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栃木◆那須/みんなほっこり? 久々の田舎膳です【那須高久・里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2020年11月22日

▲天気の良い秋の1日。枝豆は食べ頃、白い蕎麦の花が一面に咲いている。

9月21日 枝豆の収穫祭と蕎麦の花見 21名

今日は待ちに待った「枝豆収穫解禁?」の日で、「ちょうど食べ頃ですよ」のお知らせの日です。先日「枝豆食べ頃になるけど、収穫祭どうするの?」と仲間から声があり、蕎麦の花が見頃なので収穫祭と花見を兼ねて畑でやる事に・・・。私はここ数ヶ月、田舎膳を作る出番がなくて寂しい思いをしていたので、思わず「お弁当作りは私に任せて??」と気合が入ってしまいました。

昨日、枝豆班長さんが急ぎの連絡で「都合の良い人だけ集まって下さい!」と声を掛けたところ全員で21人も集まりました。枝豆畑と蕎麦畑の間の通路に軽トラックを止め、その荷台にコンパネ2枚を敷いてとりあえずのテーブルを作りました。その上に私の作った栗おこわと田舎膳弁当、そして仲間から差し入れのケーキ、果物、手作りまんじゅう等が所狭しと並んでいます。見頃に咲いた蕎麦の花をバックに記念の集合写真を撮った後、テーブルの所に集まり、枝豆収穫を無事迎えられたことに感謝し「お疲れ様でしたー」とお茶でカンパイしましたが立食なのでゆっくりできず皆さんお持ち帰りされた様です。コロナ禍のご時世で形ばかりの収穫祭と蕎麦の花見でしたが、何ヶ月も皆さんにお会いしてなかったので、久しぶりに見る元気な笑顔にほっとひと安心しました。

▲親戚・知人に送る枝豆を収穫中。「おいしかったよ~」の言葉を聞くのが張り合いになるとか・・・。

軽トラックから少し離れたところに幸せを絵に描いたようなファミリーが私のお弁当を広げて食べています。両親と男の子3人(6歳と1歳6ヶ月の双子)で家族全員私の田舎料理のファンとかで、栗おこわや里芋の煮染め等喜んで食べていました。おなかが満腹になると少しもじっとしていません。お兄ちゃんが蕎麦畑の中に入ると、双子ちゃん達もすかさず後に続き、お父さんに注意されるとすぐ止める。と思いきや収穫の終わった畑の中に寝っころがるとすぐ真似して3人で土だらけという元気の良さです。

近くにいる大人達は孫を見る目で見守っていると双子ちゃんの1人が急に泣き出した・・・「何事か?」と聞くと草で指を切ったとかで、もみじの様なちっちゃい指先から血が出ています。それを手当てしているお父さんは、初めての痛みと出血を「痛いの分かって良かったねー」と優しく言っていました。

▲お父さんお母さんはチビちゃんを優しく手当て中です。

これを見ていた大人達はノビノビと自然体の子育てに感心し、ほのぼのとした親子に拍手喝采です。子供たちのお父さんは最初の子供の時は宝物を磨くように大切に育てたそうですが4年後、双子が生まれ3人になると手が掛かり構ってやれない状態になり鷹揚になったとか・・・。久しぶりに元気の良い子供達を目で追っていると動きのない日常生活を送っている私には刺激になったのか、ちょっとだけ活気付きました。

▲お花畑にちょうちょが。

その後、畑にぽつりぽつり収穫する人達が集まり、それぞれ親戚、知人に送る枝豆を収穫しています。届いた人たちから「おいしかったよ?!」の嬉しい言葉を思い浮かべそれを張り合いにしているとか・・・。私の知り合い等は届けた枝豆を後の楽しみに冷凍保存しようと塩ゆでし、サヤから出していると隣で見ていた2歳になる孫娘さんがそーっと手を出し1粒口に入れて食べたところ初めの味に美味しいと思ったのかパクパクと手が止まらなくなったとか・・・。枝豆仲間のまわりの人たちは旬の味?としてこの時期幸せ気分に浸かっている事でしょう。

▲軽トラックの荷台にコンパネ2枚を敷いたテーブルに並んだ栗おこわ、田舎膳弁当、その他。

9月28日 はさ掛け(天日干し)

