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山梨◆八ヶ岳/立春の候、2月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年2月4日

▲枯草、落葉した木の先に雪化粧をした南アルプス。(北杜市高根町)

暦では2月4日は立春となります。正直、北杜市にいると「春の始まり」という感覚はまだありません。1月下旬から2月の中旬ぐらいまでが年間で最も気温が下がる時期となります。夜明けの時間帯が一番冷え込み、日によっては気温がマイナス15℃度に達する日もあるほどです。

毎年、我が家の給湯器の調子が悪くなるのもこの時期でしょうか。昨日までは普通にお湯が出ていたものが、ある朝、急に動かなくなる。早ければ日中に動くようになるのですが、機械にとっても八ヶ岳の寒さは厳しいということなのでしょう。他にも身近なとこではスマートフォンやカメラのバッテリーの消費が激しくなります。充電満タンのはずが、取材中にカメラのバッテリーがまたたく間に切れて驚いた事がありました。最初はバッテリーの経年劣化かと思いましたが、原因は「寒さ」でした。現在は、ズボンのポッケに入れて体温でバッテリーを温めておけば、通常どおり動いてくれています。同業者の方から教えてもらったのですが、私にとっては「生活の知恵」となりました。

ヨーロッパ、中国を中心に普及が進んでいる電気自動車においても、バッテリーの温度管理が大事なようです。外気が暑いときにはバッテリーを冷まし、寒いときにはバッテリーを温めることで、航続距離を随分と伸ばせるという話を聞きました。寒さの厳しい八ヶ岳の気候は、電気自動車には負担が大きいかもしれません。ただ、脱炭素の波は確実に、地域を問わず日本にも訪れることでしょう。八ヶ岳で最もポピュラーな暖房は「灯油ストーブ」ですが、暖房機器にも脱炭素の流れがくるのでしょうか。なんだか、当たり前に使いすぎているので、「石油ストーブ」が無くなるというのは現実感が湧かないところです。

一方で、薪ストーブが環境に優しい、カーボンニュートラルな暖房だと言うのは嬉しい話です。ただ、それも継続的に「森林」を育てていくことが大前提となります。昨年は「ウッドショック」(※)という言葉が聞かれましたが、現在、薪の調達も難しいという話をお聞きします。冬の暖房をどうするのか、北杜市に住む上で、今後は大きなトピックとなりそうです。

寒い、寒いと書いてきた2月の北杜市ですが、後半にもなると所々で「春の訪れ」を感じることがあります。新緑の時期はまだ遠く、畑も草原も枯草でまっ茶色な状態ですが、足元をよく見ると、枯れ葉の間から小さな草花が咲いている様が見えるようになります。いつの間に葉を伸ばし、花を咲かせていたのだろうと不思議な気持ちになります。八ヶ岳おろしの冷たい風が吹き、時には雪がちらつき、朝は霜柱が立つ、そんな過酷な環境の中、地面の下で着実に新しい命を育んでいた事に、リスペクトの気持ちさえ湧いてきます。小さな春を探しに、寒空の下、お散歩するのも良いものですね。
(八ヶ岳事務所 大久保武文)

※ウッドショック:新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、建築用木材の供給が需要に追いつかないことに起因した木材価格の高騰の状況。1970年代に発生した「オイルショック」になぞらえてこのように呼ばれている。(経済産業省ホームページより)

▲2月の下旬。仏の座、オオイヌノフグリが咲き始める。(北杜市大泉町)

山梨◆八ヶ岳/深秋の候、11月のお知らせ【八ヶ岳スタッフ・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2021年11月1日

▲秋空の下、夕暮れで赤く染まる八ヶ岳。(北杜市高根町)

「秋」から「冬」へと移り変わる季節です。

朝晩の冷え込みが厳しくなり、紅葉の見ごろとなるのが10月中旬からで、11月の前半にはカラマツの葉が日を受けて黄金色に輝く様を見ることができます。標高差のため比較的長い間、紅葉が楽しめる八ヶ岳南麓ですが、11月の中旬にもなると標高の高いエリアでは葉が全て落ちてしまいます。紅葉狩りを楽しむには急がれた方がよろしいでしょう。

