小さい頃「どんなにきれいな水でも、川の水は絶対飲んじゃだめだよ」と親によく言われました。北海道には「エキノコックス症」といって、主にキツネ等の排泄から虫卵に汚染された水、食物、埃などを経口的に摂取した時に起こる病気があります。
これは肝臓の腫大、腹痛、黄疸、貧血、発熱や腹水貯留などの初期症状が現れるまで、成人では通常10年以上を要します。放置すると約半年で腹水が貯留し、やがて死に至るという怖い病気なので間違って飲んでしまうと大変なことになる可能性があります。
先日、地元北海道の友人から「最近家のまわりでキツネを見るさ。エキノコックスに気を付けなきゃだよね。」と電話のたわいない話の中で話題にあがりました。久しぶりに「エキノコックス」という言葉を聞いた気がします。
北海道へ移住を検討されている方は、地方へ行けば行くほど川の水はとてもきれいですが、危険なので絶対に飲まないでください。
(本部 井上美穂)