もう労力的に無理かなーと思い、今年から「はさ掛け」を止めることに心を決めたのですが、稲ワラや籾もみ殻がらが欲しいという声に急きょ今年もやる事になりました。今では珍しい「はさ掛け」ですが、さすがに手刈りは出来ないのでバインダーで刈り取った後、はさに掛ける作業です。毎年お手伝いして頂いている仲間達は仕事の手際がよく、思いの外早く終わりました。

▲急きょやることになった稲刈り。何一つ無駄なものがない稲。天日干しのお米は美味しいですよ~。

よく考えてみると自然乾燥の美味しいお米、稲ワラ、籾殻、米糠と何一つ無駄なものが無いことを今更ながら知りました。味噌作りの時お世話になっている日野屋さんが麹を作る時使用するそうで「今では稲ワラを見つけるのが大変で貴重なんだよー」と稲ワラ欲しい組の仲間になりました。(那須店 高久タケ子)

東京◆本部/リアル口コミ【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2020年11月13日

「おー、ふるさと情報館の金澤さんですか。色々と情報は耳に入ってきており、存じております」。という感じでお声を掛けられました。那須町でのとある1コマ。

その方とは初対面。町役場にほど近い、緑のなかに佇む小さな食堂。ご婦人が一人で切り盛りしている、カウンターだけの飾り気のない家庭的な雰囲気。メニューは冷やし中華、あんかけ焼きそばともう一つくらい。また、別のところでは「金澤さんは〇〇さんと仲良いんだってねー」という、どこから湧いて出てきたのか全くありえない話もあったり・・・。

ふるさと情報館での約16年の営業経験の中で、お知り合いになるお客さんの数も相当。無機質な都会のビルやマンションの仲介とは一線画す、言わば血の通った代々受け継がれていきたご実家、別荘を扱います。物件を売る前にまずは自分に売却を託して頂けるよう、信頼を売り込まなくてはいけません。正直、私自身物件調査にお伺いした際、半分は物件や条件とは関係ない話をしていると思います。

田舎では人の情報は知れ渡り易いですが、私はそこに住んでいる訳ではなく、またSNSなどもやっていません(どちらかと言うと好きではない・・・)。相手を知らなくても、相手は自分を知っている。今の時代その情報がネットを通じて表に出てくることもあります。各々が点数を付けられる世の中、自分も5点を付けて頂けるよう努めます。
(本部 金澤和宏)

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栃木◆那須/天気も陽気も逆転?今年はこぢんまり味噌作り【高久の里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2020年5月30日

3月28日 1日目 朝6時11℃ 参加者(20人)

イベントの度に気になるお天気、天気予報では土日を狙い撃ちしたかのように雨なので、テントを張って覚悟していましたが、ポカポカ陽気で動くと汗ばむ程でした。新型コロナウイルスの感染拡大予防で外出自粛の報道があるなかにあって、今年の開催はどうしようか迷いましたが、こちらに移り住んだ方とか別荘に滞在の方々とこぢんまりと静かにやりました。

いつもの様に朝4時大豆の入った大釜2つに火を付けました。少しして順調に燃え出した時、我が夫が登場しその後煮え上がるまでの2時間半責任もって火の番をしてくれました。天気予報では雨といっていたので気も漫ろで、「前中だけでも降らないでほしい」と祈る様な気持ちでした。5時頃になり、薄っすらと明け始めた時雲の切れ間からお星様が見えると「今日は雨降らないぞ??」と思い、嬉しくてバンザイしたい気持ちでした。

集合時間は9時ですが、密集しない様にとの配慮で、いつもより早く8時少し過ぎた頃から、来た順にボチボチ始めました。丁度良く頃合いを見計らった様に来られたので、密集することなく、自分の味噌を作りました。いつもは情報交換をしながら和気あいあいと囲む田舎膳も今回は自粛して持ち帰りのお弁当にしました。

