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栃木◆那須/ほふく前進の枝豆種まきと夏の恒例?!うなぎの贅沢暑気払い【那須・高久の里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2019年9月8日

▲覆土(土をかぶせる)1)枝豆のたねをまいた後2)板で鎮圧して3)覆土をします(土かけ)

6月26日 枝豆の種まき 7名参加
予定では昨日でしたが、連日の雨で畑に水が溜まり種まき作業が危ぶまれたものの、土の湿り具合をみながら1日延べて今日の午後にやりました。

朝のうち曇っていましたが次第に日が差して来て、作業に気合がはいります。種まく人、鎮圧する人、覆土する人と分業で、手際良く順調に進みました。

最後にハトの食害を防ぐため、網を張り完璧な仕上げを眺めながら「食べたくてほふく前進で潜り込むかもよ?」と誰かが言うと、「それ程優秀なハトはあそこ(自衛隊)からスカウトに来るよ?!」と作業に携わった人全員言うことなしで終了しました。

▲「えだまめだ~いちゅき~」とお父さんと一緒に初参加の男の子(4才)です。

7月27日 暑気払い(土用の丑の日) 20名参加

ここ数年土用の丑の日が近づくと「うなぎ高そうだけどどうする?」と仲間と暑気払いの打ち合わせが始まりますが「やっぱり夏バテの滋養にはうなぎが一番よ」とちょっぴり贅沢することに。今年も片道1時間かけていつもの那珂川町の「高瀬やな」(リンク先:栃ナビ・高瀬観光やな)へ美味しいうなぎを買いに出かけます。

買い出し班の人達が戻ってくると、いよいよ串刺しが始まり、慣れた手つきで捌く姿は見事です。昨年考案した落下防止網に物干し竿を渡し、自家製「うなぎ焼き炉」?が出来上がり。そこにタレを絡めた串刺しうなぎを並べると「うなぎ屋のオヤジもどき」がうちわでパタパタと風情を醸し出している(笑)タレは2度付けがイイ!とか3度付けだ!とか言って囲炉裏の炭火を残して置いたが、結局は誰も使わず暑いだけでした。

▲「さぁ~出来たよ~」と大量のうなぎ。こんなにあっても一串ずつよ~!

乾杯をしてうなぎを食べ始めると「旨~い!」「今年のうなぎは特別おいしいね?!」とあちこちから絶品の嬉しい声が聞こえる。「このうだるような暑さを乗り越えるには、もう一度贅沢うなぎを食べる様かな??」なんて声が聞こえた暑気払いでした。

この日は台風直撃の天気予報に覚悟をしていましたが、拍子抜けする程静かで、解散後に雨が降り出し朝方には通過した様です。(那須店 高久タケ子)

▲うなぎを食べて厳しい暑さを乗り越えよう~!とカンパイ~!

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宮城◆白石蔵王/生ゴミ減量と「EM」の復活【遠刈田温泉・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2019年7月16日

毎日出るゴミの収集作業が、町営から民間業者の手に移ることになり、収集料の負担増も考えて、生ゴミだけでも畑に入れようと、10 年ぶりに「EM」による生ゴミ減量に取り組んでいます。

ゴミを充満した50リットルのビニール袋を、数珠つなぎにして集積場まで引きずっていった、昔のような繁忙な生活はもう来ないでしょうから、ゴミの減量と畑の育土効果のため、EM 活用の堆肥づくりに時間を使おうと思うのです。

EM(Effective Microorganisms の略)は、農学博士の比嘉照夫氏が約40年前、研究開発に成功した微生物資材で、作物生産に有効な光合成細菌、酵母菌、乳酸菌、放射菌など、10属80種以上の微生物群を選び出して複合し、作り上げた培養液です。

このEM 溶液を、米ヌカ、モミガラ、糖蜜などのボカシ材料にふりかけ、熟成させたのが「EM ボカシ」で、堆肥を作りだす魔法のような資材です。台所で生まれる生ゴミを細かく刻み、EM ボカシをふりかけ、専用の容器に密閉させておくと、やがて滋養に満ちた堆肥になります。手も触れたくない生魚の残骸、くだものや野菜、食事の残滓などが腐りもせずに、形が消えます。

