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長野◆青木村/見返りの塔【本部スタッフ・ご当地ローカル発見伝】 

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2025年2月28日

▲ 夫神岳も望むことが出来、色々な角度から塔を見て楽しめる。

長野県青木村にある国宝「大法寺三重塔」は、村の中心部から少し離れた静かな山あいに位置しています。

大法寺の敷地内に建てられており、周囲は緑豊かな自然に囲まれています。

東山道を旅する人々は「見返りの塔」といい、塔の姿があまりにも美しく、思わずふり返るほどであるという事から、つけられたと言われています。

高さ約18mのこの塔は、1333年に大阪天王寺より招いた大工により建てられたとされ、初重が大きいのが特徴です。

惣門そうもんから参道を登ると正面に観音堂がある。

また大宝寺の観音堂内部に安置されている厨子ずしの屋根に飾られるしゃちほこは、鎌倉時代末期から室町初期に作られたとされ、国内に現存する最古の鯱もあり、晴れた日の日中には外部からでも見る事ができます。

春には桜、秋には紅葉が彩りを添え、青木村の豊かな自然と共に、この静かな場所で歴史とも向き合える時間を過ごしてみませんか。(本部 角南辰彦)

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大法寺 三重塔(公式ホームページより引用)
・所在地:長野県小県郡青木村当郷2052

・営業時間
夏期(4月~10月):9時~17時
冬期(11月~3月):9時~16時

・拝観料
大人:300円
障がい者手帳所有者:200円
小中学生:100円
特別拝観:700円
(日本最古の鯱、十一面観音菩薩、普賢菩薩)

東京◆本部/関係人口と関係しない人口【北の国から・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2025年2月25日

▲「関係しない人口」とは・・・!?

「地方移住」の仕事をしていると「関係人口」という言葉をよく耳にします。

「関係人口」とは「特定の地域に継続的に関心を持ち、関わるよそ者」を指します。

例えば好きな自治体があり、その自治体に旅行に行ったり、ふるさと納税の寄付を行ったり、物産店等でその産地の商品を購入したり、その自治体のYouTubeやSNSを見たりとある特定の自治体に関係する人のことを指します。

この関係人口から移住・定住人口に繋がる移住者は年々少しずつ増加しています。

ところが「関係人口」とは真逆の「関係しない人口」に最近はスポットがあたっています。

関係しない人口とは「移住したにも関わらず地元住民や地域との繋がりを意識しない、無関心な者、無関係でいたいと考える者」を指す概念です。

地方移住はどうしても地域住民との関りが蜜になってしまうので移住者の中には一定数、人と関わりたくない人が存在します。

移住後でさえ人と関わりたくない人がいるのですから、移住を検討している人ならより一層人と関わりたくない人が多くいることでしょう。

今後は今まで取りこぼしていた「移住を検討しているけど人とあまり関わりたくない」という層を自治体が迎え入れることで移住者が増え、多様性な考えを持つ自治体が増えていくかもしれません。

これからの移住者の動向に注目したいと思います。(本部 菊地美穂)

茨城◆日立市/辰年に間に合いました!【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2025年2月23日

▲大きな口の龍の顔だ。

我が家は毎年年末には関東近郊へ小旅行をします(本心は家にいても特にすることがないので気分転換のため)。

昨年末はと言いますと茨城県の古刹こさつ巡りを実施。

元々は2023年に「(来年の干支の)龍に纏わるパワースポットに行きたい」という思いがありましたが、昨年は何故か韮山反射炉と十国峠へ。

龍は実在しない生き物のため抽象的な作り物を祀っているのは仕方ないとして、どこか龍に纏わる凄いパワースポットはないものかと調べていると、茨城県日立市に鎮座する「泉神社」に龍の形をした大木があると分かりました。

一年越しの想いを抱え12月28日いざ、日立市へ。

現地では新年を迎える沢山の上り旗がはためき、参拝客で賑わっていました。

我が家も厳かな気持ちで参道を歩き入って行きます。

そこは名前の通り、境内にきれいな水が湧き出ている泉に由来しています。

お目当てである龍はその泉の後ろに横たわっていました。

それは「泉龍木」と名付けられた境内で伐採した大木です。

その形が龍の顔に似ていることで縁起ものになったのでしょう。

木の裂け具合が大きな口に大きな牙、自然が作り出した芸術の龍そのものです。

確かにこれは単に材木としては捨て難く、見る者にパワーと感動を与えるものです。

人生一寸先は闇と言われますが、お陰様で2024年の残り4日、辰のご利益を感じ、気持ち良く過ごさせて頂きました。(本部 金澤和宏)

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泉神社(公式ホームページより引用)
・所在地:〒316-0024茨城県日立市水木町2-22-1

・参拝時間:日の出から日没まで

・授与所受付時間:10:00 ~ 16:00(不定休)
※御神札・御守、おみくじ、御朱印などの授与受付

・駐車場(無料)
①第1駐車場 11台
②第2駐車場 23台(公園利用者共用)
③第3駐車場 80台

・東京駅からのアクセス
東京駅 ひたち・ときわ特急
→ 大甕駅下車で1時間45分、JR常磐線「大甕駅」より徒歩15分

ひたちBRT「泉ケ森バス停」から徒歩5分

・お車でお越しの方
常磐自動車道「日立南太田IC」から4.5km(約15分)

日立有料道路「日立中央IC」から9.4km(約30分)

福島◆南会津町/昨年のクリスマスプレゼント!!【地域駐在スタッフ・福島「六十の手習い」だべ】 

この記事の投稿者: 福島・会津エリア案内人 / 馬場 和弘

2025年2月20日

▲南会津町移住初年度にホワイトクリスマス!

