止めを調達し、着る物を一気に身軽にし、冷えた南国ジュースを飲んだり、涼める場所に移動したりと、どうすれば、この環境で体が楽かをどんどんと思い出してきたのです。

▲『第二の故郷』、沖縄。

そして旅行に来たというより、戻ってきたという感覚になりました。

第二の故郷とでも言うのでしょうか。その場所で一定期間、生活することで得られるような特別な感覚。

普段の生活から離れた場所ですが、自分の居場所の一つという気持ち。

久々に戻った沖縄でそんな気持ちになれたことが、とても嬉しく、自分の中に地層のように時が積み重ねられている事を感じた旅行となりました。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)

山梨◆北杜市/国蝶オオムラサキの生息地【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年6月29日

▲エノキの枝につかまっている幼虫。*枝の下部分につかまっています。

オオムラサキは、日本全国に生息していますが、北杜市長坂町が全国一の生息地として知られています。

オオムラサキは、羽を広げると10センチ以上になる大型の蝶で、雄は羽の表情が青むらさき色に輝きます。

北杜市オオムラサキセンターでは、生息する里山を学ぶことができ、そして世界の珍しい蝶や昆虫の標本などの展示物もあります。

また、1年を通してオオムラサキが観察できる貴重な施設です。

5月、ゴールデンウィークに観察に行ってきました。今の時期は、無事冬を超えエノキの木に上り、枝につかまってじっとしています。

エノキの新芽がある程度大きくなるのを待っているそうです。

枝に擬態しているので、見つけるのは難しく、スタッフの方に教えていただき、ようやく見つけることができました。

これから緑色の幼虫に変化し、たくさん葉を食べ蛹になり、羽化し成虫になります。

陽の光で青むらさきに輝く成虫の時期は、6月下旬から7月。年に1度、約1か月間しか見ることができないそうです。

観察施設では、もしかしたら羽化する貴重なシーンも見られるかもしれません。

他にも、ホタル、カブトムシなども観察することができます。春から夏にかけて様々なイベントが開催されます。

子供だけでなく、大人も童心に帰って自然と触れ合ってみてはどうですか?(八ヶ岳事務所 柳本朝子)

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北杜市オオムラサキセンター(公式ホームページより引用)

・所在地:山梨県北杜市長坂町富岡2812

・営業時間
通常(下記以外):9:00~17:00(最終入館は16:30まで)
7月~8月 :9:00~18:00(最終入館は17:30まで)
12月~3月:9:00~16:00(最終入館は15:30まで)

・休館日
月曜日(祝日の場合はその翌日)
祝日の翌日(土・日曜日の場合を除く)
夏季無休(7月下旬~8月)

・料金
通常 大人:420円、小中学生:200円
団体(有料20名以上) 大人:310円、小中学生:150円

山梨◆八ヶ岳/深緑の候、6月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年6月9日

▲水がはられ、田植えが終わった田んぼ。(山梨県北杜市)

北杜市の水田には、植えらればかりの稲がそよ風を受けて揺れています。

冬の間は水が抜かれて、カラカラになり、茶色一色だった土地に、水がはられたことで、生物の気配が感じられるようになりました。

ふるさと情報館の八ヶ岳事務所は田園のすぐ脇にあるのですが、雨の前にはカエルの合唱が始まり、ちょっとだけ雨を先読みすることができます。

水田というのは、一見、稲を育てる場所にしか見えませんが、そこは多くの生き物がつながりあって生きており、一つの世界ともいえます。

水がはられた田には、昆虫や蜘蛛が繁殖、その昆虫や蜘蛛をカエルが食べ、そのカエルをヘビが食べ、そのヘビをトンビが狙う。事務所の窓からは、カエルの声と、トンビが空を舞う姿しか見えませんが、自然がそこにある。そしてそれが毎年ごく身近に繰り返されているのですね。

