ブログ

東京◆本部/800万円以下の仲介手数料【本部スタッフ・不動産まめ知識】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2024年8月26日

国土交通省は約6年ぶりに報酬規程(仲介手数料)を改正しました。

2018年に導入された「低廉な空き家等の媒介特例」により、売却依頼が断られにくくなることが期待されました。

今回の改正では成約価格400万円以下・売主側の報酬のみだったものが、800万円以下となり、買主側売主側双方それぞれの報酬が一律税込33万円に引上げられました。

不動産業者の立場から言えば報酬が増えることは喜ばしく、一方で買主様は最大10万円ほどの値上げとなるケースも。

遠隔地でもサービスが提供できる独自のエコシステムを構築するふるさと情報館、引続き会員の皆様の満足度に応えられるよう心掛けて仕事をしたいと思います。(本部 星野努)

福島◆南会津町/ミイラのその後・・・!?②【地域駐在スタッフ・福島「六十の手習い」だべ】

この記事の投稿者: 福島・会津エリア案内人 / 馬場 和弘

2024年7月18日

▲庭に設置した自作のデッキ。

移住して2ヶ月が経過しましたが、集落の方々の温かさにいつも助けられております。

本当の家族のように接して頂き、顔を合わせる度に「お茶でも飲んでけ〜」です。

お言葉に甘えてお邪魔すると、お茶菓子と漬物攻撃であえなく撃沈です。

婆ちゃんの作る漬物がこれまた美味いんですよ!

私の作り過ぎた天婦羅なんかを近所にお裾分けに行くと「ビールでも飲んでけ〜」てな感じです。

私も空いた時間に農業を多少やっておりますが、爺ちゃん婆ちゃんから得られる情報は、地元の内容だけに書籍やネットより正確で本当に役に立っております。

さて、その畑ですが、敷地内にある畑と近隣で耕作放棄地になっている土地を切り開いて作った畑の2ヶ所で色々な作物を栽培しており、野菜はジャガイモ・サツマイモ・ネギ・レタス・人参・かぼちゃ・春菊、他諸々。

果実は最初からある梅の他にキウイフルーツ・イチジク・ブルーベリーを植えてみました。

▲手作りのフキ佃煮。

そういえば近隣に、ワラビ・タラの芽・フキ・コシアブラなんかは普通に採ることが可能で、山菜好きにはたまらない土地ですよ!

仕事面では、私が内見案内し成約されたお客様が立ち寄られた際に、改めて情報交換させて頂いております。

南会津地域は物件的には宝の山で、魅力のある物件がまだまだあり、売却依頼も多いことから整理するのが大変な状況ですが、1軒でも多く探し出し、情報誌掲載後に皆様に見て頂きたいと、日々活動しております。(福島エリア現地案内人 馬場和弘)

▲ミイラ取りがミイラになったお話の続きでした。

※2024年5月号掲載『ミイラ取りがミイラに』はこちらから
2024年6月号掲載『ミイラのその後・・・!?』はこちらから

福島◆南会津町/ミイラのその後・・・!?【地域駐在スタッフ・福島「六十の手習い」だべ】

この記事の投稿者: 福島・会津エリア案内人 / 馬場 和弘

2024年6月14日

▲移住先の物件に畑が付いていたこともあり、「菌ちゃん農法」で安心安全な野菜つくりに取り組んでいます。

ミイラ取りがミイラになった初老のその後、皆様田舎暮らしで大変だとお思いでしょうが、実は大いに満喫しております!

私が移住した南会津町の糸沢集落は標高約600mなので、まず空気が違います。

周辺には蕎麦屋さんも多く、どの店舗も美味しいのと、近場の温泉の泉質も最高で頻繁に利用しています。

不便?なのかは考え方1つですが、最寄りのスーパー・コンビニ・ホームセンターのある田島市街地まで車で約10分なので、移住して1ヶ月過ぎ今では慣れました。

さて、ふるさと情報館の話ですが、こちらに移住した要因の一つである空き家探しの仕事をしていて思うのは、やはりどの集落も空き家が非常に多い点です。

最近TVでも頻りに取り上げられている相続問題、解体費用高騰と、幾つか原因はありますが、売却のタイミングだけは逃すと大変です。

屋根材が剥がれたり、壁が崩れてきてからでは、正直お売りするには厳しく手遅れです。


▲南会津町もペンションを取り扱っております!

