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栃木◆那須/今年で25年目!恒例味噌づくりイベントの報告【那須高久・里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2022年5月17日

3月26日 味噌仕込みイベント 25人参加

長い事やっている味噌仕込みイベントも今回でちょうど25年になります。今ではそれぞれの家族関係も変わり、「一桶(約30㎏)では多すぎて食べ切れない」ということで、隔年や知り合いとシェアするという人など様々です。それでも毎年参加する人達の数は変わりません。

そんな中で、最初から毎年参加の「皆勤賞」の方が何人かいらっしゃいます。その中のひとりは、知り合いに自慢のお味噌をあげたところ、あまりの美味しさに自分でも作りたい!と三年前からお友達と4人で参加しています。


いつもイベントがある度に気になるのが「お天気」です。週間予報では「週末にまとまった雨が降るでしょう」と言っていたが日々変わり、土曜日の午前中は、雨が降らないという嬉しい予報になりました。

朝4 :30大釜に火を点ける。

すぐに燃え上がったので、太い薪をくべ安心してその場を離れました。時々遠くから炎を確認できたので、そのままにしていたところ、予定の時間(7 :00)になっても吹きこぼれてこない・・・これは大変と急いで杉の枯枝等をくべて火力を強めると吹きこぼれが始まったので、ホッと一安心です。

開始時間になんとか間に合って、いよいよ今年の味噌仕込み開始です。幼稚園の年少さんからお母さんと一緒に参加している男の子がこの春小学1年生になるとか・・・。双子の弟さんも3歳になり、今ではすっかりお兄ちゃん気取りで「玄米糀と白米糀、2つ作るんだよ!」とやる気満々です。小耳に挟んだ情報では、味噌の中に入っている丸大豆が大好きで、毎朝味噌汁を食べる時にこれが入っていると「当ったりー!」と大喜びしているそうです。

この話を披露している私の横にいた仲間が、近くにあった大ザルから「煮大豆」をひしゃくで掬い男の子の前に空けると大喜びで拾って食べ始めました。

▲今春小学1年生になる男の子も今ではベテラン?お母さんのお手伝いを頑張っています。

その後、丸大豆が挽き大豆と混ざって見えなくなると、挽き大豆でおにぎりを作り口に頬張り、お母さんに注意されていました。私の作る田舎膳が大好きとかで、孫の様に可愛い男の子です。

参加された皆さんベテラン揃いで段取り良く仕事がはかどりました。皆さん自分の味噌を仕込み終えると、後片付けをし、明日の大豆を洗い浸してくれました。

「今夜から朝方にかけて風が吹いて荒れるらしいよ?!」と誰かが言ったのでテントが飛ばされない様にとすぐに横の立ち木にロープでしっかりと括りつけ、クモの巣状に四方八方に張り巡らしてくれました。しっかり対策をしてくれたお蔭で心配なく次の日を迎える事ができました。

▲それぞれ思い思いに自分の味噌仕込みを段取り良くやっています。ベテラン揃いで味噌作りの師匠・日野屋さん(写真中央右のマスクの男性)も安心して眺めていられる~と言ってました。

3月27日 22人参加

昨日の疲れが出たのか今朝は4 :30まで朝寝坊してしまいました。急いでテントの中に行くと昨夜雨と風が吹き荒れたらしく、テントの中の薪や焚き付け等が湿気っている・・・。

暗闇の中、懐中電灯の明かりを頼りに乾いた薪と焚き付けを見つけ、釜口に突っ込んで火を点けるとすぐに燃え上がったので、ひと安心です。空を見上げると三ヶ月のおぼろ月で今日のお天気は大丈夫そうです。

予定の時間(7:00)よりちょっと遅れて大釜の蓋が吹き上がって大豆の汁が吹きこぼれ始まりました。ここからは弱火にして蒸し煮にするのですが、焦がさない様に火加減を見るのが大変で最後まで気が抜けません。

予定の時間になると、いつもの様に「サァー始まるよー!」と大きなザルに入った熱々の煮大豆が運ばれて来ると、今日の「味噌仕込み」の始まりです。

仲良しの三人組の女性達は大きな桶の中に頭を突っ込んで混ぜ合わせ中です。マスクをしているせいか息を弾ませながら自称18歳の女子会だそうです。1年ぶりの再会は積もる話に時を忘れているようです。

▲仲良し三人組の女性達は息を弾ませながら自称18歳の女子会とか・・・。

今日参加された皆さんも今ではすっかり味噌仕込み職人?で何のトラブルも無く順調に終わりました。いつもは田舎膳の昼食を食べながら和気あいあいと情報交換するのですが、今年もいつもの田舎膳のお弁当をお持ち帰りしてもらいました。

▲味噌の神様が住み着いている?年季の入った木桶と重石。私より早くからここに居ます。

お疲れ様でした。

サァーこれからは我が家の味噌と皆さんの預かり味噌の始末をします。我が家の分は昔から木桶で熟成させます。鎌倉に住む次女の所でも昨年、以前から持っていたという手作り木桶に、こちらから送った「味噌の素?」を仕込みました。

