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香川◆土庄町/海から登る?海へ落ちる?参道 ・富丘八幡神社【本部スタッフ・ふるさと見聞録】 

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2025年10月21日

▲真っすぐな階段の先に広がる瀬戸内海の景色。1000年前の人は何を思いこのようにしたのでしょうか。

小豆島の一番大きな港・土庄港から車で10分ほど。恋人の聖地「エンジェルロード」を右手に見ながら市街を抜けると、海岸線から直ぐに立ち上がった里山が見えます。その頂上に鎮座しているのが富丘八幡神社。

道路沿いの広場が参道上り口になっており、いきなりかなりの傾斜の階段。その斜面には江戸時代に作られた石積みの淺敷がたくさんあり、その様相は神聖を感じます。

歩を進めるにつれ海が現れ、どんどん視界が開けていきます。踊り場を過ぎ左に90度向きを変えると、そこには社殿に向かって真っすぐ続く階段が出現。

「まだ続くのね〜」と、小言を言いたくなりますがそこは神聖な場所、ぐっと堪えて歩みを進める。頂上の社殿直前で右に目を向けると駐車場が!「えっ、車で上がれるの!」と更に小言を言いたくなりますが再度我慢。背中で息をしながらラストスパート。

なんとか頂上に着き後ろを振り返ると、疲れと小言がいっぺんに吹き飛ぶ絶景が広がります。

瀬戸内海と小島の景色はよくありますが、それに海から登る?はたまた海へ落ちていくような参道(階段)が加わった景色。一日中見ていられそうです。

創建から1100年、当時の人はあえてこの景色を意識して作ったのでしょうか。絶景が目に飛び込んでくる最後の振り返った瞬間、これを是非体験しにお出掛け下さい。もちろん、小生はしっかりお参りもして帰りました。(本部・香川担当 金澤和宏)

福島◆会津若松市/湯船に200円貯金の試み【本部スタッフ・ふるさと見聞録】 

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2025年10月19日

▲湯川沿いにライトアップされるため、夜の東山温泉は意外と明るい。

東北地方随一の歴史城下町である会津若松市は、市内に2箇所温泉街を抱える県内有数の温泉都市でもあります。

1つ目はひまわり畑と風力発電所のある会津布引山を源流とした、阿賀川へ注ぐ湯川沿いに立ち並ぶ開湯1300年の歴史を誇る東山温泉。江戸時代には鶴ヶ城から東へ4㎞という好立地から、会津藩の奥座敷として栄え、山形県の湯野浜温泉(鶴岡市)・上山温泉(上山市)と共に奥羽三楽郷と呼ばれました。

2つ目は南会津郡下郷町との間に建設された大川ダム・若郷湖の下流にある、阿賀川の渓谷沿いに開かれた風光明媚な芦ノ牧温泉。近年では社会現象を巻き起こした大人気アニメ「鬼滅の刃」で登場した無限城のモデルとされたホテル「大川荘」が、聖地巡礼スポットとしてコロナ禍後の観光客呼び戻しに一役買ったといいます。

▲東山温泉は様々な病に効く万能湯として、江戸時代より湯治場として栄えた。

この2つの温泉地に共通している点といえば、開湯1200〜1300年の長い歴史、川沿いにある渓谷美とマッチした温泉街、栃木〜福島にかけて多い「塩」にまつわる地質の塩化物温泉、そして何よりバブル期に倒産した廃墟ホテルが目に付く点でしょう。

日本は戦後旅行ブームにより全国各地に温泉ホテルが建設されたものの、バブル崩壊・リーマンショック・コロナ禍と、景気悪化により大口団体客を失ったことで経営が立ち行かなくなり、会社倒産で所有者不在になった廃墟ホテル群が社会問題となっています。

こういった建物は老朽化による倒壊の危険性、治安の悪化、美観の低下など様々な課題が現れるものの、地方自治体としては特定危険空き家のように、行政代執行後に解体費を請求しようとしても請求先そのものが消滅しており、現在の財政状況からの解体費の捻出は市民からの理解を得られず、にっちもさっちもいかないのが現状。

▲芦ノ牧温泉は阿賀川の渓谷美を楽しめるため、冬はより一層美しさを増す。

そこで会津若松市では景観向上に向けた財源確保を理由に、今年10月1日より10年間、既存の入湯税150円から350円へと大幅に値上げすることになりました。1人頭200円の湯船貯金が、鄙びた温泉街を生まれ変わらせてくれる救世主となることを切に願います。(本部 髙橋瑞希)

