ブログ

岩手◆遠野市/漫画「美味しんぼ」にも登場!究極の薬味・暮坪かぶ【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2025年3月12日

▲すりおろしした暮坪かぶ。

岩手県遠野市上郷町、暮坪くれつぼ地区。

移転後のみちのく岩手事務所の所在地であり、私が生まれ育った地域でもあるのですが、その正に〝ド近所〞と言える所で知る人ぞ知る名産品を育てている農家さんがあります。

育てている作物は、かぶ。

皆さんはかぶと言ったら丸っこい形をしたものを想像すると思いますが、そのかぶは細長く、小さな大根もしくは細いニンジンのようなフォルムです。

名前もシンプルなこの〝暮坪かぶ〞は深い風味のある辛みが特徴で、かの有名グルメ漫画「美味しんぼ」32巻の薬味探訪にも登場したように、薬味として大活躍します。

▲お蕎麦添えるのがオススメです。

私のオススメのいただき方は、暮坪かぶを皮は剥かずにそのまますりおろし、お蕎麦に添えるだけ。

すると・・・なんという事でしょう!?何の変哲もない一杯のかけそばが、風味豊かなプチ高級お蕎麦になったではありませんか♪

主役の味をこの上なく引き立てる名脇役の暮坪かぶ、地域の自慢のブランド名産品は、シーズンには通販も取り扱っているようなので、皆さんも是非その深みにはまってみて下さい。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

岩手◆遠野市/この冬はオープンなるか!?遠野市・赤羽根スキー場【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2025年1月10日

▲オープンに備えて整備を進める赤羽根スキー場ゲレンデ。

「この地域は、冬場の積雪はどうなんですか?」

みちのくの物件を案内していて頂く質問で、堂々トップ(自分調べ)のチェックポイントです。

地球温暖化の影響を受けてか冬場の降雪量も減少しており、答えとしては〝不安〞はそれほどないという返答ができるようになっているのが実状ですが、中には積雪を求めて物件探しをされている方もいるのではないでしょうか?

みちのく岩手事務所が移転した〝ド地元〞遠野市上郷町に、知る人ぞ知る「赤羽根スキー場」があります。

遠野・沿岸地域から一番近くにあるゲレンデとして古くから親しまれており、私が小・中学生だった時世にも授業や行事、または家族と一緒にこの場所を何度も利用した思い出があります。

▲食堂もあるロッジ。スキー場と合わせて期間限定で営業する。

しかし、近年は前述の通り降雪が少なくなってきており、滑走可能=営業できる日数が年々少なくなっており、昨シーズンに至ってはなんと0日。

1987年に市営となってからは初めての事だったようです。

上郷町の先人達はスキー場から自分の家までスキーで滑って帰った(それほど雪もあった)という、都市伝説ならぬ〝田舎伝説〞もありますが、そこまででないにしても雪には程よく降ってもらえるようお願いしたいところです。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

=================================
遠野市 赤羽根スキー場公式ホームページより引用)

・所在地:〒028-0775 岩手県遠野市上郷町平倉41-47

・アクセス:新仙人峠道路「遠野住田IC」から住田方面へ。赤羽根峠入口よりおよそ2km
JR釜石線「平倉駅」から車で約15分。 ※スキー場までの路線バス等は運行しておりません。

・駐車場:無料駐車場完備(約150台)、大型バス可

※12/21オープン予定でしたが、積雪量が足りず延期になったとのこと。今年度はオープンすると良いですね。

岩手◆遠野市/歳祝いとしいわい?【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2024年8月17日

▲お神輿を背に拝殿に向かう歳男衆。

ご当地ならではの風習や催しなど、日本全国のあちこちに数多ある事と思います。

また、それらは得てして地域住民にとっては当たり前、常識として生まれ育って外の世界に出た時に初めてそれが地元ローカルのものだと知らされる事になるのです。

さてここで、〝歳祝いとしいわい〞という言葉を皆さんはご存じでしょうか?

これは還暦や米寿、古希などの節目を祝うものとは違い、男女それぞれの厄年(数え年で女33、男42歳)の年に、それぞれの地域ごとのやり方でお祝いを催すというものです。

厄年なのにお祝い?とも思えるこの風習、なんと!?岩手県特有のものだったようです!!…って、県外の皆さんおそらく初耳なんですよね。

それぞれの地域でのやり方と申し上げましたが、現代で一般的なのは、同窓会として集まって飲み会を開催する形が多いようです。

遠野市の上郷町では、毎年地域の日出神社ひでじんじゃの例大祭と合わせて、その年の歳男(厄年)衆が神輿渡御とぎょをして町内を巡る慣わしになっており、今年は私も参加してきました。

そう、私、歳男なのです。

岩手のこの風習はTV番組や有名人のSNS等でも紹介され、その度に〝みんな知らないの?嘘でしょ?〞となる岩手県民が続出。

外から教えられなければ気づけない地元特有の文化、面白いものですね。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

岩手◆遠野/白樺樹液採取体験学習でございます【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2018年6月18日


先頃、地元の小学三・四年生、二十数名と関係者で、遠野市上郷町の佐比内牧野管内の白樺林で樹液採取体験学習がありました。上郷町内でも少子化が進み、昭和三十年代に五百名位いた小学生は、今では八十名弱まで減少して寂しい状況ですが、地元の子供たちに森林との関わりを持ってほしいと、地元の牧野組合と関係者が連携して十数年まえから取り組んでいるものです。

白樺の樹液は、雪の溶けかかった遠野の早春に樹齢30年くらいの木の幹に穴をあけると、無色透明な樹液が溢れてきて、一昼夜もすると20リットルほどが溜まります。この樹液は、ほのかに甘く、さらっとしたさわやかな飲み心地のする液体で、一年のうち、早春の一カ月しか透明な樹液は採取できず、ユーラシア大陸の北方諸国や日本のアイヌの人々に古くから知られた健康的な飲み物として愛されて飲まれてきたそうです。


成分的には果糖・ブドウ糖などのアミノ酸やリンゴ酸などの有機酸、カリウム、亜鉛、マグネシウム、マンガン、鉄、リンなどのミネラルが含まれているそうでして、確かに自然の健康飲料です。子供達も初めての体験に不思議そうにしていましたが、何杯もおかわりするほどの盛況ぶりで、地元の自然に触れ合う良い機会になっています。  (みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)