途中部屋中味噌の香りが漂ったらしいが無事味噌になったとか・・・。今年は木桶が無いのでこちらで仕込んで「見本?」で送ろうと思います。ジューシーな味噌(1年もの)が大好きな次女は自分の手元にあればいつでも食べられると大喜びです。(那須店 高久タケ子)

▲イベント後のテント。今年も無事に終了しました。みなさん来年お会いしましょう。

 

栃木◆那須/引き継がれる餅つき ~ いっちゃんと後継者育成【那須高久・里山日誌りた~んず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2022年3月7日

12月30日 お正月の餅つき 24名参加

マイナス5℃と凍てつくような寒さの朝を迎え、恒例のお正月用の餅つきの日が来ました。庭先のずっと先、畑の方から「オーイ!水!水が出ないよ~!」と誰かが叫んでいます。

昨日会場準備の時に「明日凍って水が出ないと最悪だから~」とホースを長~く伸ばし水を全部抜いたはずなのに、何故か凍っているという。ホースにお湯をかけ、足で踏み、中の氷を砕いて水を出すと、ピチッ!ピチッ!という音と共に氷が押し出され無事開通!朝一のトラブル解消です。

釜に水を張り、釜口に火を付け、しばらくして釜の湯が沸くと、水切りをして置いたもち米の入ったセイロがその上に載せられる。この時「オーイ!竹をくべすぎないで~!」と毎年同じ台詞が飛びます。

▲前日もち米を網に入れ、そのまま洗って水に浸し、当日水を切りセイロに入れて蒸します。

いつの間にか持ち場が決まり、それぞれがスペシャリスト?なのに・・・と思うが何も言えない。燃やしている竹は火力が強く、ガンガン焚くと、もち米が蒸し過ぎて腰抜け?(ベロ~ンとまとまりがない)の餅になってしまいます。このことをここらでは「蒸ふけ流れる」といいます。

「サァー行くよ~!」と声が掛かり湯気の立ちのぼるセイロを急いで持ち運んで来て、臼の中に「ドン!」と放り込むと、ふわ~と湯気が舞い上がり餅つき開始ののろしが上がりました。杵を持ち、手ぐすね引いて持っていた三人の搗き手はさっそく「捏ね合わせ」を始め、毎年これを見ると「これが大事なんだよなぁ~」と言っていた昔の人を思い出します。

いつものことですが、搗き始めはどうも調子が合わない。突然私に餅つき歌のリクエストがあり「歌でお手伝いが出来るなら~」と昔から歌われている「カラスめが~♪」と始まると今まで以上に搗く手が乱れてきた・・・あれ!調子っぱずれだった?と早々に歌うのを止めました。周りの人の話では三人で搗いて三拍子なのに私の歌は4拍子とか・・・合う訳ないよなぁ~と心の中で思いました。

今年は昔のナイスガイ?が14人も揃ったので体の負担にならないように取っ換え、引っ換え時々若者(唯一の)とすばらしいチームワークで順調に進んでいます。それと並行して始まった餅のしが大忙しです。

昨年の事などすっかり忘れ「あれ!どうやるんだっけ?」と厚手のビニール袋とのし型を手に、ああでもない、こうでもないと思い出せないでいると「餅が風邪引くよ~!!」(固まってしまうことらしい)と言われ、余計にあたふた。「仕方ない。テキトーに伸ばそう~!」とビニールの袋に入れギュッ!ギュッ!と押し伸ばしても腰が強くてうまく伸びない。「遣っ付け仕事で不細工なのし餅だけどまぁいいか~」とテキトーに終わらせ他の2人を見ると、上手に伸ばしている。何とかひと臼分の三枚を伸ばし終えた時、同級生のイッちゃんが来た。手際良くなんでもこなす「千人力」の登場にひと安心で後はお任せしました。

▲今年初参加の女性が締めの餅つきの跡継ぎに。頼もし~い!です。

これからのことを思い、若手の女性2人にのし餅とお供え作りを伝えようという事で、イッちゃんが先生になり細やかな後継者育成をやってくれました。これで来年から安泰かな?

最後の12回目は昼食用の餅になります。数年前までは私とイッちゃんで交代に締めの餅つきをやっていたのですが、最近では杵が持ち上がらなくなり自然消滅で途絶えていました。でも今年初参加の元気の良い女性が上手に搗き復活しました!こちらも後継者ができ、世代交代で活気付きました。

▲何でもできるイッちゃんが先生になって後継者育成中です。

今年最後の餅も搗きあがり、いよいよ昼食用の「ミズギリもち」を取ります。臼の中で1口大にちぎり分け熱い湯の中に入れ保温?します。食べる時にそれを引き上げ「なっとう」「ごま」「大根おろし」「あんこ」等を好みで絡めて食べます。その中でも私が小豆作りからやった「手作りあんこ」が大好評でした。昨年に引き続き新型コロナ感染対策で静かな餅つきでしたが仲間たちの元気な姿を見ることができてひと安心です。来年こそはマスク無しの大声で笑い合える解放された餅つきをやりたいものです。

