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長野◆富士見町/地域の人とともにつくる特養へ~【諏訪ぐん!ぐん!】

この記事の投稿者: 富士見・原村案内人/伊藤 やよい

2018年1月19日

特別養護老人ホームでの版画展

きりっと冬晴れの美しい日。甲斐駒、八ヶ岳が真っ青な空にくっきりとそびえています。

今日は楽しみにしていた美術鑑賞の日。『月刊ふるさとネットワーク』にも連載されている「富士見町の良きお隣さん」作者の太田二郎さんの版画展が行われているのです。

5日間の会期最終日であるこの日は、展示の前で太田さんのトークショーも予定されていました。いつも誌面で読む不思議な精霊のお話を、今日は生で聞けるのです。 実はその会場は、富士見町に新しくできた特別養護老人ホーム「恋月荘(れいんげつそう)」の1階にある「槐(えんじゅ)ホール」。平成29年5月に新築されたこの施設は、富士見町の境小学校に隣接し、八ヶ岳、甲斐駒ケ岳の雄大な山並みを望む自然豊かな環境にあります。


1600坪の広大な敷地に100床(うち10床はショートステイ用)を備え、さらに施設中央に広々とした「地域交流スペース・槐ホール」を確保しました。このホールでは開設以来様々な催し物が開かれています。落語、マリンバ演奏会、小学校児童との交流など。「利用者さんだけに見せるものではなく地域のみなさんにも喜んでもらえる施設として、一緒に鑑賞したり、発表の場として使ってもらえれば」と、施設長の窪田さんは語ります。


太田さんの版画展と一緒に行われたトークショーのテーマは「富士見とむじな」。富士見町に伝わる精霊や妖怪は、意外にも世界のあちこちで同じような言い伝えが見られる、という。太田さんのお話は調子が出てくると何かの言葉をキーワードにとんでもない方向に飛んでいって、その脱線話がまたおもしろくて、どんどん迷い道に誘われていくようです。



会場に降りてきていた利用者さんもその付添いの方や一般のお客様も、お話に吸いこまれるように聞き入って、感嘆の声や笑い声が漏れます。

最後には質問もたくさん出ました。ひだまりのような、あたたかい空間でした。
(富士見・原村案内人 伊藤 やよい)

投稿者プロフィール

富士見・原村案内人/伊藤 やよい
富士見・原村案内人/伊藤 やよいふるさと情報館/案内係
元八ヶ岳事務所スタッフ。小淵沢町・淵の音太鼓で篠笛を行い、たまに司会、朗読会も開催。フットワーク軽くクラフトマンやショップのネットワークも広い。2女1男を育てながら石屋の若おかみとして『石やころころ通信』を発行、山梨・長野・両県にかけてファンも多い。「上級終活カウンセラー」