甲府地方気象台の2020年の観測によると、「初霜」が11月1日、「初氷」が少しおいて11月5日でした。「霜」は空気と接触している物体の温度が0度より低くなると、空気中の水蒸気が、物体の表面に「氷」として成長することで出来ます。

冬の晴れた朝などでは放射冷却で、地面付近の温度が気温よりも数度低くなるため、気温が0度にならなくても「霜」が降りることがあるそうです。「霜」が降りていると朝の気温が零下になったと思っていたのですが、そうとも限らないのですね。「初霜」と「初氷」に数日のタイムラグがあるのはそういう理由なのでしょう。

▲11月初旬。紅葉したカラマツの葉が輝く。(北杜市高根町)

甲府地方気象台ではその他に、「初雪」、「富士山の初冠雪」、「甲斐駒ヶ岳の初冠雪」の観測をしており、観測記録をホームページに記載をしています。「富士山の初冠雪」は平年では10月2日なのですが、今年は大幅に早まり9月7日に「初冠雪」というニュースが流れました。

ニュースを見て驚き、早速に八ヶ岳事務所近くの田んぼまで見に行くと、確かに富士山の頂上が白くなっています。まだ北杜市では残暑を感じる陽気で、稲は成長の途中、麓と山の上では随分と気候が違うなと思いました。

しかし、この「初冠雪」ですが後日談があり、記録としてその後に取り消されてしまいました。数日で融けたとはいえ、一度は雪が積もったのにどうしてでしょうか。

これは「初冠雪」の定義に当てはまらなくなってしまったからだそうです。その定義とは、◆富士山特別地域気象観測所の日平均気温の最高値が出現した日以降に、初めて冠雪を観測した日を「初冠雪」としています。というもの。

当初、8月4日に日平均気温の「最高値」が出現したものとし、9月7日に「初冠雪」を観測としていましたが、その後、9月20日に日平均気温の最高値が更新されてしまったそうです。その為、「最高値」が出現した日より前の冠雪は「初冠雪」の定義に当てはまらなくなり、「初冠雪」記録も抹消となったそうです。冠雪後の9月の後半にもなって、1年度で一番暑い日になるとは、気象の当事者も驚いたでしょう。

因みに9月20日の富士観測所の平均気温は10・3℃でした。とても年間の最高値とは思えない低い気温ですね。富士山の環境の厳しさを改めて感じました。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

▲11月中旬。標高の高い場所では落葉が進む。(北杜市大泉町)

山梨◆八ヶ岳/桜花爛漫の候、4月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2021年4月1日

▲北杜市須玉町。満開の桜の下、道行く人をお地蔵さんが見守る。

季節は冬を終え、春となりました。この原稿は3月の初旬に書いているものですが、北杜市の今シーズンの冬を振り返ると、まず思うのが「雪が少なかった」ということでしょうか。

標高1200m の我が家では雪かきは1回だけ、それも積雪は少なめで、やらなくても支障が無い程度でした。標高760m の八ヶ岳事務所では積雪すら無い状況でした。

一方で寒さが身に染みる冬でした。例年に比べ、朝の冷え込みが厳しい日が多かったように思います。我が家は朝にお風呂に入るのですが、冷え込んだ朝に給湯器の調子が悪くなり、お湯は出るものの、追い炊き機能が使えない日が数日ありました。設置から10年以上、もう寿命が近いのかもしれません。北杜市に来てから初めての経験でした。その後、気温が上昇すると給湯器は復活。取り換えると40万円程かかるもの。家計の為に、少しでも長く頑張って欲しいと願うばかりです。

新型コロナウィルスの密閉対策の為に、窓を開けて仕事をしたことも、寒さが身に染みた原因の一つでした。室内を温めても、少しだけ開けた窓からどんどん熱が逃げてゆく。必要なことですが、どこまで換気をしたら大丈夫なのか判断に迷った方も多いのではないでしょうか。光熱費もですが、身体にも負担が多い冬でした。

