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栃木◆那須/天気も陽気も逆転?今年はこぢんまり味噌作り【高久の里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2020年5月30日

3月28日 1日目 朝6時11℃ 参加者(20人)

イベントの度に気になるお天気、天気予報では土日を狙い撃ちしたかのように雨なので、テントを張って覚悟していましたが、ポカポカ陽気で動くと汗ばむ程でした。新型コロナウイルスの感染拡大予防で外出自粛の報道があるなかにあって、今年の開催はどうしようか迷いましたが、こちらに移り住んだ方とか別荘に滞在の方々とこぢんまりと静かにやりました。

いつもの様に朝4時大豆の入った大釜2つに火を付けました。少しして順調に燃え出した時、我が夫が登場しその後煮え上がるまでの2時間半責任もって火の番をしてくれました。天気予報では雨といっていたので気も漫ろで、「前中だけでも降らないでほしい」と祈る様な気持ちでした。5時頃になり、薄っすらと明け始めた時雲の切れ間からお星様が見えると「今日は雨降らないぞ??」と思い、嬉しくてバンザイしたい気持ちでした。

集合時間は9時ですが、密集しない様にとの配慮で、いつもより早く8時少し過ぎた頃から、来た順にボチボチ始めました。丁度良く頃合いを見計らった様に来られたので、密集することなく、自分の味噌を作りました。いつもは情報交換をしながら和気あいあいと囲む田舎膳も今回は自粛して持ち帰りのお弁当にしました。

▲いつもの田舎膳をお弁当にして持ち帰ってもらいました。

一昨年参加して焼魚の骨が喉に刺さり大騒ぎした男の子も昨年双子の弟が誕生し、すっかりお兄ちゃんになり、お母さんと二人で参加しました。味噌作りのお手伝いが終わると「今日はね、お魚食べないよ!」と言ったので「ごめんね。今年は食事ないのー」と言うと「エーっ?」とズッこけていました。

お母さんが言うには、やっぱり一昨年の味噌作りの時、焼魚の骨が喉に刺さり酷い目にあったことを覚えていたらしい。でも皆さんとの食事は楽しみにしていたとか・・・。

▲一昨年焼魚の骨がのどに刺さってトラウマになっている男の子。今日はお母さんのお手伝いです。

約30㎏入った16個の味噌が約2時間くらいで終わってしまいました。作り終えた順に、お弁当とお土産(米・そば粉・コンニャク)等を抱き帰路に就いたようです。

昨日テント張り等の準備をお手伝いに来た方が「今年は無洗大豆なんだって?」と毎年大仕事の大豆洗いが放免され、拍子抜けしたようです。今日も明日の分の大豆洗いが無くなり、大釜に大豆を入れ水を入れて浸して終わりなのでとっても楽になったと大喜びです。

▲雪の中で七分咲きの河津桜。

3月29日 2日目 朝6時 0℃ 参加者(10人)

昨夜から降り出した雨がいつの間にか雪になり、勢いよく吹き付けています。今朝も4時に大豆の入った大釜2つと紅大豆の入った大鍋1つに火を付けたのですが、テントの中まで雪が吹き込んだらしく湿ってなかなか燃え上がらない・・・。やっと火が付き燃え出した時には、ほっとひと安心しました。

今朝も「火の番助っ人」(我が夫)登場で助かりました。次第に夜が明けるとあたり一面銀世界で、テント近くの七分咲になった河津桜に雪が降り積もり、「冷たくて可哀相」と思いながらも、鮮やかなピンクの花に積もった雪の景色はきれいでした。

▲火の番の助っ人登場!(我が夫)

北風に乗って大粒の雪がテントの中まで吹き込んだらしく足元がグチャグチャなので稲ワラを敷いて応急措置をし、今日の分の味噌仕込み開始です。

今日の参加者は10人と少ないですが、自粛要請で都心部から来ることが出来なくなった方々のために、味噌仕込みを地元に移住された方々にお手伝いしていただいて頑張ってもらいました。雪が降り寒い中、熱々の煮大豆の湯気は冷えた手を暖める「瞬間暖房」の役目をしている様でした。

▲雪が降って寒い中、熱々の煮大豆の湯気は、冷えた手を温める「瞬間暖房」??

昨日より桶の数は少なかったのですが、悪天候のためか遅くまでかかってしまいました。その後味噌を熟成させる納屋に移すと、1年間この場でじっくり休む桶と、近いうちに引き取りに来るのを待つ桶が入り混じって暫し寛いでいる様でした。

1日目は5月下旬の陽気で2日目は季節が逆戻りした様な大雪になり、そして開催の工夫ということで静かで寂しい今年の味噌作りイベントは何とか無事終わりました。参加された方、そしてお手伝い頂いた方々お疲れ様でした。(那須店 高久タケ子)

▲ここで1年間じっくり熟成する桶と主の迎えを待つ桶と暫し寛いでいる様です。

投稿者プロフィール

ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子
ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子
栃木県那須町生まれ。1994年7月より「ふるさと情報館・那須店」として連携。「那須をもっと知ってもらいたい!自分の理想とする不動産業をしたい!」と里山イベントを企画し、子供の頃から駆け巡った里山で野菜作り・田んぼ・そば打ち・漬物づくり・味噌づくりなど、移住者と地元の友人と一緒になって活動中。