田舎暮らし四方山話よもやまばなし14【情報館設立三五年。その体験をもとに田舎暮らしへのアドバイス】

佐藤彰啓より

リタイア後の田園住宅の設計図

現役で子育てをしながら田舎で暮らすならば、その住いは一般の住宅とさほど変わるところがないであろう。

リタイア後となると、それにふさわしい住いのあり方は比較的明確である。「リタイア後の田園住宅プラン例」をもとに、その基本コンセプトについて考えてみよう。

リタイア後の田園住宅プラン例(田園住宅研究所所長・松本勲氏による)

[基本コンセプト]

●周囲の景観になじむ外観

茅葺き農家をイメージした入母屋の屋根で、黒茶色のカラー鉄板、外壁はムクの板材で周囲の林の緑の中にとけ込んでいる。

●必要にして充分な広さ

夫婦二人が快適に暮らすには、広すぎると掃除や管理が大変となり、子供や孫が気楽に来られないような狭さでも困る。延べ床面積で25〜35が適当である。

●日常生活は1階で完結

そのためには、食堂、居間、台所、寝室の暮らしの基本スペースを1階にもってくること。それを満たす広さを確保すること。

●床面は段差のない設計

高齢化への対応と住いの安全に配慮し、1階は段差のない設計とする。

●菜園↓食品庫↓キッチンへのつながり

田舎暮らしでは、食品を貯蔵したり、菜園で収穫した果物や野菜を手作り食品として保管する食品庫のスペースがあるとたいへん便利。菜園から食品庫、そして台所へのつながりがあるとよい。

●くつろぎと食事の快適スペース

いつもは夫婦二人、週末には子供や孫がやって来るという想定。食堂と居間は、来客の人数によってフレキシブル(臨機応変に対応できるようワンルームとし、台所も会話が生まれる対面式がいい。

●寝室はベッドに

寝室はベッド使用が健康的。床面は空気が汚れて埃っぽく、湿気や冷気がたまりがち。またベッドは寝起きが楽である。寝室の隣のウォークインクローゼットからトイレ、化粧室、浴室へと繋がる(ここではヨーロッパに多い化粧室・トイレー体型を採用している)。

●2階は天窓のある夢空間

2階は小屋裏で2部屋の独立した空間とし、来容や趣味の部屋として多目的に利用できる。天窓があり、夜は満天の星空が眺められ、都会から来た子供や孫たちの夢空間でもある。

●農具や大工道具の納屋も 菜園や庭の手入れをするのに、外に広がる土間空間や作業スペースを住いと連動した場所につくると好都合である。屋根があれば雨の時も作業ができる。納屋と食品庫の間の外壁は、鍬やスコップなど農具の壁面収納に。外流しも設けるなど、快適な外作業のための工夫をする。

平屋の入母屋造り、農家のイメージで周辺の風景に調和させている。

(本部 佐藤彰啓)

投稿者プロフィール

総務

おすすめ記事を見る

最近の投稿を見る

タグから探す