▲いつもの田舎膳をお弁当にして持ち帰ってもらいました。

一昨年参加して焼魚の骨が喉に刺さり大騒ぎした男の子も昨年双子の弟が誕生し、すっかりお兄ちゃんになり、お母さんと二人で参加しました。味噌作りのお手伝いが終わると「今日はね、お魚食べないよ!」と言ったので「ごめんね。今年は食事ないのー」と言うと「エーっ?」とズッこけていました。

お母さんが言うには、やっぱり一昨年の味噌作りの時、焼魚の骨が喉に刺さり酷い目にあったことを覚えていたらしい。でも皆さんとの食事は楽しみにしていたとか・・・。

▲一昨年焼魚の骨がのどに刺さってトラウマになっている男の子。今日はお母さんのお手伝いです。

約30㎏入った16個の味噌が約2時間くらいで終わってしまいました。作り終えた順に、お弁当とお土産(米・そば粉・コンニャク)等を抱き帰路に就いたようです。

昨日テント張り等の準備をお手伝いに来た方が「今年は無洗大豆なんだって?」と毎年大仕事の大豆洗いが放免され、拍子抜けしたようです。今日も明日の分の大豆洗いが無くなり、大釜に大豆を入れ水を入れて浸して終わりなのでとっても楽になったと大喜びです。

▲雪の中で七分咲きの河津桜。

3月29日 2日目 朝6時 0℃ 参加者(10人)

昨夜から降り出した雨がいつの間にか雪になり、勢いよく吹き付けています。今朝も4時に大豆の入った大釜2つと紅大豆の入った大鍋1つに火を付けたのですが、テントの中まで雪が吹き込んだらしく湿ってなかなか燃え上がらない・・・。やっと火が付き燃え出した時には、ほっとひと安心しました。

今朝も「火の番助っ人」(我が夫)登場で助かりました。次第に夜が明けるとあたり一面銀世界で、テント近くの七分咲になった河津桜に雪が降り積もり、「冷たくて可哀相」と思いながらも、鮮やかなピンクの花に積もった雪の景色はきれいでした。

▲火の番の助っ人登場!(我が夫)

北風に乗って大粒の雪がテントの中まで吹き込んだらしく足元がグチャグチャなので稲ワラを敷いて応急措置をし、今日の分の味噌仕込み開始です。

今日の参加者は10人と少ないですが、自粛要請で都心部から来ることが出来なくなった方々のために、味噌仕込みを地元に移住された方々にお手伝いしていただいて頑張ってもらいました。雪が降り寒い中、熱々の煮大豆の湯気は冷えた手を暖める「瞬間暖房」の役目をしている様でした。

▲雪が降って寒い中、熱々の煮大豆の湯気は、冷えた手を温める「瞬間暖房」??

昨日より桶の数は少なかったのですが、悪天候のためか遅くまでかかってしまいました。その後味噌を熟成させる納屋に移すと、1年間この場でじっくり休む桶と、近いうちに引き取りに来るのを待つ桶が入り混じって暫し寛いでいる様でした。

1日目は5月下旬の陽気で2日目は季節が逆戻りした様な大雪になり、そして開催の工夫ということで静かで寂しい今年の味噌作りイベントは何とか無事終わりました。参加された方、そしてお手伝い頂いた方々お疲れ様でした。(那須店 高久タケ子)

▲ここで1年間じっくり熟成する桶と主の迎えを待つ桶と暫し寛いでいる様です。

栃木◆那須/手作りこんにゃくに諸味醤油の釜揚げうどん!今年もにぎやか田舎膳【那須高久・里山日記りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2020年1月18日

▲ボテボテの醤油諸味に「手抜きがバレたかな~」と心が痛みました。

11月15日 コンニャク作りイベントの準備

つくば市のお醤油屋さん「蔵元沼屋本店」の4代目店主である沼本さんが、今年も醤油絞りセット設置のため来て下さいました。諸味の入った桶から絞り、袋の中に移す作業をすぐ側で眺めていた私は、ボテボテの諸味を見て「手抜きがバレバレだねー」と言うと「そんなことないよ?」と慰めの言葉をくれました。