昨年より、お米の高騰がニュースになりますが、田んぼで作業されている方は、ご年配の方ばかり見受けられます。土日には若い家族の方も手伝いますが補助的なものにみえます。長らく続いた減反政策が稲作とビジネスを切り分けてしまったのではという声も聞かれます。

一方で川上村のレタス畑では若い労働者が働き、ビジネスとして成功をしている。

この稲作作りという営みは今後も日本で続けられるのだろうか。カエルの声を聞きながらぼんやりと思うこの頃です。


▲雨の恵みを受け、花々が生き生きとする。(山梨県北杜市)

小さな話しですが、水道水の温度が気持ち良く感じる時期でもあります。

水道水というものは、地中の配管の中を長い距離を伝って、家庭の蛇口まで届く。その為、気温や地中の温度で水温が大きく影響を受けます。

そんな当たり前の事を体感したのは住居探しのため、当時住んでいた沖縄から北杜市清里のペンションに泊まった時でした。時期は3月だったでしょうか。顔を洗う為、水道水に手をつけたところ、そのあまりの冷たさに、数秒と耐えられなかったのです。

当時住んでいた沖縄では年間を通して水がぬるかったので、洗顔で温水を出そうという発想も無く、随分と気候が違う所にきたものだなと、頭でなく、体で認識をしたのです。

そんな北杜市の冷たい水道水ですが、6月にもなると適温になります。食器洗いで、温水を待つことなく、作業できるのが嬉しいですね。

外へ目を向けると気候も随分と暖かくなりました。北杜市の気候は東京よりは一カ月遅れ、日によっては夏日、時には梅雨の冷たい雨で冷え込む日もあり、案外と疲れが溜まりやすい時期ですのでご体調にご注意ください。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆北杜市/個性豊かなパン屋さん【八ヶ岳スタッフ・暮らしの歳時記】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年5月31日

▲ハード系パンが好きな方におすすめのお店。北杜市白州町にあるゼルコバ〈Zelkowa〉さん。

壮大な山々や美しい自然に囲まれた観光地、八ヶ岳南麓に位置する北杜市には個性的で美味しいパン屋さんがたくさんあります。

どのお店も、趣向を凝らした美味しいパンが並んでいます。

北杜市産の全粒粉を使用したこだわりパン。

地元の生産者が育てた新鮮な食材をたっぷり使った手づくりパン。

食事系やスイーツ系などバリエーション豊かなパン。

国産小麦と自家製酵母を使用し焼き上げるパン。

米粉を使用して作るパン。

自家製天然酵母のハード系のパン。

手ごねにこだわり、酵母一つ一つに、季節の野菜やフルーツを使用しているパン。

卵・乳製品を使用していないパン。

▲パン屋さん巡りは楽しそう。

たくさんのこだわりのパン屋さんのある北杜市は、パン好きにはたまらない場所です。

どのお店も作り手の想いの詰まったパンばかりで、そして美味しい。噛めば噛むほどに、小麦の味わいが広がります。

きっと、好きなパンに出会えると思います。

パン屋さんめぐりをして、自分の好きなお店を探してみてはいかがですか?

また、パンもさることながら、お店のインテリアもそれぞれの世界観があり、ワクワクする空間なのでより楽しめると思います。

最後に。売り切れ次第クローズのお店が多いので、早めに行くのがオススメです。

また、臨時休業や冬期休業があるので、事前の確認をしてからお訪ねください。(八ヶ岳事務所 柳本朝子)

山梨◆八ヶ岳/藤花の候、5月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年5月8日

▲水がはられ、空を映す田んぼ。奥に南アルプス。(山梨県北杜市)

5月の代表的なイベントといえは、ゴールデンウィークではないでしょうか。良いタイミングに設けられた休日だと思います。

5月病という言葉がありますが、進学や就職、転居等があった人は、4月は環境の変化に対応する大変な月だったと思います。私も以前の勤めで部署移動があり、全く畑違いの環境に右も左も分らず、心身ともに疲労、憂鬱な気分になったものです。

