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山梨◆八ヶ岳/盛夏の候、7月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年7月12日

▲花の寺と呼ばれる龍岸寺(北杜市長坂町)。

早いもので今年も7月がやってまいりました。

7月というと初夏というイメージがありますが、実際は中旬くらいまでは梅雨の時期。北杜市の長坂町にある「花の寺」と呼ばれる龍岸寺では、人気のないひっそりとした雰囲気の中、石仏と紫陽花の花が迎えてくれます。

雨に濡れた石像と、雨に濡れ生き生きと咲く花の対比は、なかなか魅力的です。静かな雰囲気を壊さぬように、小人数で、できれば一人で参拝に行かれてはいかがでしょうか。

ちょうど1年の折り返し地点、普段は足を運ばぬところを訪れ、一度、時間の区切りをつけてみる。そんな息抜きのようなものが必要かもしれません。

5月の下旬、久々に山登りに行ってきました。本格的な登山としては実に3年ぶりでしょうか。

北杜市に移住後は、日常の中で見える周囲の山々に胸が躍り、八ヶ岳を中心に初心者向けといわれるルートを歩くようになりました。

ただ、コロナ禍になってからは標高の高い山からは足が遠のき、湿原巡りなどをしていました。

コロナ禍も明けて、せっかく近くにいるのだから、八ヶ岳の最高峰である赤岳に登っておきたいと思い、それに向けて登山を再開しました。

▲岩の殿堂の異名を持つ瑞牆山(北杜市須玉町)。

復帰の第一弾として選んだのは、標高が2230mの瑞牆山みずがきやま

以前からその岩城のようなカッコ良い姿に憧れていたのと、残雪も無く、日帰りできることが決め手となりました。

▲瑞牆山、道中に現れる巨石、桃太郎岩(北杜市須玉町)。

約5時間の行程、樹林帯を抜けると、次々と巨石が現れ、その間を縫うようにくさり場が続き、飽きることがありません。自分でも意外なほど疲れもなく、山頂まで到達。

ただ、忘れていたのですが、登山で疲れるのは下りの時。普段ほとんど使われていない私の膝は下りになると、一気に頼りないものになりました。

下山後は疲れとともに、なんとも言えない充足感が静かに湧いてきます。ああこの感じ、これが登山の醍醐味だと思い出す自分。山登りが自分の中に戻ってきたような気がしました。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

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「花の寺」龍岸寺(一般社団法人北杜市観光協会ホームページより引用)
~真田信尹公(信繁の叔父)の菩薩寺~
所在地:山梨県北杜市長坂町長坂上条1666
アクセス:JR中央本線・長坂駅、もしくは中央自動車道・長坂ICから車で10分ほど

瑞牆山みずがきやま(北杜市役所ホームページ 産業観光部観光課ページより引用)
奥秩父山系の西側に位置し、全山が花崗岩で形成された岩峰。6月にはシャクナゲが、秋には紅葉が美しく、山頂には360度の眺望が開けています。

山梨◆八ヶ岳/初夏の候、6月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年6月8日

▲田んぼに植えられたばかりの稲が育つ。奥には僅かに残雪を残す南アルプス。(山梨県北杜市小淵沢町)

5月中旬から始まった田植え作業も6月初旬までくると、ほぼ全ての田んぼが完了しています。

冬の間は乾いて、カラカラの茶色い大地だった場所が、水をたたえ、小さな緑色の稲が育つ、命の水場へと変わります。

これから冬にかけて、カエルやトンボ、ザリガニ、野鳥など様々な生物が過ごす生活の場となるのですね。

日本人の心のふるさと、原風景ともいわれる田園風景とは、水と稲だけでなく、その周囲に交わる生き物がいるからこそ、魅力的なのかもしれません。

家の近くに田んぼがあると、雨が近づくと、カエルがオーケストラを奏ではじめ、カエルの鳴き声の後、雨が降り出したことに気づく。なんだか自然との中継ぎを生き物がしてくれているようで嬉しくなります。

▲森の中の林道。若葉の木々が緑のトンネルを作る

6月の気候は、最低気温は10℃を下回ることは無くなり、最高気温も25℃くらいと、朝は涼しくて日中は暖かい。体感として楽な時期といえるでしょう。

一方で梅雨の時期にかかり、日常では雨が気になるところですが、そのおかげで森の木々は生き生きとしているように感じます。

たまの晴れ間に森の小道に入ると、みずみずしい若葉の間から光が差し込み、緑のトンネルにいるかのようです。

▲木々に囲まれたウッドデッキで寛ぎのひと時を。

森に囲まれたお家の方であれば、若葉の輝き、風にゆれる様を見ながら屋外でお茶を楽しまれるのも良いでしょう。緑の森とウッドデッキの組み合わせは絵になりますね。

毎年、この時期になると足を運ぶのが、富士見町の入笠湿原です。

冬はスキー場として運営している富士見パノラマリゾート、このゴンドラに15分ほど乗ると、標高1800m程の高地に到着し、そこに山野草の高原が広がっています。

▲日本スズランの可憐な姿に癒される。(長野県富士見町)