腐敗が始まる前の新鮮な生ゴミ、つまりその日のゴミはその日のうちにが条件ですが、ゴミ容器が満杯になるまでは、普通の家族で10日間はかかります。それから更に2週間ほど保つと芳香さえ感じる堆肥ができます。

なお、熟成中にゴミ容器から染み出た浸出液は薄めると液体肥料となり、植物を驚くほど活性化させます。この冬、寒い室内でもみごとな花をつぎつぎとつけました。

30年前、横浜に暮らしていたころ、この堆肥を使った畑仕事の成果を実感した私は、畑仲間と作柄を自慢し合ったものです。しかし、蔵王に移住し、ペンションを開業してからは、発生する生ゴミの量がハンパではなくなり、すべてのゴミは焼却場へ直行、EM 堆肥づくりは封印となりました。

EM の世界から遠ざかって20年のこの春、沖縄のあるホテルに投宿したところ、ホテルの経営母体が、EM研究機構というEM 関連の事業体で、ホテルの前身はアメリカの著名なホテルチェーンのひとつでしたが、売店に並ぶ商品の中には、高級な飲料にまで進化したEM 製品があり、私の知らぬ間にEM の効能が生ゴミのリサイクルから河川の水質浄化、畜産公害の軽減、医療・化粧品、などにまで広がり、さまざまな生活環境の改善に役立っていることを知りました。

発酵とか酵素利用の新商品がブームですが、EM の評価があまり聞こえてこないのはどういうことか不思議です。利便優先の都会生活では無理でも、田舎で暮らす私たちは、厄介者の生ゴミの循環利用を実体験してみるべきでしょう。

EM ボカシは道の駅などで500g 入り250円ほどで手に入ります。熟成容器はネットで購入可能です。ゴミを熟成させる容器はビニール袋で代用でき、一日一袋に密封させていけば手ごろにEM 堆肥づくりが体験できます。
(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

▲1千倍に希釈したEM 浸出液で育つ見事な花。

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EM研究機構
https://www.emro.co.jp/

宮城◆白石蔵王/暖炉の怖さ~メンテナンス・点検の重要性を【遠刈田温泉・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2019年6月24日

数日前の夜、当ペンションからすぐ近くのペンションが火災で消失してしまいました。

築30年の丸太組みのログハウスは木の乾燥度も高く、消防隊の機敏な消火努力で外観はかろうじて残りましたが、判定は全焼扱い、むろんリフォームで再建できる状態ではありません。古い書類を暖炉の火で燃やしていたら、というご主人の弁によると、異常に気がついたとき、暖炉上部の壁から白煙が吹きだしていたそうです。

営業物件のペンションを暖炉からの出火で失うという事例を私が見たのは、清里、蔵王合わせて何と3件目です。煙突を室内に露出させ、排煙の暖気も利用する簡易な工法でなく、煙突を壁の内側に組み込んだ本格的な暖炉は、よほどの耐火工法が仕込まれていないと危ないと痛感しました。

家具調度として、外装として、暖炉のある家は、あこがれですが、見栄えより壁内部の構造や煙突のメンテナンスが大事です。電気やガスに比べ、薪の火力は時により強力に立ち上がります。

煙に含まれる炭素粒「スス」や、鳥や虫の巣、風で舞い上がった枯れ葉などによるストーブ煙突の詰まりに無頓着な日本人の性格も気になります。 薪を焚く暖炉の家が多い当地のような山間部では、その防火指導が必要ではと、消防署に進言しています。防災カーテンを使っているかなどの指導より、室内で直火を炊くことになるストーブの点検に歩くべきです。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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☆渡辺さんが経営する宮城蔵王・遠刈田温泉郷ペンションそらまめのホームページ
http://www.soramame-p.com/
「ペンションそらまめ」で検索できます。

ペンションそらまめ

☆ふるさと情報館でFacebook ページ始めました!/田舎でお店を開業された方は本誌及びFacebook ページでご紹介させて頂きます!