▲北杜市長坂町。晴天の青空の下、菜の花畑の先には南アルプスの眺め。

さて、北杜市も4月になると冬が終わり、春めいてきます。まず風が変わるような気がします。八ヶ岳おろしと言われる北の風、冷たく乾いた風が止み、南から湿度を帯びた温かい風に変わります。春の風は香りも連れてきます。春の訪れと供に芽を出す山菜や、花々、野草、様々な植物の匂いが、風にのってくるのでしょうか。

気づけば、身体がホッと緩んでいる自分がいます。身体が緩むと、心まで緩んでくる。ガチガチになっていたつもりは無かったのですが、やはり何処かで緊張が続いていたのでしょう。春の季語に変わったもので、山笑うというものがあります。春の山の生き生きとして明るい様子を擬人的にいったものとのことです。

正岡子規は、「故郷や どちらを見ても山笑う」と詠んでいます。普段、俳句に全く縁が無く、俳句って何を言っているか分からないと思っていたのですが、北杜市に住み、冬を越え、春の自然の芽吹きを間近に見ていると、「山笑う」という言葉がとてもストンと腑に落ちます。なんだか心が浮き立つ言葉ですね。

春の風を受けに、命の芽吹きを見に、北杜市を訪れてはいかがでしょうか。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

▲北杜市高根町。田へ水を引く水路の脇には春の草花。

山梨◆八ヶ岳/新春の候、1月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2021年1月7日

▲北杜市大泉町。凛と透き通った空気の中、夕陽を浴びて輝く富士。

令和3年、新しい年の始まりです。年が替わると、何か新しい事を始めようとワクワクしたり、奮い立ったりと、気持ちまで切り替わります。今日から新しい生活のスタートですね。

さて、昨年は大変な一年でした。思い返せば、1月こそ、大相撲で返り入幕、幕尻の「徳勝竜」が優勝という快挙で賑やかに年が明けましたが、2月にクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」が横浜港に帰港してからは、新型コロナウィルスに大きく影響された日常となりました。

数ヶ月間、家から一歩も外に出ない生活で過ごした方もいらっしゃったと思います。海外からの渡航者がいなくなり、観光立国を目指し、成長してきたインバウンド(外国人の日本旅行)市場が消滅しました。観光地である北杜市は、「緊急事態宣言」、都道府県をまたぐ移動が制限された4月から6月にかけて、県外ナンバーの車がぐっと減り、普段は賑わう観光スポットが閑散となりました。

八ヶ岳事務所でも「緊急事態宣言」の期間中には、ご案内を山梨県内の方に限って営業をさせていただきました。その後、移動の全面解除、さらには「GoToトラベル」が開始されると、近場の観光地として都市圏から多くの方が訪れ、例年以上の忙しさになった飲食店も多かったようです。北杜市は元々、インバウンドの利用が少なかったので、他の観光地より若干は良かったのかもしれません。

▲北杜市高根町での畔焼きの様子。空気が乾燥する1月の下旬頃に、越冬害虫を駆除するために行われます。

仕事では「リモートワーク」が浸透しました。1箇所に固まって仕事をしなくて良いということから、生活も都市一極集中から分散が可能になり、田舎での生活が脚光を浴びた1年でもありました。インターネットや物流のネットワークがあれば、距離という、今までは大きな足枷であったものを気にせずに生活ができる。八ヶ岳事務所のお客様も現在の仕事をそのままに、移住をしたいという方が大変増えました。昨年までは、「移住」と「転職」がセットになっていたのですから、田舎暮らしのハードルが大きく下がったと言えます。大きな変化でした。

令和2年、後世からは「コロナ禍の年」、「停滞の年」と言われそうですが、個々の人々にとっては生活を見直し、「新しい生き方への道筋」が見えた年でもあったのではないでしょうか。 そして令和3年は「停滞から復帰」、「新しい生活」、「理想の田舎暮らし」へシフトする一年になればと思います。八ヶ岳事務所では、そんな皆様のサポートを出来ればと思います。どうぞ今年もよろしくお願いします。