埼玉◆長瀞町/秩父のおすすめスポット~長瀞ライン下り~【本部スタッフ・ふるさと見聞録】 

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2025年10月16日

▲船から見た青々とした荒川。

先日、秩父郡長瀞町で気になっていた「長瀞ライン下り」を体験しに行きました。仕事では秩父に何度か訪れた事がある私ですが、プライベートで遊びに行くのは初めてです。

長瀞駅からお土産店が立ち並ぶ「長瀞岩畳商店街」を抜けると、そこに見えるのが長瀞ライン下りの発着点です。突如として現れる荒川や岩畳の姿は、非常に美しく迫力満点でした。

長瀞ライン下りは大正4年にはじまり、100年以上の歴史を持つそうです。当初は人を乗せる目的ではなく、東京まで木を運ぶために始まったそうです。

ライフジャケットを着用し、いざ舟に乗りドキドキの15分間の始まりです。20人程のお客様を乗せ、勢いよく川を下って行きます。

船頭さんが竿と呼ばれる棒で水中の岩を突いて前進します。ひたすら力を込めて突くだけではダメらしく、突きどころが大事だそうで、どこの岩をどのタイミングで、どう突くかを何度も川を下る中で徐々にコツを掴んでいくそうです。

途中で岩に当たりそうになり危ない!っと思いびっくりしたのですが、そこは数センチの擦れ擦れで岩にはぶつからない。計算された船頭さんのプロの業を見れて感動しました。

岩畳や周りの木々に囲まれながら、大自然を満喫できるラインくだりでは、魚や亀やカモなど様々な生き物も見れて癒やされます。

これから紅葉の季節になり美しい秋の季節が見れるそうです。皆さんも長瀞町に訪れた際は周りの景色を楽しみながら青々とした空間が魅力の長瀞でラインくだりを体験してみてはいかがでしょうか。(本部 浅見修光)

福島◆南会津町/蕎麦処・南会津【地域駐在スタッフ・福島「六十の手習い」だべ】 

この記事の投稿者: 福島・会津エリア案内人 / 馬場 和弘

2025年10月13日

▲大内宿・三澤屋さん。

まぁ日本人はラーメン・蕎麦・うどん・パスタと無類の麺好きですよね!

大概の人は週に一度は何らかの麺を食していると思います。我が南会津は蕎麦の栽培が盛んです。従って蕎麦屋さんも軒数が多く、いずれも繁盛されております。

そんな中今回は、121号線(通称:会津西街道)沿線の蕎麦屋さんを数軒ご案内したいと思います。

①「大内宿・三澤屋」
蕎麦好きの皆様ご存じのネギ蕎麦で有名なお店で、箸ではなくネギで蕎麦を食べるんです。大内宿を散策しておなかが空いたら是非。
住所:下郷町大内山本26‒1

②「農家れすとらん蕎屋」
古民家の雰囲気が心地よく、それでいてコシがあり大変美味しい蕎麦と天婦羅が絶品です。
住所:下郷町中妻家ノ上甲657

③「蕎麦処ゆう」
蕎麦・天婦羅・ミニ丼・蕎麦湯も大変美味しく、しかもリーズナブルで文句なし。
住所:下郷町塩生下タ原1660‒1

④「そば処大川」
更科系で量もちょっと多め?オススメは鮎飯と鮎塩焼きのセット最高です!
住所:下郷町豊成大割3971‒3

⑤「猿楽そば」
地元の方も通う名店、観光で来られた方も多いです。このお店はなんと天婦羅がサービスで付いてきます!
住所:南会津町田島東荒井26‒3

⑥「富じ亭」
メニューが多く町のファミリーレストラン的お店ですが、蕎麦もつゆもクオリティが高いです。
住所:南会津町田島東荒井26‒3

▲荒海農産物直売所 そば処。

⑦「荒海農産物直売所 そば処」
蕎麦も天婦羅も美味しく、他にそばがき、はっとう、味噌おでん、天ぷら饅頭(会津名物)もありますよ。
住所:南会津町中荒井上原79

▲おり田さん。

⑧「おり田」
西街道からは若干中に入りますが、地元でも評判が高いのでご紹介したいと思います。店内はこじんまりしていますが、蕎麦、天ぷらも美味しくキノコのメニューも多いですよ。
住所:南会津町滝原向原123‒1

⑨「横川のさと」
お隣の日光市になりますが、地場産にこだわった料理が多く、お蕎麦が提供されるまでお通し?が出される面白いシステム。コシの強い細麺で、辛味大根で頂くと最高です。このお店もキノコのメニューが多く、キノコ好きにはたまらないオススメのお店です。
住所:日光市横川39

