ブログ

栃木◆那須/今年も味噌作りの季節、色んなことが起きてます【那須高久・里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2021年5月12日

3月27日 味噌作り 1日目

このイベントを始めて24年目になります。そしていつの間にか恒例行事になり、毎年参加の皆様はこの時期になると、楽しみに待っているそうです。今年も新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、密を避けて家族単位の作業で手際良く素早く終わらせました。

暑いくらいの素晴らしい天気に恵まれ、仕込み作業が捗りました。私の「田舎料理」が大好きという男の子が、今年もお母さんと一緒に来ました。「サァ~始まるよ?!」とお母さんに促されると大きな手袋をはめた手で桶に中の煮大豆、こうじ、塩を良~く混ぜ合わせ始める・・・もう何度もやっているので慣れた手付きでお手伝いをしています。

▲常連の男の子?は大きな手袋をしてお母さんのお手伝いです。

最後に男の子の頭程もある「味噌玉」を作ってもらい、それを桶の中めがけて「えい!」と打ち付けて空気を抜く作業になると何度もやっているうち疲れたのか、的を外れて投げようとしたのを隣にいた人が見つけ「桶を見て!」と叫び間一髪でセーフでした。

▲家族単位の味噌仕込みもご夫婦仲よく手際良く作っていました。

それぞれが自分の味噌を仕込み終えると、私の作った「田舎膳のお弁当」と栗おこわ、そして心ばかりのおみやげを大事そうに胸に抱き、帰る姿を見送る時の私は至福のひとときです。 その後ひと休みをして夜7時ちょっと前の頃、台所で明日の準備をしていると、何となく外が気になり、テントの方を見ると真っ暗闇の中オレンジ色の炎が上がっている!?

はじめ何の火か分からず、近くに行ってびっくり!大豆の入っている大釜の下のカマドの中が燃え、上に掛けておいたブルーシートに移り、溶けて垂れ落ちた火が、近くにあった豆殻の入ったプラスチックのカゴに燃え移りえらい事になっている・・・驚いた私は「水!水!」とうわずった声を上げて叫ぶと、我が夫は水道からホースを引っぱって来て消火してくれました。

よ~く考えてみると、明日の朝、直ぐ火を点けられる様にと、カマドの中に焚き付けや豆殻等を入れて準備し、すごく気を利かしたつもりでいたが、カマドの中に残り火があったらしく燃え上がってしまいました・・・反省しています。

3月28日 味噌作り 2日目 

朝から曇天で今にも泣き出しそうな空模様に、「午前中だけでも降らないでー」と祈る様な気持ちでいましたが、皆さんが集まり始めると・・・雨が降り出しました。ただ、今日は我が家といつもの仲間と、都合で参加できなかった人達の分なので直ぐ終わりました。今年の味噌作りも無事終わり、ほっとひと安心。来年こそは大声で笑える味噌作りイベントが出来ることを祈ります。

▲田舎膳のお弁当。男の子は私の作る田舎膳のファンらしい。嬉しいです。

鎌倉に住む次女から「こんな木桶があるんだけど、味噌作りに使いたかったんだー」とLINEで写真が送られて来た。昨年あるイベントで木桶職人と知り合い、「味噌仕込みに良いなー」くらいの軽い気持ちで立派な木桶を買って持っていたとか。

しかし去年も今年も新型コロナの影響で帰省することができず、直射日光とエアコンの風のあたる木桶には最悪の場所で飾り物になっていたらしい・・・それではと急遽、仕込んだばかりの味噌と私が昔から(50数年前)使っていた重石をお供に入れ宅急便で送りました。

娘は木桶の使い方を調べて一晩水を張ってタガを締め準備をして待っていたらしく、届くとすぐおままごとの様な「味噌仕込み」をやったと連絡が来た。しかし私の目分量がぴったり過ぎ?!でほぼ口ぎりぎりで中蓋を載せると味噌の神様の重石が入らなーい!と言って来た。その後一部取り出してタッパーに移したその写真を見ると、蓋の上に重石が載っている・・・それを見て重石の役目を伝えると「わかった!やり直す」と言ったきりでその後どうなってことやら・・・。

一つ一つ教えるのは面倒だが、私のやっていることに興味を持ってくれたと思うと嬉しいです。昔「サボテンを枯らしちゃったー」と言っていた娘が「味噌を育ててみたいんだけど大丈夫かな?」と心配していたので「しっかり重石をして涼しい所に置けば、自然が育ててくれるから手間入らずだよ」と味噌を育てる気持ちを持った娘にエールを送りました。(那須店 高久タケ子)

▲「味噌の神様の居場所が違う~ !!」味噌を仕込んで娘の宝物になった木桶です。

↓↓↓栃木・那須物件一覧はこちら↓↓↓

投稿者プロフィール

ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子
ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子
栃木県那須町生まれ。1994年7月より「ふるさと情報館・那須店」として連携。「那須をもっと知ってもらいたい!自分の理想とする不動産業をしたい!」と里山イベントを企画し、子供の頃から駆け巡った里山で野菜作り・田んぼ・そば打ち・漬物づくり・味噌づくりなど、移住者と地元の友人と一緒になって活動中。