ブログ

岩手◆北上市/白鳥飛来地大堤公園・新堤【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2024年12月13日

▲文化の日の大堤。陸上競技大会やワンちゃんの散歩など、この日も多くの人が訪れていました。

ツバメやカッコウなどの夏鳥、ガンやカモなどの冬鳥など、日本には季節の移り変わりを知らせてくれる多種の渡り鳥がやってきますが、その中でも代表格やはり冬と共にやってくる白鳥ですね。

東北の道を走っていると時折「白鳥飛来地」と書かれた案内看板が目に入ります。

冬の冷え込みが強い岩手にも毎年白鳥たちが冬を過ごすスポットがあります。

岩手県の内陸の中南部に位置する北上市にある大堤おおつつみ公園。

北上総合運動公園に隣接するこの公園は、自然の中の散策路も充実している事から年間を通して多くの人が利用します。

大堤公園の特徴はやはりその名前通りの大きな〝堤〞、7,3haの堤の周囲を松林が囲う形になっており、自然の中で過ごす多くの野鳥の声が聞こえてきます。

▲去年からの居残りさん達は木陰でのびのび過ごしていました。

もう一つの〝新堤しんつつみ〞には毎年1000羽を超える白鳥が飛来し、その事が県内ニュースで伝えられるといよいよ本格的な冬の到来です。

酷暑が続いた2024年は、11月4日現在まだ飛来は確認されていませんでしたが、意外とその存在を知られていない居残りさん達に出会う事が出来ました。

居住環境の好みは人のみならず〝十羽十色〞あるようですね。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

山梨◆八ヶ岳/初夏の候、6月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年6月8日

▲田んぼに植えられたばかりの稲が育つ。奥には僅かに残雪を残す南アルプス。(山梨県北杜市小淵沢町)

5月中旬から始まった田植え作業も6月初旬までくると、ほぼ全ての田んぼが完了しています。

冬の間は乾いて、カラカラの茶色い大地だった場所が、水をたたえ、小さな緑色の稲が育つ、命の水場へと変わります。

これから冬にかけて、カエルやトンボ、ザリガニ、野鳥など様々な生物が過ごす生活の場となるのですね。

日本人の心のふるさと、原風景ともいわれる田園風景とは、水と稲だけでなく、その周囲に交わる生き物がいるからこそ、魅力的なのかもしれません。

家の近くに田んぼがあると、雨が近づくと、カエルがオーケストラを奏ではじめ、カエルの鳴き声の後、雨が降り出したことに気づく。なんだか自然との中継ぎを生き物がしてくれているようで嬉しくなります。

▲森の中の林道。若葉の木々が緑のトンネルを作る

6月の気候は、最低気温は10℃を下回ることは無くなり、最高気温も25℃くらいと、朝は涼しくて日中は暖かい。体感として楽な時期といえるでしょう。

一方で梅雨の時期にかかり、日常では雨が気になるところですが、そのおかげで森の木々は生き生きとしているように感じます。

たまの晴れ間に森の小道に入ると、みずみずしい若葉の間から光が差し込み、緑のトンネルにいるかのようです。

▲木々に囲まれたウッドデッキで寛ぎのひと時を。

森に囲まれたお家の方であれば、若葉の輝き、風にゆれる様を見ながら屋外でお茶を楽しまれるのも良いでしょう。緑の森とウッドデッキの組み合わせは絵になりますね。

毎年、この時期になると足を運ぶのが、富士見町の入笠湿原です。

冬はスキー場として運営している富士見パノラマリゾート、このゴンドラに15分ほど乗ると、標高1800m程の高地に到着し、そこに山野草の高原が広がっています。

▲日本スズランの可憐な姿に癒される。(長野県富士見町)

この入笠湿原で6月に楽しめるのが、日本スズランです。その数、100万本。びっくりするような数ですよね。

市場で出回っているスズランはドイツスズランが一般的とのことで、日本スズランは一回りも二回りも小さい。

また2枚の葉よりも下に、隠れるように花を咲かせるため、上からは花が見づらい。その為、100万本という言葉からくるほど、ゴージャスな景色では無いのですが、その可憐さが逆に自然に感じ、私は惹かれるのでしょう。

=================================
入笠湿原 富士見パノラマリゾート(富士見町観光サイトENJOY FUJIMIより引用)
・住所:〒399-0211 長野県諏訪郡富士見町富士見6666-703番地
・電話番号:0266-62-5666
・営業時間:8:00~16:30
・定休日:無休

宮城◆白石蔵王/野鳥の森自然観察センター・ことりはうす【蔵王ツーリズム・遠刈田からの手紙】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2020年3月25日

蔵王町には県営の宮城県森林インストラクター協会の指定管理施設「野鳥の森自然観察センター〝ことりはうす”」という施設があります。私のペンションからすぐ近く、蔵王の深い緑の中に建ち、年間1万人ほどの来訪者が来ます。

開設後すでに25年、お堅い役所仕事で運営されている小さな博物館という印象で、この間1、2度足をはこんだだけでしたが、昨年、このことりはうすから外部評価委員の1人として他の委員4人とともに参画してくれと要望され、評価委員となりましたが実に楽しい施設でした。

「野鳥の森の自然観察」がテーマの館ですが、今はより広い視野から森の体験が実感できる自然の仕組みや、命の大切さなどを学ぶ場として県内外から客を呼んでいます。1階は夏と秋のジオラマ、蒲生干潟、伊豆沼の実景、蔵王の昆虫、植物、動物、野鳥、蔵王のおいたち、2階は野鳥の形態、世界を渡る鳥、足の不思議、鳥の視野、そして野外観察室に出ると、双眼鏡により生きた野鳥が観察できます。

一年中の週末はさまざまなイベントが用意され、広大な森には七つの野鳥観察コースができています。 入園料は大人350円と格安。お子様とぜひ一度どうぞ。(白石蔵王駐在 渡辺和夫)

公式ホームページ
http://mifi.main.jp/kotori/index.html