昨年の話で恐縮ですが、私は昨年四月に南会津町に移住して初めての冬を向かえ、年末近くになると街中ではクリスマスムード一色です。

六十歳を過ぎてクリスマスの雰囲気を目にすると、やはりウキウキするものです。

世間の子供たちはプレゼントが楽しみでしょうが、実は私も・・・なんてね。

でもね、私にも一年間頑張ったのでありましたよ、天からのプレゼントが!!そう、てんこ盛りの雪が!

二十二日〜二十四日までの三日間で約六十センチの積雪、三十一日までには累計で約一メートルの積雪が・・・。

しかし、サンタさんも粋なことをしますね。南会津初年度の私へのプレゼントがホワイトクリスマスとは。

私自身、会津若松の出身なので、雪に慣れているとはいえ如何なものかと。

▲南会津近郊には様々なスキー場があります。

しかし、ここは南会津で近隣には数ヶ所のスキー場が在るので、この雪は嬉しい限りです。

一部のスキー場は、客数減により数年後に閉鎖の話が出ていますが、何とか乗り切ってほしいものです。

いずれのスキー場もパウダースノーで雪質は最高ですので、弊社の物件を内見しながら、是非スキー&スノーボードを楽しんでみて下さい。

尚、南郷スキー場は北京オリンピック・スノーボードで、金メダリストの平野歩夢選手が幼少期練習していたことでも有名です。

ちなみに他のスキー場は会津高原だいくらスキー場・たかつえスキー場・高畑スキー場になります。

ちょっと離れますが只見スキー場も・・・。(福島エリア現地案内人 馬場和弘)

福島◆郡山市/安積原野の救世主【本部スタッフ・ご当地ローカル発見伝】 

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2025年2月18日

▲郡山市は人口もさることながら、水稲の収穫量も県内一位にランクインするほどの巨大穀倉地帯となっています。

福島県郡山市は仙台市に次ぐ東北地方第2位の人口を誇る中核市で、都市としての規模は県庁所在地である福島市や県内面積第1位のいわき市を上回っており、商業・工業・文化等のあらゆる面で実質的に福島県の最大都市として現在に至っている。

とはいえ近代以前の郡山は現代ほどの賑わいはなく、城も無く単なる一宿場町としての位置付けであった。

それまで阿武隈川あぶくまがわ西部に広がる安積あさか原野は、流域面積が小さく水利が悪い丘陵地帯であったことから、明治維新後に猪苗代湖から取水する構想が政府に打ち出された。

1879年(明治12年)に国直轄の農業水利事業第1号地区として着工され、猪苗代湖東岸から奥羽山脈の中山峠を越え、安積原野の各拠点へ水を供給する総延長130㎞の大事業が、僅か3年という突貫工事で完成した。

猪苗代湖は元来西岸から会津盆地の穀倉地帯へ流入する日橋川にっぱしがわを通っており、こちらの水量を考慮しなければ会津地方の農業に影響を及ぼすことから、流量を調整する水門を設けることで両方に安定した供給量を維持することに成功。

これにより安積原野では稲作を繁栄させることが出来た結果、一時期は米穀生産量日本一を誇る大穀倉地帯へと生まれ変わることとなった。

これを契機に鉄道・道路網の発展から郡山市は人口が増え、1965年に郡山市も周辺市町村を合併し、お隣のいわき市と肩を並べるほどの広大な面積を有する市町村となり、今日に至ります。(本部 髙橋瑞希)

岩手◆釜石市/釜石大観音【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2025年2月15日

▲釜石大観音

想定以上の寒さや積雪に見舞われた2025年のお正月でしたが、皆さんは初日の出や初詣にはお出かけになりましたか?

宮古市の浄土ヶ浜や大船渡市の碁石海岸など、太平洋に面した沿岸部に人気の日の出スポットがある岩手県ですが、その中でも毎年多くの人がご来光を拝みに訪れる場所があります。

釜石市の釜石大観音です。

有数の観光地にもなっている鎌倉や奈良の大仏、また青銅製仏像として世界一高い牛久大仏、調べれば日本のあちこちに建設されている巨大な仏像や観音像。

当みちのく岩手事務所が遠野市の東隣、鉄の街釜石市で太平洋を見渡すように鎮座する釜石大観音は、1970(昭和45)年に建立された鉄筋コンクリート製の立像で、48,5mもの高さを誇るそうです。