お帰りの前に豆餅切のひと仕事があります。切り終えた順に豆餅と搗きたての柔らかいのし餅をやさしく胸に抱え家路につきました。後姿を見送りながら、皆さんのお正月の膳に今日搗いた餅がのり「おいしいね?」と笑顔で食べている姿が目に浮かび嬉しくなります。これが私の至福のひとときです。(那須店 高久タケ子)

▲時間がたち固くなった豆もちは切るのが大変ですが、この「もち切り」は便利で楽に切れます。

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味噌作りのお知らせ
日 時:
3月26日(土) 9~14時
27日(日) 同上
※雨天決行
場 所:ふるさと情報館・那須店
参加費:大人2,000円、子供1,000円
(お弁当・飲み物、お土産代含む)
味噌代:白米16,500円。
玄米17,500円。
※ポリ桶付きの場合は
+1,550円。
締切り:3月15日まで
お申込:ふるさと情報館・本部
TEL:03-3351-5601
※マスクの着用をお願いします。
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栃木◆那須/ドキドキのフキ採り、枝豆の種まき【那須高久・里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2021年9月4日

▲おいしいおいしいフキの佃煮。

6月12日 フキトリ

イベントの時、参加された皆様にお振る舞いする田舎膳になくてはならない食材の「フキ」を採りに今年も出掛けて来ました。「マウントジーンズ那須スキー場」に行く途中にある知人所有のフキ群生地に向う車内では、久しぶりの山菜採りに心が弾みます。

先ず、地主さんの所に立ち寄り、年に一度、この時だけの顔出しをし、ご無沙汰の挨拶と世間話を少しして出掛けようとした時、「ちょっと待って!言うの忘れてた!」と引き留められました。

「あのな~、この間下の方に熊が出たんだど~。まぁおしゃべりをしていれば大丈夫だと思うけど、気をつけてな~!」と軽~く言ってくれたが、私には重~く不安です。歩いている時もフキ採りをしている時も、ずーっと挙動不審者の様に周りを気にして落ち着かない・・・。お友達の持って来たラジオを大音量でガンガン掛けていても不安です。

▲フキ採りに夢中になるとつい無口になり、おしゃべりの熊除けは無理と分かりました。

お友達2人を見ると、フキ採りに集中していておしゃべりどころではない様子で「おしゃべりの熊除け」は無理だと分かりました。出るかどうか分からない熊に怯えながらのフキ採りも2時間ちょっと経った頃「沢山採れたからもう帰ろうよ~!」と、いつもは最後まで採っている私から言い出しました。

帰りの道すがら「去年まではイノシシの心配していたけど、今年は熊で怖さ倍増だね!」と無事帰途につきました。車内では、熊からの緊張が解け、いつものフキ採りとは違った疲れがどっと出ました。

6月27日 枝豆の種まき 7名参加

明日の予定でしたが、一度雨が降ると畑の土が湿って作業がやりにくいので、土が乾いているうちにやってしまおうと仲間達と相談し、今日の午後にやる事になりました。

▲明日の予定を変更して急きょ始まった枝豆の種まきですが覆土が乾いて捗りました。

覆土が乾いていたので思いの外仕事が捗りました。最後に「防鳥ネット」を張るのですが、何度も使っているのであちこちに穴が開いている・・・。それを見て「あらら~困ったな?」と言うと、繕いもの上手な仲間が、テープで取りあえず穴を塞ぎ、作業終了です。

▲ネットの穴をグリーンテープで繕ったはずでしたが・・・。

7月11日 枝豆苗の定植 10名参加 

毎年この時期になると、天気が不安定で気が揉めます。昨日作業の予定でしたが、この所雨が多く、畑の土が湿っていたので今日になりました。昨日も夕立があり土の状態が心配でしたが、何とか植えられそうなので、9時頃から作業を開始する事にしました。

実は10日程前の事ですが、「今年もハトが入ったらしいよ?」と苗床の様子を見に行った仲間から報告がありました。いつもは出口が分からず右往左往しているハトを逃がしてやったそうですが、今回は姿が見えない。無事出られたのかな?と思って苗床の陰の方へ行くと、羽毛や羽が散乱していたとか・・・。そして周りを探すと、ハトらしき鳥が痛ましい姿で横たわっていたらしい・・・。

▲複数人でネットをかけて作業します。

この話を聞いて仲間達は、ハクビシンとかタヌキと言っているが、私は毎日この辺をうろついている野良猫を見掛けた事があるので、その猫の仕業に違いない!と言い張りました。

今朝はまっ先に苗床に行き、作業が始まる前に、ハトが入ったと見受けられるネットの穴を確認し、検証しました。ネットの穴は開いていたのか、開けられたのか定かではないが、ネットの中で争った跡の無い事から、ネットの穴の外側に身を潜めて待っていて、出て来た所を不意をつき捕まったのかも・・・と推測しました。

