
▲マムシもまさか焼酎になるとは思ってなかっただろうに・・・
東京でも小雪が舞った2月のとある日の北関東某所。売主さんが「金澤さん、ちょっとこれ見てよ」と手招き。
スロップシンクの影から褐色の一升瓶を持ち上げ私の目の前に寄越す。その間一秒ほど。
一升瓶が視界に入った瞬間、自身に存在する嫌悪感が沸き起こりましたが時既に遅し。
私がこの世で最も嫌いとする生き物、そう、蛇、しかもマムシを間近で見せられました。
それは俗に言う「マムシ焼酎」。
息が止まり、吐き気をもよおしました。
それは瓶の底で蜷局を巻き、頭が丁度上を向いている立派な形(いやいや、感心している場合ではない)。
売主さん曰く、引越し作業していたら台所の下にあったのに初めて気づいたとのこと。自分の物ではないので以前の家主の物らしい。
マムシ焼酎は、マムシを生きたまま瓶に入れ焼酎に浸ける。勿論マムシは絶命するが体の何かが染み出て、焼酎と反応し、それが日本古来の万能薬(火傷、捻挫、皮膚病などに効果があるらしい。臭いも強烈。飲む人もいる!)になる。
私自身蛇が大の苦手である故、申し訳ございませんが諸々について詳しくなろうという意思はありません!
ただ、案外このマムシ焼酎、田舎物件で何度かお目にかかったことがあります。常に怪しい一升瓶の近くには寄らないよう心掛けています。(本部 金澤和宏)
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