長野◆蓼科/標高1200m、ここが本州で最後に桜が開花するスポットです。【信州蓼科・タイムカプセル】

この記事の投稿者: 信州蓼科エリア案内人/ 星野 登美夫

2019年6月4日

最大10日間のゴールデンウィークも終わり、道の混雑などもいくらか落ち着いてきました。ここ信州蓼科エリアには、この連休に毎年本州最後の桜の花見ができる標高1200mに位置する蓼科山聖光寺(たてしなやましょうこうじ)があります。ここには300本のソメイヨシノが植えられていて、ちょうど連休の頃が満開になり、県内外から大勢の人が訪れ大変賑やかで、周り一面が薄ピンク一色になります。

この聖光寺は、昭和45年に「販売の神様」と言われたトヨタ自動車販売の神谷正太郎氏始め、トヨタの関連グループが「交通事故遭難者の慰霊」「負傷者の早期回復」「交通安全の祈願」を寺命とする薬師寺の別院で、観音菩薩が安置されています。

また毎年この時期に、「聖光寺桜まつり」が行われ、豚汁などが振る舞われています。夜にはライトアップもされ、ライトの中に映し出される様は幻想そのものです。隣は蓼科湖です。湖周を散策しながら水芭蕉を眺めるのもおすすめですし、蓼科は温泉郷でもあり、「信玄の隠し湯」としても有名です。温泉につかってのんびりされるのもよろしいかと思います。

この時期は、山々の鮮やかな若葉と共に、その中に咲く山桜が私達の心を癒やしてくれています。私はこうした自然の中で、四季を満喫しながら田舎暮らしを送れる日々を楽しんでいます。(信州蓼科エリア案内人 星野 登美夫)

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蓼科山聖光寺 (長野県茅野市北山4035)
アクセス:中央道諏訪インターより約30分、中央本線茅野駅からバスで約40分
駐車場:普通車約100台 大型車約20台

宮城◆白石蔵王/新しいスタディ・ツアー【蔵王ツーリズム・遠刈田からの手紙】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2019年5月25日

広告印刷物の企画制作をビジネスにする社長からの話です。

取引き先の旅行メディアから、印刷物の制作以前の、新しい旅行商品のアイデアの提起を要請されたというのです。旅行ツアーのパンフは、写真、旅程、費用を織り込んだ原案をもとに、デザインを起こし、プレゼンを経て印刷という手順ですが、訪日客の激増など、旅行の形態がどんどん変わってきて、ありきたりのツアー商品だけでは応えられなくなり、新しい旅のカタチをデザイナーレベルまで広げ落して、求めてきたわけです。

提案期限に苦しんだ社長は、蔵王の宿に旅人を泊めて20年の私に、生の声をヒントに聞かせてくれと望んできました。定番の観光地以外にも目を向けはじめた訪日客に接遇し、外国人と日本人が深い交流を楽しめるツアープランを設計したらどうか、と私は答えました。観光の場面で、つたない会話で外国人と触れ合い、ちょっとした国際感覚を味わう快感を知る旅。そんな旅のメニューを創るんですよ、と。

今年から小学生にも英語学習が必須となりました。偏見が少なく、好奇心旺盛な若い世代にも呼び掛ける新しい旅行商品「訪日客そのものを観光資源」と捉えていく発想です。生の英語、中国語、韓国語など外国語に、ぶっつけ本番で触れ合い、外国の友人さえ生まれる、教育旅行の新しいカタチになるのではないでしょうか。

茶道、生け花、陶芸、盆栽、染色、和紙作り、織物、和菓子、日本料理などそれぞれの趣味・趣向で「場」をつくれる日本人旅行客の参加をツアーの核とします。問題は、このスタディ・ツアーの出会いの接点や、時間、場をどう作り出すかですが、それを商品として詰めていくのがこれからの旅行会社の才覚というものでしょう。知人に戦後駐留軍基地の脇で育ったという奥様がいますが、流暢な英語を話します。外国語は環境に染まっていれば教育はなくても身についてしまうものと実感していました。

昨年は3000万人超えと、年毎に多角化する世界各国からの旅客は、すでにモノ消費からコト消費へ、定番のコース巡りから、さりげない地方の風景のなかにも広がっています。日本の文化、日常生活にも魅力を探すリピーターに応えるため、そして日本人の国内旅行の多様・活性化のため、時代に合わせた視点を持たねばと、私ども宿泊施設側も思い悩んでいるのです。

異文化と積極的に出会い、交流をする、これが国内旅行の楽しみを増し、深めていき、訪日客をさらに増やしていくことになるのではないでしょうか。(白石蔵王 渡辺 和夫)