最近はバブル期に建てられたペンション・別荘等の売却依頼が多く、当時建てられた所有者様が年齢の関係で手放されるパターンが殆どですが、物件状態の割には価格がお手頃なので、おすすめの一つです。

またふるさと情報館様の長年の実績の賜物と思いますが、ペンションオーナー様の横の繋がりで、次々と売却依頼が来ています。

バブル期を経験している私としては少し寂しい気持ちもありますが、これも時代の流れで仕方のないこと。次の方が有効活用してくれるなら結果ヨシです!(福島エリア現地案内人 馬場和弘)

ミイラのその後・・・!?②

秋田◆羽州/北東北物件探しの旅 ~ 秋田・由利本荘市の巻 ~【行くぞ北東北!所長ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2020年2月22日

▲所有者の案内で暖かい2階の室内へ。

今よりずっと若いころ、地方都市の街づくりのコンサルを10年ほどしていたことがあり、そこでもなかなか貴重な体験をさせていただいた。地権者、自治体、建設省、業者それぞれが思惑のなかで蠢くさまは、当時の私には魑魅魍魎にしか見えなかった。

唯一慰められたのは現場近くのリゾート地・軽井沢の自然環境だった。中軽から国道18号線を越えると、田園地帯が広がり風景が一変する。小さな塩沢湖のほとりにたたずむのが赤い外壁のペイネ美術館だ。建築家アントニン・レーモンドの夏の家を移築したものだという。

さて、話は昨年晩秋のこと。東北自動車道松尾八幡平インターから乗った車は、秋田自動車道横手インターを出て、国道107号線をひたすら西へ。この道は太平洋側(岩手県大船渡市)と日本海側(秋田県由利本荘市)を繋いでおり、列島を東西189キロにわたって切り結んでいる主要国道だ。

昨年の10月末に1通のメールが届いた。秋田市在住の主婦からだった。

内容は「(物件は)夫の実家で家はすぐにでも住める状態です。1階は土間、2階は住居です。子供たちは将来も活用する気はなく、ここを活かして住んでくださる方にお譲りしたいと思います」。物件の住所のほか、土地は300坪、建物は1999年築の総2階で延100坪あり、家の前まで除雪されるという情報を元に衛星写真で探してみたものの、現地は特定できず。ただ、その字名では該当するような建物は1軒のみ。後日改めてお会いする約束をして、訪ねたのがちょうど紅葉の最終盤の日だった。

物件は丘の上に建っていた。夕日を背にそれは光り輝くように私を待っていた(気がした)。外壁はみごとに赤く、20代のころに見たあの軽井沢の夏の家?

▲赤い外壁の物件(秋田県由利本荘市東由利宿)

道に迷い1時間半遅れの私を労ってくれ、寒いからとすぐ室内へ。なんと長いスロープが2階へ続く廊下となっているのだった。レーモンド建築の特徴の一つは「斜行廊下」である。建物内をぐるりと回遊するスロープはゆっくりと五感を働かせながら上へも下へも移動する。人の動きに合わせて内外の風景は少しずつ移ろっていく。

「この建物はどなたが建てられましたか?」と私。

「近所の知り合いの大工です」と所有者。

詳細を見るまでもなく、大建築家の建物とは明らかに一線を画す作り。しかしながら、眩暈とともにデジャブのような30年目の邂逅を私はどこかで楽しんでもいた。

▲高台に建つ母家(奥)とお蔵(手前)

所有者の夫の先祖がこの地に住み始めたのは江戸時代後期の安政年間だという。第1回パリ万博が開かれたり安政江戸大地震があったりしたころだ。小作人のご先祖が勤勉に土地を耕し、屋敷を広げていき160数年後の今日、数町歩に広がった田畑や山林を有しこの地方で一目置かれる存在にまでなったという。

また、三味線を奏する師範としてこの広い建物内で「授業」もして来られた。しかしながら、広い土地と建物はそれゆえ、かえって身内からは敬遠される存在となってしまった。

当地はいま、越冬期を迎えています。本件の物件化は今年の春(5月号あたり)に改めて本誌でご紹介させていただきます。乞うご期待を!(北東北担当 中村 健二)

===============================================
ペイネ美術館
http://www.karuizawataliesin.com/look/peynet