この入笠湿原で6月に楽しめるのが、日本スズランです。その数、100万本。びっくりするような数ですよね。

市場で出回っているスズランはドイツスズランが一般的とのことで、日本スズランは一回りも二回りも小さい。

また2枚の葉よりも下に、隠れるように花を咲かせるため、上からは花が見づらい。その為、100万本という言葉からくるほど、ゴージャスな景色では無いのですが、その可憐さが逆に自然に感じ、私は惹かれるのでしょう。

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入笠湿原 富士見パノラマリゾート(富士見町観光サイトENJOY FUJIMIより引用)
・住所:〒399-0211 長野県諏訪郡富士見町富士見6666-703番地
・電話番号:0266-62-5666
・営業時間:8:00~16:30
・定休日:無休

山梨◆八ヶ岳/避暑地と言われるが、夏は暑い!【八ヶ岳スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年6月2日

▲2023年6月号掲載、北杜市高根町の様子。見た目は涼しそうに見えるのだが・・・。

移住をご検討されているお客様より、時折夏の気温はどれ位になりますか?といったお問合せをいただいた際に、興味がある方には過去の観測データを見ることができる気象庁のホームページをご案内しています。

昔は避暑のイメージがあった清里など、夏は冷涼で過ごしやすい印象がある北杜市。

私も移住後、夏の快適さを知った時から、関西に帰る選択肢が消えたものです。

しかしここ数年、夏が暑いのです。

▲そう、北杜市も夏は暑いのです。

気象庁の観測データを検索すると、移住した15年前の8月の最高気温は32,2度で、30度超えた日は6日間。昨年8月は最高気温は33,7度と1,5度しか上がってませんが、30度越えの日数は24日と大幅に増えています。

大泉観測所の標高は867m。気温は100m違うと0,6度差が生じると言います。

私の住まいは550m。日当たりも良いのできっと2度以上高い!

数字をみて納得すると同時に、全国的な急激な気温上昇に不安をいだく日々です。(八ヶ岳事務所 原 きみえ)

山梨◆八ヶ岳/若葉の候、5月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年5月7日

▲水がはられた田んぼに空が写る。遠くには富士山。(山梨県北杜市大泉町)

北杜市の5月は、春の陽気が引き続き楽しめる季節といえるでしょう。

暦の上では、今年は5月5日が立夏、夏の気配が立ち上がる時期となりますが、北杜市はまだまだ春の陽気で、夏の気配は感じられません。季節の変わり目では無く、気候が安定する月。3月から4月へかけては、日ごとに気温が目まぐるしく変わり、体調を崩す方が多かったですが、5月は疲れを癒す良い機会となりそうです。

北杜市の5月の風景は、田んぼの水張りから始まります。

初旬から八ヶ岳南麓の傾斜を活かした棚田に、勢いよく水が入れられます。冬の間に固くなった土でボコボコと荒れた水面が、耕すことで綺麗な水面へと変化をしていきます。

茶色一色だった田んぼに命が吹き込まれるような、心が癒される景色で、水面には空や山、星空までもが映り込みます。田植え前の僅かな期間、私のお気に入りの北杜市の風景です。

わが家でこの時期の恒例としているのが、スズメバチトラップの設置です。これは冬眠から目覚めて単独で活動している嬢王蜂を捕獲することで、巣づくりを防ぎ、スズメバチの繁殖を防ぐためにおこなうものです。

▲スズメバチトラップ。容器は市販のもの、誘引剤は自分で作成。

スズメバチの巣は1年しか使用されず、冬を越した嬢王蜂は新たに巣を作るために、春からウロウロと活動します。近くに巣が出来てしまうと、大量のスズメバチが繁殖し発生、家の周りをブンブン飛び回り、大変怖い状況になります。その為、巣を作る前の嬢王蜂を捕獲することがポイントとなります。

トラップの作り方は、難しいものでは無く、容器に、蜂を誘い込む液体(誘引剤)を入れ、木の枝などにぶら下げておきます。容器は一度入ると、出られないように細工されています。ペットボトルで作る事も可能ですが、私はめんどくさがりで市販のものを使っています。

誘引剤は家庭で作れ、自分は焼酎とお酢、黒砂糖を混ぜたものにしています。オレンジジュース、ブドウの皮等も良いらしいです。誘引剤は人にとっても美味しそうです。なお、お酢を入れることでミツバチはトラップに来なくなるとのこと。