▲ネットにはハトらしき鳥の羽根が多数・・・。

いつも来ていた厄介者のハトさんかな?と思っても何故か痛ましく思います。むごたらしい現場は、第一発見者がその日のうちにきれいに片付けてくれたとか・・・。皆さんの目に触れる事なく助かりました。

さて、全員集合したようなので「枝豆定植」の作業開始です。仲間が作った道具で印を付けるとその後から枝豆の苗を植えるのですが、皆さん手慣れたもので、さっさと植えています。11時頃になると雲行きが怪しくなって来て雷がゴロゴロと鳴り出したので、慌てて終わりにすると間もなく雨が降り出しました。

「雷は怖いからネ~!」と急いで帰り支度ををしながら口をそろえて「お湿りに丁度良かったネ~」と植えた後の雨は「恵みの雨」になりました。

▲暑い中ですが美味しい枝豆を思い浮かべて頑張っています。

8月になると、それぞれの持ち分に名札が付き、早速「草が小さいうちに~」と畑仕事に来ている人がいました。「これからは暑くて大変だけど、美味しい枝豆の事を思うと頑張れるよ!!」と仲間の皆さんは張り切っていました。(那須店 高久タケ子)

▲それぞれの持ち分に名札が付き思い入れ倍増!

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栃木◆那須/醤油作りの仲間が増えました【那須高久・里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2021年7月7日

▲去年の諸味大豆が分解され色も濃くなって来ました。右側→今年届いた諸味でまだ香ばしいにおいがします。

4月28日(水) 醤油諸味届く

今年もつくば市の「沼屋本店」から醤油諸味が届きました。車に乗せて持って来た諸味を我が家の桶に移し換えながら「あのな、この醤油は丸大豆のたんぱく質が分解してアミノ酸になり、小麦のでんぷんがぶどう糖に変わり、醤油のうま味や香りの成分になるんだよな」「俺らは、かき混ぜの仕事を手伝うだけで、あとは自然がやってくれるんだよ」「自然って良い仕事をやってくれるよな~大したもんだ。ありがたいね~」と呟く様に毎回教えて下さる。そんな「沼屋本店」の4代目は私の醤油の師匠です。

いよいよ新旧2本の桶が並び醤油諸味の撹拌(かくはん)作業が始まります。発酵の時に出るガスを抜いて新鮮な空気を入れてやるだけの単純作業なのですが、今年は何故か無気力でかったるい。

コロナ禍の影響でイベントや食事会等が無く、お醤油の出番も全く無い。そんな訳で私の張り合いが無くなって来たらしい。長~い自粛生活で急に人恋しくなり醤油作りの話ができる仲間が欲しくなりました。

▲皆さんにお届けしたお醤油作りセット。お醤油の菌は空気が大好きで、発酵の時に出るガスを抜いて新しい空気を取り込んでやるのが手入れの仕事です。初めての「試み」皆でお醤油作りを楽しみましょう!

「そうだ!発酵食品に興味があると言っていた鎌倉に住む次女に送ろう!」と身勝手な思い込みで都合も聞かずに黙って送り付けてしまいました。

荷物を受け取った次女は箱の中央に「横転注意!!」と書いたビンがあり、見た事の無いドロッとしたものが入っていたので一瞬「何だろう?」と思ったとか・・・。しかし先頃醤油諸味が届いたという話を思い出しその流れから考えると「醤油諸味?」と気付いたそうです。

その後電話で話をすると「私の部屋、味噌と醤油の醸造蔵?になっちゃうよ?!」と言われ味噌仕込みの時ほど、心なしか声が弾んでいませんでした。

気落ちした私は半ば諦め心で、その事を知人に話すと「お醤油作り?やってみたいな!」と嬉しい事を言って下さいました。東京と那須を往来している方なので「明日東京に帰る」というご主人にお持ち帰りしてもらいました。とっても喜んでくれたので気分が良くなり、もう少し仲間を増やそうかな~なんて考え始めてしまいました。

数日後「お久しぶり~」と味噌作り仲間のご夫婦がやって来ました。たわい無い話の途中で醤油作りの話をすると「うわ~やってみたい!」と言ったので即、決定!!

諸味の入ったビンを持ち帰りしなに「味噌作りだけでも喜んでいるのにお醤油まで作れるなんて楽しみが増えて嬉しい!!」と喜んで帰られました。

▲「混ぜ混ぜ」のスプーン付きです。

それを見て「えーっ!そんなに嬉しい事なの?」と思うと更に弾みがつき4人目が思い浮かんだ。小さい頃からお母さんと一緒に味噌作りに参加している幼稚園の年長さんの男の子で、声を掛けると男の子のお父さんが「是非体験させたい!」と言ってくれたので決定です。