この諸味は一昨年5月、沼屋本店さんで仕込んだものを届けていただきました。それから二夏、自然に委ね、じっくりと熟成させるのですが、その間良くかき混ぜて空気を送り込み発酵のサポートが必要なのです。諸味を袋に入れ並べ始めると積み重ねた袋の重さで船口から「ツツツー」と醤油が滴る。それを見た時「あー、今年も釜あげうどんを振る舞うことができる」と安堵しました。

最初から圧力を加えると、袋が目詰まりしたり、澱おりが出てくるので、少しの間そのままにして置いてと言われました。しかしせっかちの私は明日までに多く溜まるように、と近くにあった砂糖2袋(2㎏)を上に載せてちょっとだけ重石に。すると船口から流れ出る醤油の量が変わりました。この頃になると部屋中醤油の香りが漂っています。

11月16日 コンニャク作りイベント 25人参加  

朝のうち4℃とちょっと寒かったが集合時間近くになると、イベント日和の良いお天気になりました。集まった順にコンニャク芋を洗ったり、カマドを焚き付けたり、作業台の設置等手分けして準備しました。「サァー始まるよ!!」と声がかかると、コンニャク作り開始です。

「あれ?いつもと違う。何だろうね?」とつぶやくと、隣にいた人が「いつもは女性ばかりなのに今年は男性ばかりよ」と言いました。良く見ると、普段家に居る時台所に立つことが無いと思われる男性達が包丁を手に、危なっかしい手付きでコンニャク芋を切り刻んでいます。それをミキサーで滑らかになるまでかけ、その後ちょっとだけ放置し、鍋の中に入れて火を通します。

その間に凝固剤と水の入った容器を良く振って溶かします。コンロの上の鍋の中はアツアツですが、焦げないように良くかき混ぜていると、ねっとりと粘りが出て何となく透明になって来た時火を止めます。ゲル状になったものに、十分シェイクした凝固剤をまわし入れ、満遍なくかき混ぜ練り合わせます。この時、凝固剤の混ざらないところは固まらずに穴になってしまうので注意です。

▲これかな?いや~こっちだよ~!と安納芋を探しています。

その後箱に入れ冷めたら包丁で切り分けて、ゆがき水に浸してできあがりです。皆さんが自分のコンニャクを作っている間に、隣の焼魚用の土俵?では、串に刺されたニジマスが炭火でジワ~と焼かれています。その脇では、皆さんに焼いもを振る舞いたいと、サツマイモを持参した方がいて準備をしています。

専用のホイルに包み、あの手この手で何とか焼いもができつつある時「この中に安納芋があるよ?」と声をかけると、どれどれと集まって来ました。網の上には4種類のサツマイモがあるというが、どれが安納芋か分からない。皆はあれやこれやと迷っているが、私は迷わずそれらしきものに狙いをつけて取り、割ってみると、見事に的中です。(実はホイルに包む時お手伝いしたので形状で覚えていたので笑)

まるで宝クジに当たったかのように大喜びでほおばると、真っ黄色でねっとりと甘~くておいしーい!」と言葉少なになりました。「どの芋もおいしいよ?」と育ての親は言うけど、ブランド名に惑わされて??あれこれ迷っています。

▲今年は男性達が危なっかしい手付きでコンニャク芋刻みをやっています。

焼いもの次はいよいよ絞りたて醤油をかけて食べる釜あげうどんです。茹でた生うどんに薬味(ネギ、カツオ節)を入れて船口から滴れ落ちる生の醤油を絡めて食べるのですが、これが絶品と大好評です。

「市販の醤油は食べる時に香を鼻で嗅ぎ、手作り醤油は飲み込んだ後、のどから香りが戻って来て鼻に抜ける」と沼尻さんが教えてくれました。これを釜あげうどんを食べている人達のそばで語ると旨さ倍増するのか、お代わりをする人もいました。

「魚焼けたよー」と声がかかると昼食です。旬のものや保存食品等で作った田舎膳ですが、普段口にしない素朴な料理をおいしいねーと喜んで食べて頂くと私も嬉しくなります。羽釜で炊いたご飯のお焦げに生醤油をかけて食べるとおいしいと、毎年お焦げを探して食べている人達がいます。それも御馳走のうちとか・・・。