▲有名な観光地巡りから地方に残る遺産巡りへ。廃線となった山形県高畠鉄道の石造り駅舎は人気のワイン醸造工場に。

栃木◆那須/「みその日」の味噌づくりイベント【那須高久・里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2019年5月13日

▲越谷から参加された方で、今年は妹さんと一緒です。長い間一度も欠かすことなく作っています。お味噌大好きと姉妹仲良く混ぜ混ぜです。

3月30日 1日目 味噌作りイベント 26名参加

早朝4時半、気温2℃。底冷えのする真っ暗闇の中、大豆の入った大釜2つに火を付けるが、なかなか燃え付かない。ちょっと焦ったがカマド焚き22年の経験、あの手この手で無事薪に燃え付き、オレンジ色の炎が立ち昇ると、やれやれこれで大丈夫と一安心。いつも7時頃に吹きこぼれることを目安においているのですが、今日はちょっと遅れました。

集合時間になると、懐かしいメンバーがボチボチ集まって来て「お久し振り~」と1年振りの再会に話が弾みます。今、来たばかりの人が「今日は何の日か知ってる~?みその日なんだって~」と言っているのが聞こえてきます。ここに来る途中車のラジオで聞いたとか。ホヤホヤの情報を教えてくれました。

「サァ~始まるよ~!」と日野屋さんの声が掛かると大釜の中から熱々の煮大豆が大きな金ザルに入れられ、別のテントの中に移され、そこにある機械で潰します(今は電動なので楽ですが、昔は手動で嫁の役目と頑張ったものですが、正直いってこれが嫌でした)。そこにたっぷりの麹と吟味された塩を入れ、よ~く混ぜ合わせそして煮汁を入れて練り合わせ、それを桶に詰めて出来上がりです。シトシト雨が一日中降り続きましたが、無事終了しました。

皆さんが帰られた後、釜口に焚き付けを入れて準備し、明朝は火を付けるだけ。我ながらいいことを思い付いたと心ウキウキ、その場を離れようと歩き出した時、何気なく振り返ると煙が出ている・・・これは大変!と駆け寄って燃え始めた焚き付けを掻き出しながら「火を付けようとしている時は、なかなか付かないで、まったく皮肉だナァ~」とブツブツ言いながら消しました・・・中に残り火があったらしい。

▲この大釜2つは大豆で、小さい鍋2つは黒豆です。

3月31日 2日目 25名参加

今朝も1℃と寒い。昨夜から今朝方まで降った雨で、昨夕燃え始め、掻き出した焚き付けはしっとりと湿っています。幸いな事に釜口の中は乾いていたので、何とか燃え始め、その後順調に燃え続けて予定の時間には、仕込みを開始することができました。

作業が始まると、ベテラン揃いで手際良くあっという間に終わってしまいました。炭火焼きの魚が焼き上がるまで、片付けをしながら1年振りの情報交換など、あちこちで和気あいあいと話が弾みます。ちょうど12時頃になると「魚、焼けたよ~?」と声が掛かりお待ちかねの昼食です。

▲田舎料理に舌鼓を打ちながらの宴会です。

初めて参加の方がテーブルに並んだ田舎料理に舌鼓を打ちながら、「これはうまい! 贅沢だな~」とつぶやいていると、近くに座っていた我が夫が「毎日ではなぁ~」と言葉を濁した・・・これには私も納得です。平成9年より始まった味噌作りイベントがいよいよ平成最後の開催となりました。このイベントのキッカケは、昔から毎年自分ひとりでやっている味噌作りがおっくうで気が重く、こちらへ移住されたばかりの人に、うっかり愚痴った茶飲み話から始まった事でした。

そのご夫婦は「え~っ!手作り味噌?いいなぁ~!!」と目を輝かせて言い、それを聞いて私の心が動き、知り合いだった日野屋さんにさっそく相談に行くと、二つ返事で承知してくれました。それから急いで参加者を募るとあっという間に10人位集まりました。最初は、場所が我が家の農業用ビニールハウスの中で、日野屋さんが準備してくれた道具と原料を持ち込み、日野屋さんの指導で始まりましたが、イベントでの指導は初めてとかで、お互い手探り状態でのスタートでした。折角だからと塩はあれこれ吟味し、試行錯誤を重ねて現在のおいしい味噌に至っています。

