田舎暮らし四方山話よもやまばなし15田舎暮らしの住まい【情報館設立三五年。その体験をもとに田舎暮らしへのアドバイス】

佐藤彰啓より

中古住宅購入のチェックポイント 暮らしがすぐにイメージできる中古住宅

田舎暮らしのための中古住宅には、古民家といわれるものと、いわゆる一般の中古住宅がある。ここでは一般の中古住宅を購入する際のチェックポイントについて考えてみることとする。

中古住宅の魅力は、土地を購入して新築するより安いこと、そして既に現存しているのでそこでの暮らしがイメージできることである。

中古物件の中には、リゾート地の別荘物件のような、外観に似合わず意外と安普請のものもある。

断熱施工がされていなかったり、プライベート空間や収納スペースが充分でなかったりして、定住には向かない物件も多く要注意である。

中古住宅は、新築と違い修繕費や維持費がかかることも多いので、購入の際には物件チェックも充分にしておきたいものである。

購入物件のチェックすべき項目

古住宅は、新築住宅と違って、どこかに傷があることを承知で安く買うわけなので、あまり細部は気にしないで、住宅として基本的な部分がどうなっているか、それが使用上問題がないかどうかを重点にチェックする。

●地形、地盤をチェックする

建物本体を調べる前に、その敷地の地形が周辺の土地より低い場合は湿地でないか、排水に問題がないか調べる。地盤は、アプローチの階段や擁壁がある場合には、大きなひび割れがないかどうかでチェックする。

●住宅の基礎のひび割れをチェックする

家は基礎が大切であり、家のまわりを回って基礎のコンクリートに大きな亀裂がないかどうかを調べる。小さいひび割れくらいなら問題ないが、大きな裂の場合には不均等沈下が起こっている可能性がある。これは放置しておくとさらに沈下が進行するおそれがあるので、専門家の診断が必要となる。

●屋根の傷みをチェックする

鉄板屋根やセメント瓦は年数が経つとはげてくる。白茶けていたら再塗装の時期である。多少の出費は必要になる。屋根の一部がはがれていないかをチェックするには、少し離れた位置から眺めるとよくわかる。

●建物の外壁をチェックする モルタルまたはサイディング仕上げの場合には、亀裂や膨らみがないかを調べる。小さなひび割れなら防水スプレーで補修する程度でよいが、大きなひび割れは、放置しておくと内部に雨水が浸透して被害が大きくなるのでコーキング剤の充填が必要となる。

外壁が板の場合には、はがれていないか、板が腐食していないか、塗装状況をチェックする。モルタルの場合には、壁面の横から見て膨らみがないかを調べる。膨らみがあったり、波打っているようなら、金づちでたたいてみる。ボコンボコンという音がするなら、雨が浸透して内部がはがれている可能性がある。外壁をやり直す必要があり、修繕にかなりの費用を要することになる。

●建物の床をチェックする

室内を歩いてみて、きしんだりふわふわした落込みがないかどうかをチェックする。床下をのぞいてみて、土台や床板が外れたり腐ったりしていないかどうか、その原因をはっきりさせる。

●屋根の雨漏りをチェックする

屋根が壊れているなら当然雨漏りがあると疑っていいが、普通は屋根を外から見ただけでは雨漏りはわからない。室内の天井や壁面に雨漏りしたしみがないかどうかをチェックする。

●家の傾きをチェックする

家の傾きやゆがみは、部屋の床にビー玉を置いてみて転がり方で調べることができる。全部の部屋で試してみて、どの部屋も同じ方向に転がるのであれば、基礎や土台に問題があるということになる。それぞれの部屋の転がる方向が異なり、わずかな床面の傾斜なら問題はない。家の傾きは、柱の傾きでもチェックできる。

建具と柱のすきまがあるかどうか、また糸の下におもりをつけて垂らしてみるとわかる。

●住宅機器や設備をチェックする

一般に中古住宅は「現況のまま引渡し」となる。台所、風呂、給湯器などの住宅機器や設備は、耐用年数を過ぎているものもあり、引渡し後の修繕は買い主側が行なうことになる。

引渡しを受ける前に、それらが稼動するかどうかをチェックする。中古住宅購入にあたっての住宅の基本的な部分のチェックポイントは、おおむね以上のとおりである。特に問題があるような場合には、その分値引き交渉するか購入を取りやめることになる。

●自分でリフォームも田舎暮らしの楽しみ

都会で中古住宅を購入する場合には、そのまま使用可能である程度の住宅であることが前提となるが、田舎暮らしでの住いであれば、安く購入して自分でリフォームすることも、また田舎暮らしの楽しみの一つであろう。

(本部 佐藤彰啓)

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