すぐにお届けするとお母さんと男の子と双子の弟さん達と4人で迎えてくれました。「お醤油作りお願いね?!」と手渡すと早速3人で「混ぜ混ぜ」が始まりました。

▲男の子3人で早速「混ぜ混ぜ」が始まりました。

もう1人は96歳になる私の叔母さんで、私が醤油作りを始めた頃、良く昔の醤油作りの話をしてくれました。最近は息子さんのお世話になっている叔母さんに、昔を思い出して元気になってもらおうと届けると「これな~に?」と不思議そうにしみじみと眺めています。子供の頃夜になると母親に連れられて家の裏にある納屋に行き醤油諸味をかき混ぜている間、提灯を持って母親の手元を照らす手伝いをした、と何度も聞いた覚えがある・・・でも叔母さんの記憶に残っているのは、大きな醤油桶をかき混ぜる母親の姿で桶の中身は見たことが無かったのかも知れません。

予定通り5人の方にご協力頂く事になり、取りあえず「試み」に育てて頂いて最後に皆で生醤油の味見をし、お疲れ様のお祝いをやりたいと思います。ひょんなことから思わぬ方向に話が進み醤油作りの仲間ができて楽しみが増えました。(那須店 高久タケ子)

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栃木◆那須/今年も味噌作りの季節、色んなことが起きてます【那須高久・里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2021年5月12日

3月27日 味噌作り 1日目

このイベントを始めて24年目になります。そしていつの間にか恒例行事になり、毎年参加の皆様はこの時期になると、楽しみに待っているそうです。今年も新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、密を避けて家族単位の作業で手際良く素早く終わらせました。

暑いくらいの素晴らしい天気に恵まれ、仕込み作業が捗りました。私の「田舎料理」が大好きという男の子が、今年もお母さんと一緒に来ました。「サァ~始まるよ?!」とお母さんに促されると大きな手袋をはめた手で桶に中の煮大豆、こうじ、塩を良~く混ぜ合わせ始める・・・もう何度もやっているので慣れた手付きでお手伝いをしています。

▲常連の男の子?は大きな手袋をしてお母さんのお手伝いです。

最後に男の子の頭程もある「味噌玉」を作ってもらい、それを桶の中めがけて「えい!」と打ち付けて空気を抜く作業になると何度もやっているうち疲れたのか、的を外れて投げようとしたのを隣にいた人が見つけ「桶を見て!」と叫び間一髪でセーフでした。

▲家族単位の味噌仕込みもご夫婦仲よく手際良く作っていました。

それぞれが自分の味噌を仕込み終えると、私の作った「田舎膳のお弁当」と栗おこわ、そして心ばかりのおみやげを大事そうに胸に抱き、帰る姿を見送る時の私は至福のひとときです。 その後ひと休みをして夜7時ちょっと前の頃、台所で明日の準備をしていると、何となく外が気になり、テントの方を見ると真っ暗闇の中オレンジ色の炎が上がっている!?

はじめ何の火か分からず、近くに行ってびっくり!大豆の入っている大釜の下のカマドの中が燃え、上に掛けておいたブルーシートに移り、溶けて垂れ落ちた火が、近くにあった豆殻の入ったプラスチックのカゴに燃え移りえらい事になっている・・・驚いた私は「水!水!」とうわずった声を上げて叫ぶと、我が夫は水道からホースを引っぱって来て消火してくれました。

よ~く考えてみると、明日の朝、直ぐ火を点けられる様にと、カマドの中に焚き付けや豆殻等を入れて準備し、すごく気を利かしたつもりでいたが、カマドの中に残り火があったらしく燃え上がってしまいました・・・反省しています。

3月28日 味噌作り 2日目 

朝から曇天で今にも泣き出しそうな空模様に、「午前中だけでも降らないでー」と祈る様な気持ちでいましたが、皆さんが集まり始めると・・・雨が降り出しました。ただ、今日は我が家といつもの仲間と、都合で参加できなかった人達の分なので直ぐ終わりました。今年の味噌作りも無事終わり、ほっとひと安心。来年こそは大声で笑える味噌作りイベントが出来ることを祈ります。

▲田舎膳のお弁当。男の子は私の作る田舎膳のファンらしい。嬉しいです。

鎌倉に住む次女から「こんな木桶があるんだけど、味噌作りに使いたかったんだー」とLINEで写真が送られて来た。昨年あるイベントで木桶職人と知り合い、「味噌仕込みに良いなー」くらいの軽い気持ちで立派な木桶を買って持っていたとか。

しかし去年も今年も新型コロナの影響で帰省することができず、直射日光とエアコンの風のあたる木桶には最悪の場所で飾り物になっていたらしい・・・それではと急遽、仕込んだばかりの味噌と私が昔から(50数年前)使っていた重石をお供に入れ宅急便で送りました。

娘は木桶の使い方を調べて一晩水を張ってタガを締め準備をして待っていたらしく、届くとすぐおままごとの様な「味噌仕込み」をやったと連絡が来た。しかし私の目分量がぴったり過ぎ?!でほぼ口ぎりぎりで中蓋を載せると味噌の神様の重石が入らなーい!と言って来た。その後一部取り出してタッパーに移したその写真を見ると、蓋の上に重石が載っている・・・それを見て重石の役目を伝えると「わかった!やり直す」と言ったきりでその後どうなってことやら・・・。