(八ヶ岳事務所 大久保武文)

ふるさと情報館・八ヶ岳事務所

山梨◆八ヶ岳/処暑のみぎり・9月のお知らせ【八ヶ岳南麓・高根の里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2020年9月1日

▲北杜市高根町。9月下旬の稲刈りの様子。

稲穂が揺れ、稲刈りの時期まであと少し。季節は変わり実りの秋が廻ってきました。さて、この文章は8月上旬に書いているのですが、市内において県外ナンバーの車が増えてきたように感じます。一度は減った観光客が戻ってきたようです。7月の4連休では中央道が込み合い、案内の待ち合わせに間に合わないとの連絡も。

国土交通省の交通量のデータから、人の流れの大きな変化が読み取れます。図は中央道の「相模湖~上野原」間の交通量を示したものです。車両は小型車(軽・二輪・普通車)、縦軸が交通量、横軸は日付。土日の他、GWの祝日と7月の4連休を抽出しました。こちらを見ると4月、5月にいかに人の流れが減少したか分かります。ここまでの落ち込みを年初に予測できた人はいないでしょう。

▲出典:国土交通省HP(全国・主要都市圏における高速道路・主要国道の主な区間の交通量増減)の値を使用。

その交通量が回復をしてきたのは6月20日の週から。6月27日は一時的に昨年を越えています。その後は昨年には及ばないながらも、ある程度の交通量を保っています。今後の交通量はどのように変化するでしょうか。観光業では海外から国内、遠方より近場がトレンドとのこと。社会全体を体に例えると人の流れは血流。感染を防ぎながら、血流を戻し、健康な体(社会)に戻れる日が早く来ることを願います。

◆温泉で新しい生活様式を体験

コロナ禍での生活が続いています。マスクを着ける日常がノーマルで、常に人との距離を気にし、レジの前にはビニールの幕。そんな状況ですが久しぶりに市内の温泉に行ってきました。

以前は仕事後などに気軽に立ち寄っていましたが、しばらくは疎遠に。今回訪れたのは小淵沢道の駅の「延命の湯」。久々の温泉は新しい生活様式そのものでした。以下、訪れた際の流れです。

1)入口で手の消毒をする。これはどこでもお馴染みですね。
2)次に体温のチェック。非接触の体温計を額に向けて計測。なんだが額がムズムズします。
3)連絡先(住所・氏名・電話番号)を記入する。書くのは代表者だけ。これも以前は無かった取り組みです。
4)脱衣かごを受付で受け取る。以前は更衣室に置いてあったものです。使用後は受付まで返却します。
5)更衣室に入ると、かごを置く棚の一部に×マークがされていました。隣との距離を保つためのものです。鍵付きロッカーは全て使用が出来ませんでした。窓は全開で風通しが良くなっていました。
6)さて肝心の浴室ですが、以前との違いは、窓が全開になっていることでしょうか。サウナは近々再開と書いてあったようですが、密閉した空間なので近寄りませんでした。

入浴したのは平日のお昼前。浴室はガラガラで、私を含めてお客は3名。距離を保ちながら過ごすことができました。一度の入浴者数に上限を設けているそうで、休日など込み合う時は入場制限がかかることも予想されます。

また休憩の大広間は封鎖されていました。入浴後に昼寝したり、テレビを見たり、会話を楽しんだりといったことは、しばらくお預けとなります。そんな新しい生活様式に沿った温泉体験でしたが、以前と変わらずに気持ち良いものでした。自然の中で木々の揺らめき、風を感じながら、広々した湯につかり、体の芯から暖かくなる。これは自宅で味わえないもの。一方で温泉の運営側としては大変な労力で頭が下がる思いでした。コロナ対策と経済活動の両立と言われるが、まさに最前線の努力を見た気がしました。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆北杜市/日々是感謝、絶妙なバランスの上で【八ヶ岳スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2020年6月27日