▲油と違って味噌は手が掛かりません。そーっと静かに寝かせておけば、おいしい味噌ができあがります。一年後が楽しみです。

1桶約30㎏作っても、自分の手作り味噌を自慢し、うれしくて知り合いに配ると、気づいた時には、自分が食べる分が無くなり次ができるまでの間、スーパーで買って食べている・・・好評な味噌作りを1年でも長く続けて開催できるようにとの思いからか、自然と「健康に気を付けて頑張ろうね」と別れしなには、必ず合言葉のように出ます。今の私には、生きる張り合い?です。

参加された方、お手伝いいただいた方、お疲れ様でした。一年間静かに寝かせて来年の今頃は、おいし~い味噌が食べられますよ。お楽しみに~。(那須店 高久 タケ子)

※みその日 毎月30日はみそか=30日の語呂合わせでみその日の記念日とか・・・。

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宮城◆白石蔵王/沖縄での1ヶ月間の田舎暮らし【蔵王ツーリズム・遠刈田からの手紙】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2019年4月23日

氷点下の寒い風が吹く仙台空港から4時間後、沖縄西海岸の恩納村(おんなそん)の宿に着き、1か月間の田舎暮らしを始めました。

2月1日、気温は予想通りの22度と温暖。この沖縄行きの動機は、1、厳寒期の蔵王からの避寒 2、時間だけはあり余る高齢夫婦のローコストの沖縄滞在体験です。すでに目ぼしい観光ポイントは、これまでの沖縄旅行で承知していますから、避寒の28日間はまだ知らない本島の北部や、離島の島々、いま社会問題化している辺野古沖の造成現場、琉球王朝文化からの沖縄の歴史的経緯などを実感してみること。本土から移住して暮らしている人の声や、受け皿としての民宿、民泊の現実にも触れてみたいと思いました。

あくまでも無為無策に、毎日を縛られずに、ムダもよしとしましたので、旅装を解くと、たちまちにして私の箍(たが)はゆるんでしまい、散策だ、畑作業だ、海釣りだ、ストレッチだなどと公言していたモクロミさえ、霧散してしまい、時間だけが矢のように消えていきました。

ネットを開ければ、沖縄の旅情報はあふれていますから、私の体験の一部でも、次に続く方へのヒントに役立てばとご報告します。

◆宿は恩納村の戸数30ほどのマンション。部屋は狭いけれど清潔(写真)。一泊から利用できますが、長期滞在は歓迎されます。私どもは家賃8万円、敷金、権利金なし、光熱費は家賃に込みでしたから格安と思います。畳敷きの和室なので布団を上げれば広く使えますが高齢の爺、婆とはいえ、ベッドの方がよかったです。

一日3度の食事の大半は食材を近隣で買い自炊。外食に10回は出ました。ほとんどは沖縄料理です。この宿の管理人と親しくなりましたのでご希望があればご紹介できます。部屋のタイプは別もあります。近くのペンション、民宿、不動産屋さんなどを廻り、滞在を受けるこの手の宿を物色してみましたが、料金、設備、態勢、地の利と、条件の合うところを探し出すのは現地に総合的な受け入れ組織がないので、容易ではなさそうです。

◆恩納村は那覇から1時間程度、海岸の景観に優れ、いまではハワイに匹敵するリゾートエリア。大型のホテルが20を超えました。

◆滞在中は恩納村の図書館がおすすめ。明るく眺望よし。非住民にも快く貸出カードを作ってくれます。このエリアは「琉歌」が盛ん。2百年前の女歌人「恩納ナベ」の故郷で、いまは「ナビーちゃん」のゆるキャラになって村を支えてくれています。ナベの遺構巡りも楽しいです。

◆政府肝いりでつくられた恩納村山腹の「沖縄科学技術大学院大学」の見学ツアーに参加。東大出でも入学は至難という世界最先端をいく大学で、学生よりスタッフや教授陣が多いという広大で知的なキャンパスを案内してくれます。外国人の行き交う学食やカフェにも入れました。

