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岩手◆遠野市/「平成の大修理」世紀の大改修が始まりまして【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2018年1月24日


遠野市綾織町にある国指定重要文化財・千葉家は、江戸期(天保年間)に飢餓に苦しむ人々の救済のため、十年の歳月を費やして建てられたと伝わる豪農屋敷です。時とともに老朽化が進み、根本的な修理の必要性が高まっていました。

 

そこで此の度、「平成の大修理」と銘打ち、十年をかけて甦らせる一大プロジェクトに取り組んでいます。建物などを調査しながら丁寧に解体し、傷んでいる箇所を修復して、出来る限り元の材料と技法を用いて組み立て、元の姿に再現するものです。

 

現在は解体作業が本格的に進められ、今まで見ることが出来なかった場所があらわになっています。解体・発掘が進むにつれ、新たに発見された事があり、曳屋をしていたことや、主屋では、突き出した馬屋が昔はもっと短かったことなどが確認されました。

 

先日、修理現場の一般見学会が開催されましたので、小生も皆様にお世話する古民家の勉強になればと思い、参加して参りました。各地の古民家も、数が減っていく中でそれぞれに特徴があり、何とも言えない懐かしい空間と、そのニオイは、日本人の心のふる里として、永遠に残していきたいものだと改めて感じました。今後も、このような見学会が予定される時には皆様にもお知らせしたいと思います。 (みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)

 

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