そんな状況で訪れる5月上旬のまとまった休日、これを目標に4月を過ごしたものです。

一方で北杜市に住んでからのゴールデンウィークの印象は少し後ろ向きです。

北杜市で生活するものにとって、ゴールデンウィークの北杜市は普段とは違う、「よそ行きの顔」になるように思えるのです。この顔はお盆にも見られるものです。

「よそ行きの顔」とはどういうことかというと、静かな田舎町が都会のような雰囲気になるのです。

車道を行き交う車は普段の何倍にも膨れ上がり、須玉インター、長坂インターの出入り口は渋滞となる。インターへとつながる主要な交差点も、車がつまり、右折レーンは曲がれなくなる。スーパーへと続く道も同様です。スーパーや飲食店、コンビニに人が溢れ、都会の喧騒が再現されたかのようです。

人が少なく、車は渋滞とは無縁、普段の長閑な雰囲気に慣れた自分には、なんだかこの期間は、別の町になったようにさえ感じてしまいます。

そんな雰囲気に戸惑う私は、ひたすら人を避けて過ごすのがこの期間なのです。

道は裏道を積極的に使うし、スーパーでは事前に食料を買いだめします。家に引きこもるので、普段よりお菓子も大量に仕入れます。そして家から出ないのであれば、普段は買わないちょっとリッチな食材も買ってみようかと財布の紐がゆるくなります。

▲足元の草花には凛とした空気が感じられる。(山梨県北杜市)

そんな風に準備をしても、何かが足りなくなり、結局は混みあったスーパーへ行くことになるのですが・・・。

ただ、あんなに嫌がっていた人混みも、いざ行ってみると、活気のある売り場に心が浮き立つ自分がいるのです。「ハレの日」という言葉がありますが、いつもと違う、お祭り気分のスーパーも良いものだと思ってしまうのです。

いつもとは違い、ちょっと都会的な顔の北杜市。それも、ゴールデンウィークが終われば、嘘のようにこの宴も終わりを告げます。

北杜市への移住を考えている人は、この期間への来訪はお勧めしません。

でも、もしいらっしゃるのであれば、車や人込みには目を向けず、車道の脇に広がる田園や足元の草花、新緑の緑に目を向けていただければと思います。

それは普段の営みの北杜市の風景だからです。良いゴールデンウィークをお過ごしください。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆北杜市/「名水百選」に選ばれている大滝湧水【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年4月24日

▲「名水百選」に選ばれている大滝湧水。

大自然の恩恵を受けた北杜市には、随所に湧水があります。雄大な山々に囲まれた環境にあるため、清冽な水が育まれています。

大滝湧水は、三分一湧水、女取湧水と共に八ヶ岳南麓高原湧水群として、「名水百選」に選ばれている名水で、美味しいと評判です。

水温は1年を通して12度を保っており、日量約22,000トンが湧き出ると言われています。

味の特徴は、まろやかでほんのり甘みを感じ、また雑味がなくすっきりとした味わいです。コーヒーやお茶を淹れると、より一層美味しく感じられます。

水質は、ミネラルバランスが良く、健康にも良いとされています。

先日、事務所のスタッフとこの水でコーヒーを淹れてみました。いつものコーヒーが、よりまろやかな味わいになり、とても美味しくいただけました。

また、ワサビが栽培されていることからも、水の綺麗さが分かります。

連日、この美味しい水を多くの人が汲みに訪れています。

▲大滝神社。

場所は、北杜市小淵沢町にあり、大滝神社の境内に湧き出ています。豊かな自然に囲まれた場所で、環境も素晴らしいです。

ぜひ一度、訪れて味わってみてください。(八ヶ岳事務所 柳本朝子)

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大滝神社・大滝湧水(一般社団法人北杜市観光協会 公式ホームページより引用)

