▲本年もよろしくお願いいたします。
新しい年を迎えるにあたり、誰しも気持ちだけでも明るくなりたいと思います。
初詣へ行きお賽銭を投げ入れ、願いごとをする。縁起が良いことばかりのお正月の神社では、この時ばかりは財布の紐も緩みます。
そんな縁起物のなかで〝熊手〟なるものがあります。本来は落ち葉などを掻き集める掃除道具ですが、ひとたび仕事を終えると一年間暗い物置に仕舞われるだけの簡素な道具です。いつしかそれが先手の部分に鮮やかな飾り物を設え、富や祝い事を集めるものとして縁起物の主役となりました。落ち葉集めが年の瀬・年初めの季節とも重なったのも縁でしょう。
そんな熊手にとっていつも皆が見てくれる大出世です。それは熊が手を開いたところに似ているところから名付けられました。
「そこで皆さま、これまでに熊の手をじっくり見たことがありますか」と問います。殆どの方が無いと思いますが、今年、その状況は一変しました。
世間を一番と言っていいほど騒がせたものが本物の熊。これまでは人間を恐れ、里や町には来ないと思われていた考えが通用しなくなりました。自衛隊まで動員する異常事態。異常気象により冬眠前に食べなければならない餌不足が一番の原因です。熊も生きていくには背に腹は代えられず必死なのでしょう。
連日のようにニュースは熊ばかり。本物の熊手も見せられました。この熊問題はいつまで続くのでしょうか。田舎暮らしを実践されている諸先輩には充分お気をつけてほしい、と切にお願い致します。
現在は、熊手で集めているようにモノや情報が溢れています。集めてはいけないものもあるでしょう。自分は必要ないと分かっていてもそれらを取捨選択することも難しい。時間やお金を節約することに追われる日々。タイパやコスパという言葉が跋扈し、ネットやAIを使いストレートに答えを導き出す世相。普段から悩み考えることが少なくなり、達成感を感じることが少なくなっています。
そしてひとたびその状況に陥ると融通が利かなくなる。多様化、高度化、複雑化して生産至上主義。右肩上がりの経済を知らない若者、他方、自分達の経験が若者へのアドバイスとならず、自己肯定感の持てないシニア世代。

令和8年の干支は馬(午)。十二支の順番を決めた際、ゴール直前で蛇に驚かされ、立ち止まってしまった結果7番手になってしまいました。本人のせいではなくとも、勝負は最後まで何が起こるか分からないという教訓を教えてくれているようです。
今日のことが明日も続く保証のない現代。自信過剰、慢心にならないことを肝に命じて業務に励みます。(代表取締役 金澤 和宏)