一つ一つ教えるのは面倒だが、私のやっていることに興味を持ってくれたと思うと嬉しいです。昔「サボテンを枯らしちゃったー」と言っていた娘が「味噌を育ててみたいんだけど大丈夫かな?」と心配していたので「しっかり重石をして涼しい所に置けば、自然が育ててくれるから手間入らずだよ」と味噌を育てる気持ちを持った娘にエールを送りました。(那須店 高久タケ子)

▲「味噌の神様の居場所が違う~ !!」味噌を仕込んで娘の宝物になった木桶です。

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栃木◆那須/自家製醤油完成、静かな餅まき・来年こそは!【那須高久・里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2021年3月7日

12月26日 自家製醤油完成 

醤油作りもいよいよ最後の作業の火入れ、そしてビン詰めになりました。搾りたての醤油は生醤油でそのままでは日持ちしないので、75℃~80℃で15分加熱処理をして発酵を止め殺菌をします。

火入れ中に万が一沸騰させてしまうと風味が飛び、油断して焦がそうものなら焦げ臭い醤油ができ、今までの頑張りが無になってしまいます。そんなわけで香ばしい匂いのする大鍋に付きっきりで全神経を集中して温度計とにらめっこです。

その後1週間程そのままにして澱おりを沈めます。そして上澄みだけをそーっと掬いとり、ナベの蓋の上で暖めたビンのフタを「プチッ!」とはめて出来上がりです。

▲2年がかりでやっと完成したお醤油です。

一般の醤油は食べる時、鼻から匂いが入って来るが、自家醸造醤油は「飲み込んだ時、香りが喉ごしにファ~ッと戻って来て鼻に抜ける」と、私に醤油作りを教えて下さった先生はいつも言っていました。餅搗きの時にお持ち帰りのお正月セットに間に合い皆さんに味わって頂けたことを嬉しく思います。

※お正月セット(杵搗き餅、豆餅、コンニャク、自然乾燥米、そば粉、甘酢漬け大根、白菜漬、お醤油等)


12月30日 お正月用の餅搗つき

年越し寒波襲来の予報で、凄い雪が降るのか??と心配でしたが、朝早く起きて外を見ると雪が降っていないのでひと安心しました。気温はマイナス1℃ですが、このあたりでは常日頃のことなので気になりません。今日参加される皆さんはこちらに移住された方や別荘に長期滞在されている方々です。そして新型コロナ感染症予防対策に基づいた新しい生活様式を実践している仲間達なので、私は食事の準備に気配りしお弁当作りに集中しました。

9時ちょっと前になると「サァ~始まるよ??」と1年振りに聞く懐かしい掛け声が静かな広場に響きます。同時に湯気が立ちのぼる熱々のセイロを持った仲間が小走りで運んできて、臼の中に「ドサッ!」と入れると、待ち兼ねていた搗き手3人が臼に杵を押し付けて米粒を潰す捏ね合わせが始まり、いよいよ餅搗き開始です。

▲大きな臼を二人がかりで移動します。

毎年搗き始めの1、2回に腰の弱いヘナヘナの餅ができていたのですが、今年は1回目から腰の強い素晴らしい餅ができて順調な滑り出しです。今年は様々な都合で参加できない人が数人いたので、その分代わり番こに息切れしながら頑張っていました。

半ば過ぎた頃、何げなく見た、マスクを掛けた男の人達の鼻のあたりがちょっと薄汚れた感じに見える・・・。どうしたの?と聞くと、カマドの側で暖をとっていたので煤すすけた?とか・・・。私は寒いので皆で鼻水を垂らしたのかと思ったよ。と大声で笑いたいのを堪えるのが辛かった。

餅搗きも順調に進み、最後の10回目を搗き始めた時、空模様が怪しくなってきて急にパラパラと降り出して来た。「もう少しなのに?」とブツブツ言いながら搗き始まったばかりの臼を転がすようにしてテントの中に取り込み続きを搗き無事10回終わりました。

▲熱々の米粒を手早に潰す捏ね合わせ、お餅の良し悪しが決まるポイントです。

その後、思わせ振りの雨はすぐに上がり良い天気になりました。いつもなら搗きたての「みず切り餅」に好みの味を絡めて「おいしいね~」と言いながら楽しいひとときがコロナ禍の影響でお弁当になりました。私が作った田舎膳弁当をソーシャルディスタンスとかでそれぞれの場所で広げあっち向いたりこっち向いたりして静かに食べている光景は、今までに無かった事で寂しく思いました。

来年は、周囲に気兼ね無く大声で笑い掛け声と杵の音が響く活気ある餅搗きのできる日が戻って来ることをお祈りします。
(那須店 高久タケ子)

▲普通でも息切れするのにマスク着用で「罰ゲーム?」のような息苦しさだと個々に呟いていました。

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味噌作りのお知らせ
日 時:3月27日  9~14時
28日   同上
※雨天決行
場 所:ふるさと情報館・那須店
参加費:大人2,000円、子供1,000円
(お弁当・飲み物、お土産代含む)
味噌代:白米16,500円。
玄米17,500円。
※ポリ桶付きの場合は
+1,550円。
締切り:3月15日
お申込:ふるさと情報館・本部
TEL:03-3351-5601
※各自マスクの着用及び感染拡大防止をお願いします。
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栃木◆那須/コロナ対策の那須店年中行事・香り抜群!生醤油披露で上品な振る舞い??【那須高久・里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2021年1月10日