▲展望台はなんと“ 胎外” のお魚の上。

胎内にも入場可能で、すれ違い困難なほど狭い個所もある螺旋状の階段を上った先の〝展望台〞からは太平洋を一望する事が出来ます。

釜石道が開通した今でこそ近くなった釜石大観音ですが、私が中学生の時にはなんと中学校から釜石大観音まで歩く通称40キロ遠足があり、仙人峠を歩いて越えた思い出があります。

当時の有り余る元気を取り戻せるように、祈願しましょうか。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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釜石大観音(公式ホームページより引用)
・所在地 岩手県釜石市大平町3‐9‐1

・開館時間 9:00~16:30(最終入館) 17:00(閉門) ※季節により変動あり

・所要時間 50分/参道エスカレーターあり 長さ36メートル・階高18メートル(6階建分)

・無料駐車場 大型バス15台・乗用車150台

・有料駐車場 山腹中段にあり 1台300円(エスカレーター入口)
       マイクロ・大型バス乗入可(1台600円)

北海道◆道東エリア/一本に繋がる魅力【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2025年2月12日

▲水量豊富で穏やか、全国のカヌーイストを魅了する釧路川。

一級河川・釧路川は、北海道東部にある弟子屈町の屈斜路湖に源を発し、弟子屈町や標茶町の市街地を経て釧路湿原へ至ります。

高低差が少なく、豊かな水量を誇り、流域にダムが無いのも稀少のようで、夏季シーズンをメインに全国からカヌーの愛好家が川下りのために訪れます。

今年の4月からはついに一部通行できなかった市街区域の300mも通行できるようになる予定、上流から下流までカヌーで下れる河川となります。

▲川のほとりにはたくさんの動物達も現れます。

また昨年12月22日には道東自動車道の阿寒インターと釧路西インターが開通し、札幌から釧路まで約4時間、一本の道路で繋がりました。

観光産業のみならず物流や防災など、今後の道東エリアに注目です。(本部 星野努)

山梨◆八ヶ岳/春寒の候、2月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年2月9日

▲雪化粧した木々と甲斐駒ヶ岳。(山梨県北杜市)

2月。暦の上では立春ですが、八ヶ岳南麓の北杜市はまだまだ冬の真っ只中。1年で一番寒く、これからが雪が降りやすい時期となります。

まだまだ冬というのは、全国的な話かとは思いますが、冬が早く始まり、終わりが遅いこの場所。一番寒い時期だからこそ、春という言葉が待ち遠しくなります。

北杜市に移住して8年程、冬の生活で諦めたことというか、手放したことがあります。

それは薪ストーブで生活するということ。

元々、薪ストーブに強い思いがあったわけではなく、お洒落、楽しそうくらいに思っていたところ、購入した家に薪ストーブがついていたというのが、私と薪ストーブとの出会いです。おまけについてきたプレゼントのようなものでした。

ただ、実際に使ってみると、楽しいけど、手がかかるもの、そして、使うほど手になじむものでした。

当初は薪に火を着けることも大変で、恥ずかしながら、煙が逆流して家の中が煙臭くなったこともあります。

とは言え、炎の揺らめきと、どの暖房器具とも代えがたいポカポカとした暖かさ。手に入れてみると、八ヶ岳南麓への移住の象徴のようなものに感じ、夢中になってしまいました。

▲じんわりと心まで温まる薪ストーブ。

一方で現実は厳しい。手がかかるのは、薪を燃やすことより、断然、薪を準備することにありました。売っている薪は高額で、札束を燃やすようなものと言われます。

その為、庶民が薪ストーブを頻繁に使うには、木を集め、チェーンソーで切り、斧で割り、薪棚で2年ほど乾燥させる必要があります。

私は木を無料で集めることは当初から諦め、丸太を2トンほど購入し、自宅の駐車場にトラックで落としてもらいました。

そしてチェーンソーを購入し、丸太を40㎝程の適度な長さにカットをする。この玉切りという作業が終わらないと、丸太を移動することが出来ない。

その間、駐車場が使えなくなるので、無理をして2日間で完了させる。そして、カットした大量の丸太を移動、そこからコツコツと、斧で薪割を休みの日に行うのです。

そして薪を乾燥させ、使えるようになるのは早くて来年になります。

この一連の作業が結構大変なのです。薪を作ることのみを趣味とするのであれば、フルタイムで働きながら出来るのかもしれないが、私には難しかった。

休みには出かけることが好きだし、何よりコツコツと続けることが苦手なのかもしれない。その為、当初は冬の間に終わるはずの薪割は遅々として進まず、放置された丸太には、きのこや苔が生えてしまった。

丸太を購入し、玉切り、薪割、乾燥というサイクルを3回ほどこなしたが、正直疲れてしまった自分がいました。

とは言え、薪ストーブは楽しい。その為、ここ最近の冬は、灯油ストーブを基本とし、週に1回ほど薪ストーブを楽しむ。薪ストーブは日々の生活では無く、たまの贅沢というのが、私と薪ストーブの距離感となったのです。

時間が出来れば、いやいや、結局はマメな人でなければ難しいのではと思う、冬の日です。(八ヶ岳事務所 大久保武文)