和気あいあいと食べながらの情報交換に初めて参加した方は「楽しい一日でした」と言って下さいました。そして年末の餅つきには是非参加したいと言ってくれました。それを聞いて仲間が増えて嬉しいね?と近くにいた人達は喜びました。皆さんお疲れ様でした。(那須店 高久タケ子)

▲いつもの田舎膳で昼食です。

栃木◆那須/広がる枝豆の輪と孫田の稲刈り【那須・高久の里山日記りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2019年11月4日

9月21日 枝豆の収穫祭

「まだちょっと早いが、そろそろ食べられますよ?」という枝豆解禁日です。台風17号の影響で夕方から雨の予報でしたが、何とか免れたようで、都合の良い人達14名が集合しました。

旬の野菜で作った田舎膳に名人達の手打ちそばが加わると「うわ~っ!? 贅沢っ!」という声が上がります。その後、お皿にてんこ盛りの枝豆がテーブルの上に載ると、「うわ~っ!初物っ?!」と言うと同時に手が伸びました。

それからは静かになり「止まらな~い?!」と言う頃には、それぞれの前にどっさり溜まった食べ殻に笑って誤魔化す人もいました。

次の週末、船橋から日帰りで収穫に来たご夫妻は、朝4時に出てきたそうです。もう何年も参加しているので、要領良く枝豆の葉っぱを落としコンパクトにして、お米30㎏の紙袋に4個詰めたとか・・・。

それらの半分は首を長~くして待っているお友達に配り、後の半分は自分の家で消費するらしく、枝豆大好きな息子さんがいるのであっという間に無くなるそうです。

毎年知り合いに送る人が、今年も空箱8個並べて、手塩に掛けて育てた枝豆の葉っぱを落とし、発送の準備をしています。送り先から「ありがとう~今年も甘くておいしいよっ!」と言われると、「嬉しくて毎年送っちゃうんだよね!?」とせっせと荷造りをしています。

それぞれ自分の畝から収穫していると、実がいっぱい付いた枝豆を持っている人を発見。その人に秘訣を聞き出すと、ひと手間掛けたとか・・・。「次回は真似しようね?」ということになりましたが「あれっ? ずっと前に誰かやったよね ? その時どうだったの?」と聞いても、誰も覚えていませんでした。

後日畑に残っている枝豆を収穫に来た方が、宅急便で20数個送ると、自分の畝だけでは足りないので隣の畝から少し頂いたとか・・・。そのお礼に自分の畝と一緒に管理していたそうです。お互い様の関係がこの畑のあちこちで生まれ良い関係を築いているようです。

今年初めて参加した方は2人で、ずーっと前にこちらに移住された方と、越谷から毎年味噌作りに来られる方です。もうすっかり地元の人になった彼は、夕方収穫に来たので声を掛けると「今夜は仲間が集まるので枝豆メインの酒の肴で宴会をやるか・・・素材がいいのでこのまま茹でて食べるのが一番最高に旨いよ!酒が進むぞー」と言っていました。

越谷の日帰りの方も収穫して家に持ち帰りすぐ食べたらしく「今までにない味わい!」とのメールが届きました。枝豆を手入れした人達ばかりではなく周りの人達も枝豆を食べて幸せ気分になっている様子に何より喜んでいます。

9月28日 孫田の稲刈り

浦和に住む長女の家族は自分達の食糧米にと、事務所横の小さな田んぼを孫田(孫達の田んぼ)として、田植えと稲刈りに来て田んぼの仕事をやっている。今年も長女夫婦と孫娘(中1)の3人で、朝8時ちょっと過ぎに到着し身支度を整えて急いで田んぼへ行く。

気合いを入れて作業開始!でも昨日機械で稲刈りし、ハサを作って掛けるだけに準備しておいたので、アッという間に掛け終わってしまいました。

孫娘は、いつもお姉ちゃんのやっている仕事の一輪車で稲束を運ぶ役目を躓きながらやっていました。刈り残しや落穂を拾い集めて束ねるというと手間のかかる仕事も終え、滞在時間2時間という超特急で農作業を済ませました。帰りしなに「まるで台風の様だね?」と長女は笑いながら言って家路につきました。