北杜市は、和洋中様々な美味しいお料理を楽しめるお店が多いことも魅力の一つ。それぞれのお店が頑張ることで相乗効果が生まれ、実は絶妙なバランスで支えあっているという事を、あるオーナーさんからお聞きしました。

今回の感染拡大防止による緊急事態宣言で、GW中は道の駅が休業、宿泊施設も5月中営業を見合わす所も多く、飲食店も営業自粛をされる所も。そんな中テイクアウトを始めるお店も増え、各お店が工夫を凝らして営業されています。

中には休校中の子供さんのいる家庭は学割で半額提供というお店も。「居酒屋さんのテイクアウトでお家居酒屋♪」「ここのランチ弁当おススメ」と友人からも情報が入り、みんなお家時間を楽しみつつ、お気に入りのお店を応援しているようです。

私たちの生活を支えて下さっている方々に感謝し、できる事に取り組んでいきたいと思います。八ヶ岳事務所も感染防止を心がけながら、案内を再開しております。お問い合わせをお待ちしております。(八ヶ岳事務所 原 きみえ)

山梨◆八ヶ岳/爽秋のみぎり・10月のお知らせ【八ヶ岳南麓・高根の里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2019年10月1日

例年9月下旬に初冠雪を観測する富士山に続き、この10月は南アルプスの甲斐駒ヶ岳でも初冠雪を迎えます。昨年は10月21日と平年より6日ほど早かったようです。また、この時期は日本の山岳地帯の名山でも冬の始まりを告げる初冠雪が多くの地点で観測されます。

「収穫の秋」、「実りの秋」の本番を迎え、野良で西日を背に精を出す人々が見られます。北杜市長坂町小荒間地区の30町歩あるといわれる畑では、蕎麦の刈り取りにコンバインもフル稼働。ここで収穫された蕎麦は「上の畑」に隣接してある「そば処・三分一」でこの秋とびっきりの新蕎麦を味わうことができます。

また、八ヶ岳南麓は寒暖差が大きいことや日照時間が長く晴天率の高いことなどから、今月下旬には山肌一面に広がる「錦の紅葉」が見られます。一般的に最低気温が8度を下回ると一気に紅葉が進むといわれ、毎年清里の赤い橋には多くの観光客が押し寄せてきます。私のオススメは、須玉町のみずがき湖から瑞牆山に向かう途中から左折し、信州峠に続く道中です。目線の先に岩肌が眼前に大きく広がる様は圧巻です。

帰りは野辺山経由でいっきに山を駆け下りてきます。かつて写真家の藤原新也が「朽葉色」と呼んだ紅葉ですが、八ヶ岳南麓では「艶葉色」とでも言い換えることができそうです。この時期の現地見学は着帽、上下厚めの服装の上驟雨対策で雨具のご用意もお忘れなく。

◆山梨で子育てを! 甲斐適生活相談会
残暑きびしき甲府盆地の県庁・防災新館の一室では、この秋からの相談会について真剣な討議が行われていました。官民挙げての移住定住応援隊である当会も発足して今年で10年目を迎え、いささかマンネリ化が続く状況・・・。それを打破するにはかなりテーマを絞った相談会に衣替えしていく必要があり、「県内自治体」と「民間企業」そして「都会に暮らす人々」が、この「山梨」で共に豊かな暮らしを目指していくため、東京の隣りの自然豊かな「山梨」で、今回は子育てしている人の話が聞ける移住相談会をします。

それが来る10月6日(日)東京・有楽町のふるさと回帰支援センターにて行う相談会です。

どういう相談会か?