11月21日 醤油搾り

令和2年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で「コンニャク作りイベント」を中止にしましたが、醸造中の諸味は出番が無くても絞らない訳にはいきません。醤油絞りは例年通りにやることになったのですが、いつも指導に来て下さっているつくば市の醤油製造蔵元沼屋本店さんが来られず私達だけでやることになりました。

仲間達はうろ覚えで何となく始まって、諸味を入れた袋を積み重ねていると「あらら?袋がてんこ盛り?!」の声にそちらをみると舟の上にてんこ盛りになっている・・・本気になって昨年のことを思い出す。1回目が沈んで空きができたら残りを載せた気がする・・・と思った時は遅かりしで、もう全部載かっていた・・・。以前、無理に圧を加えると良くないと聞いていたので、軽く重石をして自然に沈むのを待つことにした

▲ギリッギリッ!と全身の力を込めてジャッキを回します。

あれやこれやと言っている間に、舟口からお醤油がツツツーっと流れ出て来てポトリと落ちたひと滴、この時から本格的に醤油搾りが始まりました。

ピッタン、ポットンの音が消えるとギリッ!ギリッ!とジャッキを回し圧を加えるとツツツーっと流れ出る。この繰り返しを1日に何度もやります。ある日ちょっぴり味見をすると「うま~い!」ゴクンと飲み込むと喉の奥の方から香りが戻って来て鼻に抜ける。こんなに旨いものを独り占めなんて心が痛む?と思い、稲刈りのお手伝いに来てくれた方々にお振る舞いをすることにしました。

11月28日 生醤油披露

久しぶりの集会に昨日から気忙しい。何故かと言うと新型コロナウイルス感染対策に知恵と工夫を絞り出し食事と会場の準備をするからです。食事はいつもの大皿は止めてお弁当用のパック詰め、しかも2パック(二の膳付き?)その他栗おこわ、生野菜のパック詰め等食事関係の段取りOK 。

次は飛沫防止のアクリル板を見つけにホームセンターをはしごしましたが、私の探しているものが無く諦めて帰ろうとした時、レジの所にビニールシート状のものが下がっている・・・これだ!と思い聞くと「売り切れです」と素っ気ない返事。

何気なくテーブルクロス売り場に行くと「つかって実感。魔法の透明シート。静電気防止、抗菌処理でいつも清潔」等の歌い文句が書いてあるテーブルクロス発見!これなら使用後にテーブルクロスとして利用できると思い4m 買って来ました。

次に園芸コーナーに行き、伸縮タイプの菜園支柱と竿を見つけ、取り揃えながら頭の中に何となく設計図?ができました。明日どうなることやら・・・。

▲飛沫防止のアクリル板ではなく「魔法の透明シートのテーブルクロス」で創意工夫中です。

今日夕方に集合し手打ちうどんを作る人、飛沫防止シートを張る人、お弁当パック詰めをする人等、分担作業で進めました。シート張りをする人に私の思いを説明すると、さっそく取り掛かりましたが、ちょっと違うかな?と途中まで思いましたが、仕上げは上出来で私の頭の中の設計図は急いでかき消しました。

夕方6時頃になると全員集合したので、いよいよ開始です。席に着くとお向かいさんの顔がはっきり見えず何とも落ち着かない・・・「霧が掛かっている様で美しく見えるよ」なんて言っている人がいるが、私には度の合わない老眼鏡をかけた時のようで、長いこと見ていると目まいがしそうです。

▲二の膳付き?の田舎膳。

静かにカンパイをして、先ずは釜あげうどんからと、手打ちうどんに薬味を入れ生醤油をかけてズズズーっ!とすする。「おいしいな?」「うまいな?」の声があちこちから聞こえてくると身内が褒められている様で嬉しさが込み上げて来ます。

「4回もお代わりした」と言う人やお腹をさすりながら「うどんだけで満腹になっちゃった!」という人もいました。お弁当だけ頂いて帰ろうかな?なんて冗談も飛び交い、久しぶりに小声で上品?に笑いました。

ただでさえ聞き取りにくいのにテーブルの中程に透明シートが張ってあるのでほとんど話が通じないのですが、分かった振りをしてトンチンカンな受け答えをしている人達の会話を聞いただけでおかしくて笑ってしまう。小さく上品に笑っても、ちょっとだけ表情筋が緩み笑顔が戻って来ました。(那須店 高久タケ子)

▲飛沫防止のアクリル板ではなく魔法の透明シート?テーブルクロスで代用。お向かいの人が美しく見えるとか・・・。

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栃木◆那須/みんなほっこり? 久々の田舎膳です【那須高久・里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2020年11月22日