10月5日

稲刈り予定日でしたが、台風の影響で昨日すごい雨が降り、田んぼに水が溜まり明日に延期になりました。午後ちょっとだけ稲刈りを始めたが機械が泥にはまり、不調になりそれを運転していた我が夫も泥に足をとられて歩行がままならず体の不調を訴えました。

そして「機械も俺も限界だ?!」と悲鳴を上げた。天候不順にずーっと悩み機械と自分の体力を考えると、潮時を感じたのか今年限りと断言しました。この日のためにと買い集めた食材で予定の料理を作り、稲刈りのために駆け付けてくれた方々にお持ち帰りをしてもらいました。

昨夜鎌倉から来た次女は、背負って来たリュックが帰るときははち切れそうにパンパンでその他に手荷物もあります。これだけあれば、しばらく食べられるな?!」と言った後で「家まで辿り付けるかな?」と心細げにつぶやいた娘に「欲が手伝ってくれるから何とかなるよ」と無責任な声掛けをしたが、もう欲と2人連れのたくましい後ろ姿に安堵しました。(那須店 高久タケ子)

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栃木◆那須/那須の大自然の素晴らしさを【地域店・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店 / 高久 重廣

2019年10月14日


その昔、那須の温泉湯治場は、農繁期が終わると疲れた体を癒すための、長期滞在の湯治客で賑わっていました。

そして大正15年に那須御用邸が建てられた事ですっかり様変わりし、豊かな自然が評価されたことで、別荘地開発が始まり、数多くの企業等の保養所や個人の別荘が建てられました。こうして那須は「温泉湯治場」から「ロイヤルリゾート那須」へとイメージチェンジしました。

昭和天皇は、毎年夏になると長期滞在(7月半ば~9月初め頃)され、私もその当時、自治消防団の要請で御用邸敷地内の警備の当番で何度か出動しました。警備の詰所がある場所は入口部分にあり、手付かずの原生林で自然がいっぱいでした。


ちなみに我がふるさと情報館・那須店事務所前の水路は、苦戸川の支流で、水源は那須岳中腹にあり、広大な御用邸の中を流れ、我々農家の米作りに大切な水路です。御用邸の内部には一般の方の入場は禁止ですが、苦戸川水利関係者は年2回の水路手入れの為、許可を得ての立ち入ることができ、未開発の自然林を堪能できます。

この町に生まれ長年住んでいると、四季の移り変わりなど気にせず、当たり前と思い過ごして来ましたが、近年は那須の大自然の素晴らしさを再認識しております。(那須店 高久 重廣)

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栃木◆那須/元号またぎで仲間と感謝の宴!茨城からもろみが届き、孫娘の今年の田植え報告【那須高久の里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2019年7月8日

4月30日 感謝の宴
先日いつもの仲間でお茶飲みをしている時、「平成最後の日に、感謝の宴なんてどうかな?」と誰かが言い出すと「宴だーいすき!」な我が仲間達は、二つ返事ですぐ決まりました。

その後心当たりに声掛けをすると、あっという間に18人参加することに・・・。そんな訳で今日は夕方6時から始まることになり、午後からこの「大宴会?」の準備を始めました。

メニューはいつもの「田舎膳」ですが、今回はスープ用の会津地鶏を持って来るという仲間がいたので、手打ちうどんを作り、ダシのきいた汁でおいしくいただくことにしました。

外は本降りの雨ですが、部屋の中はまるで暮れのカウントダウンを思わせる程の賑わいで大盛況です。途中で「ケーキ作って来たよ?!」とおいしい特製手作りケーキがサプライズで登場すると歓声が上がりました。そして平成に感謝のケーキカット?でその後、別腹を満たしました。

※平成最後と令和最初に食べた特製手作りケーキ。連日の別腹タイムに至福のひとときを過ごしました。

次の日、令和最初の昼食会を昨夜とほぼ同じメンバー同じメニュー(実は昨夜の残りもの)でやりました。途中で「今日も作って来たよ?」といつもの特製手作りケーキを取り出したので「エーッ!どうしたの?」と聞くと「今日は令和の誕生日でしょう?」と連日のケーキカットです。まるで昨夜からずーっと引き続き平成から令和への元号またぎの宴をやっているようでした。

