穂高有明の静寂な森にある「秀太郎工房」。少年時代から安曇野で育ち、本工房で働く家具作家の星野達彦さんに当地の魅力を語っていただきました。
子どもの頃、家族で松本から越してきたという達彦さん。通学はスクールバス。「同じグループの高学年の人が優しくて、面倒見がよかったんです。おかげで新しい環境にすぐ慣れました。通学路もきれい。田んぼの中に木が1本立っている様子を見るだけで『きれいだな』と素直に感動できました」
学校とは別に、太鼓のグループにも参加。お父さんの勧めで、気が進まないまま入ったそうですが「やってみると楽しかった。大人と子どもの集団で週に1回練習し、地元で発表もしました。太鼓のおかげで地域を素通りではなく、内側にいる感覚を楽しめました。あと音楽を好きになれたこともよかったと思います」そうした体験を経て、今は本業の傍らアートイベント『安曇野スタイル』の実行委員としても活躍中。
▲作業中の星野達彦さん。
「地元の人が工房に足を運んでくださるのは嬉しく思います。安曇野スタイルのおかげで敷居が下がり、日頃つながれない人ともつながれる。運営は大変ですが、みんなとも仲良くなれるし、自分自身を見直すきっかけにもなりました。いろんな物作りの人を見ることで、自分の指針も考えることができました」
▲厳しい眼で出来栄えのチェックが繰り返される。
現在、父親の秀太郎さんのもとで日々精進している達彦さん。これからの活躍が楽しみな作家さんの一人です。安曇野を訪れた際、新居の家具探しに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
(本部・安曇野担当 大澤 憲吾)
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安曇野スタイル
http://www.azumino-style.com/
安曇野 星野秀太郎 工房日記
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