▲天気の良い秋の1日。枝豆は食べ頃、白い蕎麦の花が一面に咲いている。

9月21日 枝豆の収穫祭と蕎麦の花見 21名

今日は待ちに待った「枝豆収穫解禁?」の日で、「ちょうど食べ頃ですよ」のお知らせの日です。先日「枝豆食べ頃になるけど、収穫祭どうするの?」と仲間から声があり、蕎麦の花が見頃なので収穫祭と花見を兼ねて畑でやる事に・・・。私はここ数ヶ月、田舎膳を作る出番がなくて寂しい思いをしていたので、思わず「お弁当作りは私に任せて??」と気合が入ってしまいました。

昨日、枝豆班長さんが急ぎの連絡で「都合の良い人だけ集まって下さい!」と声を掛けたところ全員で21人も集まりました。枝豆畑と蕎麦畑の間の通路に軽トラックを止め、その荷台にコンパネ2枚を敷いてとりあえずのテーブルを作りました。その上に私の作った栗おこわと田舎膳弁当、そして仲間から差し入れのケーキ、果物、手作りまんじゅう等が所狭しと並んでいます。見頃に咲いた蕎麦の花をバックに記念の集合写真を撮った後、テーブルの所に集まり、枝豆収穫を無事迎えられたことに感謝し「お疲れ様でしたー」とお茶でカンパイしましたが立食なのでゆっくりできず皆さんお持ち帰りされた様です。コロナ禍のご時世で形ばかりの収穫祭と蕎麦の花見でしたが、何ヶ月も皆さんにお会いしてなかったので、久しぶりに見る元気な笑顔にほっとひと安心しました。

▲親戚・知人に送る枝豆を収穫中。「おいしかったよ~」の言葉を聞くのが張り合いになるとか・・・。

軽トラックから少し離れたところに幸せを絵に描いたようなファミリーが私のお弁当を広げて食べています。両親と男の子3人(6歳と1歳6ヶ月の双子)で家族全員私の田舎料理のファンとかで、栗おこわや里芋の煮染め等喜んで食べていました。おなかが満腹になると少しもじっとしていません。お兄ちゃんが蕎麦畑の中に入ると、双子ちゃん達もすかさず後に続き、お父さんに注意されるとすぐ止める。と思いきや収穫の終わった畑の中に寝っころがるとすぐ真似して3人で土だらけという元気の良さです。

近くにいる大人達は孫を見る目で見守っていると双子ちゃんの1人が急に泣き出した・・・「何事か?」と聞くと草で指を切ったとかで、もみじの様なちっちゃい指先から血が出ています。それを手当てしているお父さんは、初めての痛みと出血を「痛いの分かって良かったねー」と優しく言っていました。

▲お父さんお母さんはチビちゃんを優しく手当て中です。

これを見ていた大人達はノビノビと自然体の子育てに感心し、ほのぼのとした親子に拍手喝采です。子供たちのお父さんは最初の子供の時は宝物を磨くように大切に育てたそうですが4年後、双子が生まれ3人になると手が掛かり構ってやれない状態になり鷹揚になったとか・・・。久しぶりに元気の良い子供達を目で追っていると動きのない日常生活を送っている私には刺激になったのか、ちょっとだけ活気付きました。

▲お花畑にちょうちょが。

その後、畑にぽつりぽつり収穫する人達が集まり、それぞれ親戚、知人に送る枝豆を収穫しています。届いた人たちから「おいしかったよ?!」の嬉しい言葉を思い浮かべそれを張り合いにしているとか・・・。私の知り合い等は届けた枝豆を後の楽しみに冷凍保存しようと塩ゆでし、サヤから出していると隣で見ていた2歳になる孫娘さんがそーっと手を出し1粒口に入れて食べたところ初めの味に美味しいと思ったのかパクパクと手が止まらなくなったとか・・・。枝豆仲間のまわりの人たちは旬の味?としてこの時期幸せ気分に浸かっている事でしょう。

▲軽トラックの荷台にコンパネ2枚を敷いたテーブルに並んだ栗おこわ、田舎膳弁当、その他。

9月28日 はさ掛け(天日干し)

もう労力的に無理かなーと思い、今年から「はさ掛け」を止めることに心を決めたのですが、稲ワラや籾もみ殻がらが欲しいという声に急きょ今年もやる事になりました。今では珍しい「はさ掛け」ですが、さすがに手刈りは出来ないのでバインダーで刈り取った後、はさに掛ける作業です。毎年お手伝いして頂いている仲間達は仕事の手際がよく、思いの外早く終わりました。

▲急きょやることになった稲刈り。何一つ無駄なものがない稲。天日干しのお米は美味しいですよ~。

よく考えてみると自然乾燥の美味しいお米、稲ワラ、籾殻、米糠と何一つ無駄なものが無いことを今更ながら知りました。味噌作りの時お世話になっている日野屋さんが麹を作る時使用するそうで「今では稲ワラを見つけるのが大変で貴重なんだよー」と稲ワラ欲しい組の仲間になりました。(那須店 高久タケ子)