このスズメバチトラップを4カ所、庭にぶら下げておくのですが、効果は絶大で3週間程で容器がスズメバチでいっぱいになります。おかげで、ここ数年は家にスズメバチの巣が作られることはありませんでした。

▲新緑の季節。ミヤマザクラの花が咲く。(山梨県北杜市大泉町)

今年も巣が作られませんようにと、願掛けして設置する北杜市の5月です。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/春の星を眺めてみませんか☆【八ヶ岳スタッフ・ゆるり☆星空さんぽ】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年5月1日

▲冬の星座から春の星座へと季節が進む。(画像はイメージです)

春が遅い八ヶ岳南麓ですが5月となれば凛とした冬の空気から水温む春のやわらかな空気へ。

天空の暦もまた気がつけば冬の星座から春の星座へと季節が進んでいきます。

春の星で代表的なのは、おとめ座の『スピヵ』とうしかい座の『アルクトゥルス』。

各々明るい一等星で日本では色の違いから『真珠星』、『珊瑚星』などといわれてきました。

アルクトゥルスは夕方に天高く輝く頃が麦の収穫時期にあたるため『麦星』という呼び名もあります。

またおとめ座の星座絵には麦の穂を持った農業の女神が描かれており、麦つながりからか二つの星は『春の夫婦星』と呼ばれることも。

そんな夫婦星が天空高く輝く頃、地上でもいよいよの農業シーズンに入ります。

野良仕事を終えて夕方宙を見上げるとそこには仲良し夫婦星。

天と地と離れているようでも、農でつながる春の星…

一日の終わりにしばし星を眺めてみませんか☆(八ヶ岳事務所 安江 美香)

山梨◆八ヶ岳/春暖の候、4月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年4月7日

▲青空の下、桜の花と八ヶ岳。(山梨県北杜市高根町)

春の訪れを感じる季節となりました。

北杜市の冬が大好きな私ですが、なんでしょう、春が近づくとワクワクしている自分に気づきます。なぜ春は人をワクワクとさせるのでしょうか。

まず大きいのは気候の変化でしょうか。3月の後半から、北杜市の最高気温はぐいぐいと上昇し、4月中旬には20度を超えはじめてきます。

気温が上がると、コートやダウンジャケットといったモコモコとした衣類が減り、体が軽くなると伴に、動きやすくなります。春は衣類も明るいデザインが好まれ、目からも軽やかさを感じられますね。

気候の感じ方として、寒い時は最低気温に影響を受け、暑い時は最高気温に影響を受けるそうです。4月は最低気温では無く、最高気温に体が反応するようになる、体感が切り替わる時期となりそうです。

▲桜。背景のレンギョウの黄色い花が賑やか。(山梨県韮崎市)

自然も春の訪れを告げてくれます。

気候が暖かくなると伴に、大地にポツポツと小さな花々が目を出します。冬の間は、茶色一色で占められていた大地に、色が付き、大地に表情が生まれたかのようです。

木々で一番初めに花を咲かすのは桜の木でしょうか。春といったら桜。日本人のDNA に刻み込まれているのでしょうか。桜を見ないと、春ではないような、そんな気さえしてしまいます。

桜の花は、エリア毎に一斉に咲き、僅か1週間程で花を散らしていきます。その豪華な咲きぶりの一方で、一瞬で散ってしまう儚さ。

▲川沿いの桜と遠方の山桜(山梨県北杜市武川町)

北杜市では、この桜の花を長い期間楽しむことが出来ます。八ヶ岳南麓の緩やかな傾斜に位置する北杜市は、エリアにより標高差が激しいことが特徴。具体的な標高としては、須玉ICは470m、少し上がって長坂ICは706m、小淵沢ICまで上がると916mと、八ヶ岳の山頂に近づくにしたがって、どんどんと標高が上がっていきます。

須玉町で買ったポテトチップスの袋が、標高1100mのわが家にくると、パンパンに膨らみ、2倍くらいになっている、それが日常の風景です。

この標高がエリアによる気温差を生み、桜の開花をずらしてくれます。

北杜市では標高の低い須玉町、武川町、白州町エリアから、階段を上るように標高の高いエリアへ、桜の開花前線がゆっくりと移動をしていくのです。

その為、3月下旬から4月下旬にかけて、車で市内をドライブしていると、どこかしらで満開の桜を見ることが出来ます。

それぞれの花との出会いは一期一会、春の暖かな陽気の下、素敵な出会いがあなたを待っていることでしょう。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/萌芽の候、3月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年3月9日

▲春は足元から。オオイヌノフグリと小さな菜の花。(山梨県北杜市)