※「平成」最後の日に感謝の宴。平成に出逢った仲間達で「ありがとう平成!」とカンパイしました。

5月9日 諸味が届く
今日は「醤油もろみ」が届き、香ばしいにおいが辺りに漂います。醤油の素になる「大豆」と「小麦」の麹を食塩の中に仕込んだものをつくば市の沼屋本店の方が届けてくれました。

「このままそーっとしておいて1週間後から撹拌する事」と毎年言われるのですが、どうしてなのか忘れてしまったので、質問しました。

「仕込んだばかりは塩分が下に沈み一週間後くらいに上下を混ぜると自然にペーハー(ph)を整えるんだよ。自然の力ってすごいんだよな」と理由を話してくれました。

昨年のコンニャク作りイベントの時に「大人の都合」で沼屋さんの諸味を使いましたが、初めて見るプロの諸味はサラサラで見るからに醤油でした。量も沢山でて、手抜きをした自分が恥ずかしくなり、今年こそ初心に返ってよーくかき混ぜ、サラサラ諸味を作るぞ!と気合が入ります。

※5月9日に届いた醤油諸味です。これが発酵して醤油になります。

5月12日 田植え
浦和に住む孫娘達も大きくなり(高3、中1)、もろもろの都合で日帰り田植えになりました。朝8時30頃到着した孫娘達は、お母さんに急き立てられながら、作業着の入っているケースからそれぞれ取り出し身支度を整えています。

田植え長靴を履き始めたらしいが「履けないよ!」と上の孫娘が言うと「もっと引っぱり上げなさいよ!」とお母さんの声がする。去年24・5㎝を買ったばかりなのに、1年でそんなに足のサイズが変わるのかな?と思いつつも聞こえないふりをした。すると「太いからでしょう??」と妹のほうの孫娘の声がして「それは禁句!」と今度はお母さんの声がする。

何とか身支度が整い、事務所脇の小さな「孫田」にいざ出陣!。

家族4人でそれぞれ自分の畝を決め、田植えが始まると何年もやっているので手慣れたもので、孫娘達も一人前に植えている。しばらくすると飽きが来たようなのでおやつを持って行くと、日陰の涼しい所を見つけてそこで「モグモグタイム」が始まるが、何が面白いのか姉妹でケラケラと腹を抱えて大笑い。腹ごしらえをして田んぼに戻った時には、ほとんど植え終わっていましたが、再び田んぼに入り空いている所を埋めるように率先して植えています。

※家族で「孫田」の田植えです。ここで収穫した米だけでは、少し足りないことを去年知ったようです。

しばらくして「お母さん足が戻ったよ?」と上の孫娘が報告しているので「どうしたの?」と聞くと、長靴が田んぼに吸い付いて抜けそうだったのが元に戻ったということらしい・・・。後で分かったのですが、田植え長ぐつがスネの中程までしか上がらず、そのまま田んぼに入ったとか。身支度の時に聞こえた「太いからでしょう??」の意味がこの時分かりました。

そして泥だらけの足元を見て「うわっ!むっちむち!久しぶりに見たわ」と思わず言ってしまった。すると隣にいた下の孫娘は透かさず「ばあちゃんシーッ!」と手で私の口を塞ぎましたが、後の祭りで「余計なことを言ってごめんね?」と謝りました。(那須店 高久 タケ子)

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栃木◆那須/「みその日」の味噌づくりイベント【那須高久・里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2019年5月13日

▲越谷から参加された方で、今年は妹さんと一緒です。長い間一度も欠かすことなく作っています。お味噌大好きと姉妹仲良く混ぜ混ぜです。

3月30日 1日目 味噌作りイベント 26名参加

早朝4時半、気温2℃。底冷えのする真っ暗闇の中、大豆の入った大釜2つに火を付けるが、なかなか燃え付かない。ちょっと焦ったがカマド焚き22年の経験、あの手この手で無事薪に燃え付き、オレンジ色の炎が立ち昇ると、やれやれこれで大丈夫と一安心。いつも7時頃に吹きこぼれることを目安においているのですが、今日はちょっと遅れました。

