▲子どもの節目、1991年「あの頃」が蘇る(画像はイメージです).
この4月、ふるさと情報館入社時に授かった息子が京都の学校へ進学のため、一人暮らしを始めました。
入学試験から引っ越し・入学までの期間は落ち着かず、忙しない日々でした。
その期間は33年前、自分が雪深い新潟の片田舎から上京した記憶をも蘇らせました。
1991年、バブル経済が崩壊しつつある時期でしたがそんな実感はなく、アルバイト先の「養老乃滝」の女将さんには「金澤君、あそこのマンション買って、○○円で貸せばいいお小遣いになるよ」と言われたものでした。
この時の状況は何故か鮮明に覚えています。
今思えばこの一言が、ステルスのように私を不動産業界へ導き入れた要因だったのかもしれません。
ここでは板前さんがメニューにない特別料理の夕飯を出してくれ、一人暮らしの身にとってはとても嬉しくお世話になりました。
もう一人女学生のアルバイトがおり、その人はケーキ屋も掛け持ちしていて、毎年12月25日の夜、売れ残ったケーキを持ってきてくれました。
パソコンも携帯も無い学生時代、それはそれで不便さなんて感じず楽しいことは色々ありました。
ただ、就職活動はバブルが弾け、氷河期に。
ただでさえ子供が多い第二次ベビーブーム世代。OB、OGの就職活動体験記は全く参考になりませんでした。
それに対して、あらゆるものがクリック一つで自宅まで届く今の世の中、恵まれているのだろうか?
息子には4年間しっかり勉強して技術と資格を身に付け、一人前、いや半人前でも良い、元気に帰ってきてほしい。(本部 金澤 和宏)