あなたは一戸建て派かマンション派か、というのは長年に渡って議論されているテーマの1つであるが、建築資材が高騰している昨今でも次々に新築マンションが建設されているのを見ると、やはりマンションは根強い人気なのだろうといつも思う。
特にタワーマンションは都心の立地の良い場所に建っているケースがほとんどだが、その常識を打ち破るようなマンションが山形県にあることをご存知だろうか。
数々の温泉や蔵王の樹氷で有名な上山市の田園地帯に、ドカンと建っているのが、1999年竣工のスカイタワー41(地上134m)で、もちろん山形県で最も高い建築物だ。
なかなかギャップが凄い光景だが、山形市へ通勤しやすいことからファミリー層に人気だそう。
日本国内で建築物を建設する際には、建築基準法や都市計画法、景観法、自然公園法等といった様々な法令上の制限があるため、無論どんな建物でも自由に建てられるわけではない。
そんな中スカイタワー41は周辺が都市計画区域内にも関わらず、建っている場所ギリギリの区画が都市計画区域外となっている。
区域外になると一般的な建蔽率・容積率が原則無制限となるため、この地で41階建の超高層マンションが実現可能となったのだと思われる。
建設主となるデベロッパー業者は既に倒産してしまっているが、今後は更なる法規制もあり、ますますこういった珍百景のような建物は建てにくくなるだろう。(本部 髙橋瑞希)
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