▲花の寺と呼ばれる龍岸寺(北杜市長坂町)。
早いもので今年も7月がやってまいりました。
7月というと初夏というイメージがありますが、実際は中旬くらいまでは梅雨の時期。北杜市の長坂町にある「花の寺」と呼ばれる龍岸寺では、人気のないひっそりとした雰囲気の中、石仏と紫陽花の花が迎えてくれます。
雨に濡れた石像と、雨に濡れ生き生きと咲く花の対比は、なかなか魅力的です。静かな雰囲気を壊さぬように、小人数で、できれば一人で参拝に行かれてはいかがでしょうか。
ちょうど1年の折り返し地点、普段は足を運ばぬところを訪れ、一度、時間の区切りをつけてみる。そんな息抜きのようなものが必要かもしれません。
5月の下旬、久々に山登りに行ってきました。本格的な登山としては実に3年ぶりでしょうか。
北杜市に移住後は、日常の中で見える周囲の山々に胸が躍り、八ヶ岳を中心に初心者向けといわれるルートを歩くようになりました。
ただ、コロナ禍になってからは標高の高い山からは足が遠のき、湿原巡りなどをしていました。
コロナ禍も明けて、せっかく近くにいるのだから、八ヶ岳の最高峰である赤岳に登っておきたいと思い、それに向けて登山を再開しました。
▲岩の殿堂の異名を持つ瑞牆山(北杜市須玉町)。
復帰の第一弾として選んだのは、標高が2230mの瑞牆山。
以前からその岩城のようなカッコ良い姿に憧れていたのと、残雪も無く、日帰りできることが決め手となりました。
▲瑞牆山、道中に現れる巨石、桃太郎岩(北杜市須玉町)。
約5時間の行程、樹林帯を抜けると、次々と巨石が現れ、その間を縫うようにくさり場が続き、飽きることがありません。自分でも意外なほど疲れもなく、山頂まで到達。
ただ、忘れていたのですが、登山で疲れるのは下りの時。普段ほとんど使われていない私の膝は下りになると、一気に頼りないものになりました。
下山後は疲れとともに、なんとも言えない充足感が静かに湧いてきます。ああこの感じ、これが登山の醍醐味だと思い出す自分。山登りが自分の中に戻ってきたような気がしました。(八ヶ岳事務所 大久保武文)
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・「花の寺」龍岸寺(一般社団法人北杜市観光協会ホームページより引用)
~真田信尹公(信繁の叔父)の菩薩寺~
所在地:山梨県北杜市長坂町長坂上条1666
アクセス:JR中央本線・長坂駅、もしくは中央自動車道・長坂ICから車で10分ほど
・瑞牆山(北杜市役所ホームページ 産業観光部観光課ページより引用)
奥秩父山系の西側に位置し、全山が花崗岩で形成された岩峰。6月にはシャクナゲが、秋には紅葉が美しく、山頂には360度の眺望が開けています。