「移住」や「定住」という言葉は極力使わない、「廃屋」のイメージが強い「都会の空き家」ではなく「田舎の家(ガーデンハウス)」の活用法。「ご意見拝聴の講演会」ではなく、「パネリストとひざを交えた小部会制」への移行。要は参加型の相談会を考えております。

皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
お問い合わせ:山梨県総合政策部地域創生・人口対策課 (電話055-223-1850)
またはふるさと情報館八ヶ岳事務所 (0551-46-2116)

◆田舎物件と消費税
今月より消費税が10%にアップしました。それに伴い不動産の仲介手数料や所有権移転に伴う司法書士の報酬額等も2%分が加算されます。なお、売主が商人ではなく個人である中古物件の売買に関しては不動産価格に消費税は適用されません。

(八ヶ岳事務所 中村健二)

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★☆★遠方からの物件見学の際は、「田園暮らし体験館」がお得です!


<田舎暮らし体験館とは>

ふるさと会員の皆さまに田園暮らしを体験していただくために建てられました。「リタイヤ後の田園暮らし」にふさわしい快適な住まいを求めて設計した「ラーバンシリーズ甲斐/大屋根の家」。夫婦二人の生活は1階で簡潔、2階は週末に訪れる子供や孫たちの「夢のある空間」。都市の農山村を結ぶあたらしい二世帯住宅の提案です。約180坪の敷地には、野外テーブルや菜園。テレビやラジオのない中、お料理もご自分で。夜は町営温泉でゆったりと、また満天の星空を眺むるのもよし。ご自由に「田園暮らし」をお楽しみください。

◆空き家大募集中! 八ヶ岳岳事務所には「一般社団法人空き家相談士協会」認定の空き家相談士が常駐しています。相続手続きや農地や山林、築100年以上の母屋の有効活用など空き家に関する相談を承っております。(要予約、相談無料。担当は中村

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山梨◆八ヶ岳/新春のみぎり・1月のお知らせ【八ヶ岳事務所・高根の里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2019年1月7日

気象庁は、太平洋赤道域東部の海水温が上昇する「エルニーニョ現象」が約2年ぶりに発生したと昨年11月9日に発表しました。エルニーニョ現象が発生した時の冬の天気は、東日本と西日本の太平洋側では日照時間が少なくなり、東日本では暖冬になる可能性があるということです。八ヶ岳南麓は1月20日過ぎから2月4日の立春の頃が寒さのピークを迎えますが、今年はどうでしょうか。

最低気温はマイナス10度を下回る日が続きますが、例年積雪はさほど多くはありません(1回あたり10~15センチで3、4回程度が例年)。しかも5年前の雪禍を教訓に国道、県道、市道(農道、林道含む)の順に除雪が進みます。しかしながら、法定外公共物(通称赤道・あかみち)とよばれる道路は除雪対象外ですので要注意。また、管理別荘地の開発道路では管理業者が除雪を行います。移住定住者には特に物件購入時のチェックポイントのひとつとなります。

気象状況は一年で一番厳しいこの時期ですが、移住者の多くはこの冬場が一番好きだという話も良く聞きます。八ヶ岳事務所のスタッフも同様です。その理由はぜひお越しいただきお尋ねください。(八ヶ岳事務所 中村 健二)

◆空き家に附随した農地の取り扱い

空き家バンクに登録された物件に隣接した農地についてのお問い合わせをいただきました。本誌昨年の11月号62ページに掲載された長野県上伊那郡辰野町の物件は、「空き家バンク」に登録するとともに「空き家に附随する農地の指定」を受けることで、農地法3条許可の要件を満たす物件、非農家の方でも購入できる物件となった記事に関連して、八ヶ岳事務所のある北杜市ではどうかといった質問です。

農地を農地として購入する条件として、農地法第3条に基づく農地取得の下限面積が1アール(100㎡)で許可される自治体が全国的に増えています。ただ北杜市では最低面積が40アールです(4000㎡)。なかなかハードルが高いですが、制度見直しは今のところないようです。(北杜市農業委員会確認)

辰野町~農業委員会からのお知らせ(H30年10月9日)
http://www.town.tatsuno.nagano.jp/nougyouiinkai.html

◆よろず相談室in東京

八ヶ岳事務所に勤務している所長の中村が行う、東京本部での空き家等のよろず相談室。今年も力を入れて行いますのでよろしくお願いいたします。
1月21日(月)、28日(月)17:30から19:00まで。要予約。