◆沖縄の北半分は集落も少なく、山塊を一周する道路があるだけの未開地。「北端までいってみた」記念になるだけです。

◆レンタカーは保険、燃料込みで8万円ほど払って1か月17000キロ走りました。沖縄の集落はメロンの縞模様のような狭い道、借りる車は軽が最適で充分です。

◆魚はNG。暖海育ちで新鮮でも脂が足りず、美味とは言えず、天ぷらや、カラ揚げの多い食生活に合点がいきました。

◆名物の「沖縄そば」は蕎麦ではなく、小麦粉のうどん。日本そば、ラーメン、すし、和菓子は少数派。牛より豚を好む文化です。亜熱帯なのに米はほとんど作らず。

◆いま人気の宮古島に渡り、ホテルに2泊し、すみずみまで行きました。本島と違い山がなく平坦で明るい。妻は清新さが気にいったようです。海も花も一段ときれいです。

◆2月でも緑のたえない沖縄。2月初旬に蒔いた小松菜が月末には5センチに。宿の空き地に育つサラダ菜は、毎朝採り放題、食べ放題でも処置に困っていました。

◆宿、レンタカー、航空運賃が安い1、2月が沖縄のオフ。車の渋滞も少なく、曇天続きで日焼けも軽い。海にもう縁のなくなった世代なら沖縄は冬に堪能すべしでしょう。

◆2月27日、蔵王に戻る最後の夕食はアメリカナイズされた、いかにも沖縄らしい、うるま市のステーキ店「サムズ」で乾杯。ネオンが咲き、プレスリーが流れる店内は50年前の世界でした。

◆那覇空港は滑走路の増設がすすみ、宮古島の下地島にも格安エア用の滑走路の開設が目前、那覇市内を走るモノレールの延長もすすみ、おなじみの国際通りの公設市場は全面改装と、観光ブームは続くようです。

◆短期滞在で明るい沖縄の今後を実感しましたが、いまの年齢ではさすがに、私は背中を押すだけの立場で本格移住はムリのようです。 (白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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沖縄への中高年の移住を実体験してみようと、2月は沖縄の村落で過ごしました。新しい米軍基地を新設する辺野古沖埋め立ての是非を問う投票が県下で実施された経過はご存知の通りです。滞在中に出会った本土からの観光客に感想を聞くと、ほとんどは無関心、辺野古の場所さえ知りません。美ら海水族館近くですすむ埋め立て用土の大量採掘、海上運搬などへの反対運動の苦悩は、はなやかな観光の声に埋もれて私にもよく見えませんでした。

本土の2%に過ぎない面積に在日米軍基地の70%を引き受けてくれているのに県民所得の低い沖縄。これからも観光立県に徹するしかない沖縄の現状に、私たちができることの一つは、この美しい島々にひとりでも多くの日本人が足を運び、本土の豊かさを分け、島の経済に寄与することではないかと考えます。 成田空港から宮古島の新空港へは、7000円で3月から格安航空が就航するようです。どうか皆さん、ハワイに並ぶ観光地になった沖縄の島々にお出かけください。

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☆渡辺さんが経営する宮城蔵王・遠刈田温泉郷ペンションそらまめのホームページ
http://www.soramame-p.com/
「ペンションそらまめ」で検索できます。

ペンションそらまめ

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栃木◆那須/我が町も、ついにご当地ソングだってヨーッ!【地域店・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店 / 高久 重廣

2019年3月25日

最近は好きな温泉とカラオケを楽しむことにしております。高齢者のカラオケは健康に良いとのフレーズで、私共の愛好会も、毎月仲間の誕生会を兼ねてのカラオケ会を楽しみに待ち望んでおります。

毎回企画を担当して下さる方、手作りの美味しいバースデーケーキを持参して下さる方等には、大変お世話になっております。会場は隣街の居酒屋を貸切っての飲み放題歌い放題です。歌う曲も懐メロ、新曲とレパートリーも広く、毎回楽しく歌い笑い大盛り上がりが、仲間それぞれのストレス発散になっている様子です。

先日芦野温泉(栃木県・那須町)に行き、何気なく見た掲示板に「鶴岡雅義と東京ロマンチカに当ホテル勤務の佐藤省吾が新加入。CD好評発売中」と書いてあるのを見つけました。「我が町からご当地ソングが!」と心が動き、帰りにフロントでCDを買いました。曲名は「芦野慕情」でレキントギターの響きが昭和のムード歌謡全盛期の若い頃を思い出します。作曲は鶴岡雅義、作詞は芦野温泉社長らしいです。

今度カラオケ会で披露したくなる程、趣のあるいい歌です。  (那須店 高久 重廣)