▲ 夫神岳も望むことが出来、色々な角度から塔を見て楽しめる。
長野県青木村にある国宝「大法寺三重塔」は、村の中心部から少し離れた静かな山あいに位置しています。
大法寺の敷地内に建てられており、周囲は緑豊かな自然に囲まれています。
東山道を旅する人々は「見返りの塔」といい、塔の姿があまりにも美しく、思わずふり返るほどであるという事から、つけられたと言われています。
高さ約18mのこの塔は、1333年に大阪天王寺より招いた大工により建てられたとされ、初重が大きいのが特徴です。
▲惣門から参道を登ると正面に観音堂がある。
また大宝寺の観音堂内部に安置されている厨子の屋根に飾られる鯱は、鎌倉時代末期から室町初期に作られたとされ、国内に現存する最古の鯱もあり、晴れた日の日中には外部からでも見る事ができます。
春には桜、秋には紅葉が彩りを添え、青木村の豊かな自然と共に、この静かな場所で歴史とも向き合える時間を過ごしてみませんか。(本部 角南辰彦)
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大法寺 三重塔(公式ホームページより引用)
・所在地:長野県小県郡青木村当郷2052
・営業時間
夏期(4月~10月):9時~17時
冬期(11月~3月):9時~16時
・拝観料
大人:300円
障がい者手帳所有者:200円
小中学生:100円
特別拝観:700円
(日本最古の鯱、十一面観音菩薩、普賢菩薩)