3月を迎えました。

冬の底といえる寒い日々が過ぎ、日に日に気温が上昇していることが体でも感じられる、そんな季節となりました。三寒四温という言葉とおり、日によって気温が大きく上下するのもこの時期の特徴でしょうか。

気を緩ませるにはまだ早く、寒さへの緊張を解いてはいけないのですが、春へと近づいているという確信が、気持ちにもゆとりを生ませるような気がします。

北杜市に住んでいるものにとっては冬のイメージは悪くない。

空気が澄み切り、低い太陽高度により山の陰影がハッキリし、日々変化する山頂の雪化粧。富士山や南アルプス、八ヶ岳といった北杜市を取り囲む山々を、一番美しく魅せる季節が冬だからです。

日々の通勤時に暖かい車から眺める山々は、ただただ美しく、通勤時間なのか、山を眺める時間なのか、判らないほどです。

ただ一方で体は無理をしていたのでしょう。今年の冬は足の指先が霜焼けになり、随分と痒い思いをしました。霜焼けなんていつ以来だろう。雪山に行ったわけでもなく、少しの間、冷たい床に触れていただけなのにと、赤くなった自分の足をまじまじと眺め、大事に至らずに良かったと安堵しました。

▲ホトケノザが広がり紫の絨毯に。奥に南アルプス。(山梨県北杜市)

春が近づくにつれて、まず気づくのは体が緩むという感覚、続いて色彩に飢えていたという気づきでしょうか。自分が緊張をしているというのは、実は緊張がとけてからでないと判らないもの。色彩の飢えも同様のもののようです。

足元の緑が芽吹くのが3月頃から。冬の間は、茶色い台地だったものに、色が点々と増えていく。気が付けば新しい絨毯のように広がり、世界の色を変えていく。その時に初めて冬の間、自分は色に飢えていたのだと実感をする。

毎年繰り返される事なのに、それを忘れ、巡りあった時に、また感動をする。物忘れということも悪いことばかりではないと思う瞬間です。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/向春の候、2月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年2月6日

▲晴天が続き、台地は乾燥、八ヶ岳は雪化粧をしている。(山梨県北杜市)

年間で最も気温が下がる、冬の底といえる時期となりました。

昨年の気象庁の記録をみると、1月下旬から2月中旬が最も気温が低く、大泉町の観測地点においてはマイナス10度までさがった日も何日かあったようです。

冬の北杜市というと田んぼや畑、家々の屋根にまで雪が積もった、白銀の世界のイメージを持たれるのですが、実際にはそういったシーンが見られるタイミングはごく僅かです。

▲南アルプスの上は頻繁に雪雲が発生。(山梨県北杜市)

基本的には晴天の日が続き、地面は乾燥し、カラッとした明るい里を囲むように、雪化粧をした山々がたたずんでいる。それが北杜市の冬の景色でしょうか。

ただ、明るいからといって、暖かいわけではないのが北杜市の冬。写真からは伝わりづらい寒さは是非現地でご体験ください。

厳しい冬を過ごしていると、暖かいというだけで楽しくなる、娯楽だと感じる感覚に至ります。

八ヶ岳おろしによる強い風と低い気温、外で作業をしていると、どんどんと体温が奪われていきます。

そんな中、家に戻った時の安堵感はかけがえのないものです。部屋の中ってだけで、こんなに違うのかと驚き、暖房のスイッチを入れ、やかんでお湯を沸かします。コタツはすぐに暖かくなるのが良いところですね。

▲ホッとする瞬間

お湯が沸くのを待つ間に、何を飲むかを考える。お茶かコーヒーか。コーヒーは入れるのが面倒で、コタツから離れる時間も多くなる。お茶にしようか。家にあるのは、紅茶、緑茶、焙じ茶、ウーロン茶、なんか薬草系もあったなと思う。身体が冷えた時に飲みたくなるのはほうじ茶が多い気がします。香ばしく広がる香りが身体をほっとさせるからか…。こんな風に思いを巡らすのも楽しい時間となります。

お茶を入れ、菓子箱から甘いものを出し、身体の中へ入れる。暖かい飲み物と甘いお菓子が体にいきわたり体の中から暖まるとともに、コタツが冷えた足先をじんわりと暖める。なんとも幸せを感じる冬の瞬間です。

▲冬の幸せ

仏教では、人は苦から解放される時に幸せを感じるというが、まさにコレがそうなのかと思うことも。

寒い環境に住んでいると、身体を暖めるというだけで、幸せを感じてしまう。暖かいは娯楽である。オシャレな薪ストーブである必要は無く、コタツだって、灯油ストーブだって、エアコンだって効能は変わりません。

冬の八ケ岳、暖かさをくれる自分の家が大好きになる季節です。(八ヶ岳事務所 大久保武文)