集合時間になると、懐かしいメンバーがボチボチ集まって来て「お久し振り~」と1年振りの再会に話が弾みます。今、来たばかりの人が「今日は何の日か知ってる~?みその日なんだって~」と言っているのが聞こえてきます。ここに来る途中車のラジオで聞いたとか。ホヤホヤの情報を教えてくれました。

「サァ~始まるよ~!」と日野屋さんの声が掛かると大釜の中から熱々の煮大豆が大きな金ザルに入れられ、別のテントの中に移され、そこにある機械で潰します(今は電動なので楽ですが、昔は手動で嫁の役目と頑張ったものですが、正直いってこれが嫌でした)。そこにたっぷりの麹と吟味された塩を入れ、よ~く混ぜ合わせそして煮汁を入れて練り合わせ、それを桶に詰めて出来上がりです。シトシト雨が一日中降り続きましたが、無事終了しました。

皆さんが帰られた後、釜口に焚き付けを入れて準備し、明朝は火を付けるだけ。我ながらいいことを思い付いたと心ウキウキ、その場を離れようと歩き出した時、何気なく振り返ると煙が出ている・・・これは大変!と駆け寄って燃え始めた焚き付けを掻き出しながら「火を付けようとしている時は、なかなか付かないで、まったく皮肉だナァ~」とブツブツ言いながら消しました・・・中に残り火があったらしい。

▲この大釜2つは大豆で、小さい鍋2つは黒豆です。

3月31日 2日目 25名参加

今朝も1℃と寒い。昨夜から今朝方まで降った雨で、昨夕燃え始め、掻き出した焚き付けはしっとりと湿っています。幸いな事に釜口の中は乾いていたので、何とか燃え始め、その後順調に燃え続けて予定の時間には、仕込みを開始することができました。

作業が始まると、ベテラン揃いで手際良くあっという間に終わってしまいました。炭火焼きの魚が焼き上がるまで、片付けをしながら1年振りの情報交換など、あちこちで和気あいあいと話が弾みます。ちょうど12時頃になると「魚、焼けたよ~?」と声が掛かりお待ちかねの昼食です。

▲田舎料理に舌鼓を打ちながらの宴会です。

初めて参加の方がテーブルに並んだ田舎料理に舌鼓を打ちながら、「これはうまい! 贅沢だな~」とつぶやいていると、近くに座っていた我が夫が「毎日ではなぁ~」と言葉を濁した・・・これには私も納得です。平成9年より始まった味噌作りイベントがいよいよ平成最後の開催となりました。このイベントのキッカケは、昔から毎年自分ひとりでやっている味噌作りがおっくうで気が重く、こちらへ移住されたばかりの人に、うっかり愚痴った茶飲み話から始まった事でした。

そのご夫婦は「え~っ!手作り味噌?いいなぁ~!!」と目を輝かせて言い、それを聞いて私の心が動き、知り合いだった日野屋さんにさっそく相談に行くと、二つ返事で承知してくれました。それから急いで参加者を募るとあっという間に10人位集まりました。最初は、場所が我が家の農業用ビニールハウスの中で、日野屋さんが準備してくれた道具と原料を持ち込み、日野屋さんの指導で始まりましたが、イベントでの指導は初めてとかで、お互い手探り状態でのスタートでした。折角だからと塩はあれこれ吟味し、試行錯誤を重ねて現在のおいしい味噌に至っています。

▲油と違って味噌は手が掛かりません。そーっと静かに寝かせておけば、おいしい味噌ができあがります。一年後が楽しみです。

1桶約30㎏作っても、自分の手作り味噌を自慢し、うれしくて知り合いに配ると、気づいた時には、自分が食べる分が無くなり次ができるまでの間、スーパーで買って食べている・・・好評な味噌作りを1年でも長く続けて開催できるようにとの思いからか、自然と「健康に気を付けて頑張ろうね」と別れしなには、必ず合言葉のように出ます。今の私には、生きる張り合い?です。

参加された方、お手伝いいただいた方、お疲れ様でした。一年間静かに寝かせて来年の今頃は、おいし~い味噌が食べられますよ。お楽しみに~。(那須店 高久 タケ子)

※みその日 毎月30日はみそか=30日の語呂合わせでみその日の記念日とか・・・。

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