・所在地:北杜市小淵沢町上笹尾2734-2

・アクセス
車:中央自動車道小淵沢ICから約15分、長坂ICから約20分
電車:JR中央線・小淵沢駅から徒歩約20分

山梨◆八ヶ岳/春陽の候、4月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年4月9日

▲境内の石像達は花見を楽しんでいるかのよう。(山梨県北杜市明野町浄居寺)

桜の季節です。

今年が始まったのは、つい先月のような感覚もあり、もう桜の時期かと思う気持ちが無い訳では無いですが、単純に桜が見られることを嬉しく感じます。

八ヶ岳南麓の厳しい寒さを乗り越え、草木や昆虫などの命の芽吹きを日々感じられるこの時期。体も自然と緩み、心も緩んできます。

また春を迎えられたと感じる喜び。それが大切な人や友となら、もうこれ以上は無い至福の時なのではないかとさえ思います。

人の一生は、いつどうなるかわからない。終着というものは必ずあるし、その過程において体が、どう変化するかも分からない。誰にも分からないのだと思います。

そんな風に思ってしまうのは、不動産売却という仕事柄かもしれない。

不動産のご売却というのは、人生の分岐点で行われることが多いと感じます。

ご自分の年齢であったり、体の衰えだったり、子供からの勧めであったり。それぞれの方が人生と向き合った結果として不動産の売却という行動が出てきます。

無事にご売却を迎えた後、一年も経たずに亡くなられたと聞くこともあります。ご子息からはあのタイミングで、次の方に引き継ぎが出来て良かったと安堵の話を聞くこともあります。

▲沿道には桜の花。相棒と過ごす、日常の一コマ。(山梨県北杜市)

時間というのは常に一方向に流れているようです。その中で、迅速に良い方を、売主が大切にしてきた家という宝物を、引き継いでくれる方を探す。引き継いでくれた方が良い方であれば私も本当に嬉しくなります。

私が日頃行なっている、売却相談という業務は、自然と売主、その人の今までの人生を聴き、場合によっては終着駅までも一緒に垣間見てしまう仕事かもしれません。

終着駅が近づいているという話は、一見寂しくも感じられるかもしれませんが、私はこの売却相談が楽しいことが多い。それは大袈裟にいうと彼、彼女達の人生や移住という冒険談を聴くことができるからです。

そして彼らは例外なく人生の後悔をしていないのです。

あーすれば良かった。あのとき決断をしておけば、そんな後悔なく、生きてきた方達。

人生は限りがある、ただ自分で動き、切り開いてきたから、ここにいる。そんな方たちの話しを直に聞けるのが、私のしている売却相談という仕事の醍醐味なのです。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆北杜市/「桃源郷マラソン」に思いを込めて【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年4月3日

▲春の花々を見ながら走ると心も陽気になりそうですね。

身体の定点観察を兼ねて、南アルプス「桃源郷マラソン」に3年前から参加しています。

マラソンと言っても5㎞・10㎞の2種類で、桃の花が咲く中、南アルプスや富士山を見ながら気軽に楽しめるイベントです。

名簿には県内の方だけでなく首都圏からの参加もみられます。

私は当然5㎞にエントリー。過去2回完走ではなく完歩しています。

初年度は念入りにトレーニングを重ねたことによりダイエットにも成功。

来年は10㎞走るぞーとその時は思っていました。が、ふたを開けたら怠け癖が足を引っ張り、あっという間にリバウンド。身体に重りをつけての2年目は大幅にタイムを落としました。

知り合いは60歳から走り始めフルマラソンも完走。今は80歳目前でランニングこそしなくなりましたが、颯爽と歩く姿に理想の年齢の重ね方を見る気がします。

今年の開催は3月末。今回も更にトレーニングらしい事ができていない私。去年の記録を超えることができたでしょうか・・・。(八ヶ岳事務所 原 きみえ)