今回9軒のお蕎麦やさんをご紹介しましたが、他にもまだまだ在ります!取り敢えず私が行った所だけですのでご了承下さい。他の蕎麦屋さんごめんなさい。

さて、朝から原稿書いていたら蕎麦が食べたくなったので、お昼ご飯は某所の蕎麦屋さんに行ってこようかと思います。趣味の農作業で疲れもあるので、帰り道に温泉に入ってリフレッシュしてきます!(福島エリア現地案内人 馬場和弘)

岩手◆遠野市/民話の里はホップの里でした!【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2025年10月10日

▲ホップ畑。

遠野は、ご存じの通り「オシラ様」「河童淵」等々の昔話が多くあり、「遠野物語」に代表される永遠のふる里と銘打つ東北の田舎ですが、そのイメージからかけ離れた農産物の産地です。それは、ビールの原料の一つとして、苦味と香りに欠かせないホップです。

皆さんはちっとイメージが湧かないかもしれませんが、遠野でポップ栽培が始まったのは昭和38年からとの事で、高度成長期に乗じて酒類の中でもビールの消費がどんどん増え、農家所得の増大を模索していた時期でした。

国内での栽培は稀で、近隣では旧江刺市で既に始まっており、国内ビールメーカーの大手の「キリンビール」と協定して、遠野ホップ農業協同組合を設立して、最盛期の昭和61年には国内生産量1位にもなりました。

▲乾燥作業。

しかし、国外からの安価な原料の輸入による原料価格の低迷と栽培農家の高齢化、後継者不足から近年は最盛期に比べて激減していますが、反面、貴重な国内原料生産地としての見直しや、地ビール生産の活況、そして、地域おこし協力隊等々の新規栽培者の参入、また、定例化してきた「遠野ホップ収穫祭」によるイベント開催により、新しい時代への歩みが聞こえてくるこの頃です。

その大仕掛けはホップ栽培棚から、蔓を巻き取り、大きな乾燥施設に搬入して毬花(ホップの花)を乾燥する収穫作業の最盛期がこの激暑の中で始まっています。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

山梨◆八ヶ岳/清秋の候、10月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年10月8日

▲稲刈りを終え、天日干しされる稲。奥に南アルプスの姿。(山梨県北杜市)

10月前半に北杜市は稲刈りの最盛期を迎えます。黄金色に輝く稲が次々と刈り取られ、田んぼでは、杭を交差させた棒で、稲を天日干しする様が見られます。現在は、ほとんどの農家が乾燥機でおこなっているそうで、貴重な風景といえるかもしれません。

天日干しは、時間と労力がかかる大変な作業ですが、ゆっくりと乾燥させることで、風味・粘り・光沢が良くなると言われ、短時間で乾燥させたお米よりも断然美味しいと聞きます。今年の新米は、天日干しの米を探して食べ比べてみたいものです。

北杜市に移住して驚いたのが野生動物の近さでした。一番身近なものは野鳥でしょうか。車からおりたとたん、木々の間から鳥のさえずりが降り注ぎ、とても気持ちがよかった事を覚えています。

車を走らせると、夜間にキツネが車と並走して走り、霧が立ちこむ早朝の道の真ん中に、静かに鹿がたたずんでいる。ふと、道路脇を見るとリスが木を駆け上がり、狸が草むらから顔を出す。自然の豊かさを身近に感じ、楽しくなったものです。

一方で、野生動物と住居が近いということは楽しいことばかりではありません。ご売却相談の中では建物、土地に加え、周辺環境についてもお聞きします。その時、必ずと言ってよい程に話題にあがるのが野生動物です。

▲草を食む鹿の集団。野生動物は身近な存在。(山梨県北杜市)

北杜市の中でも、白州町、武川町、須玉町で多いのが猿の話題。集落などから、一歩外れてしまうと、畑を荒らされることが多いのです。せっかく育てても、収穫まであと一歩というところで、猿が集団で現れて食べてしまう。きれいに食べるのではなく、少しかじっては放り投げ、食い散らかされる。たまったものではありません。

高い柵を設けたり、猿が嫌うものを選んで育てたりと対策には苦心しています。ゴーヤ、ピーマン、シシトウといった苦いものは嫌いだとのこと。皆さん、「猿は可愛くない」と異口同音に顔をしかめて話してくれます。

標高が上がると、被害が増えるのが鹿です。庭づくりで、新しい苗木を植えても、夜のうちに新芽が食べられてしまう。軟らかくてみずみずしい葉物を好み、葉物野菜にも被害があるそうです。森の中にいるイメージの鹿ですが、稲の新芽を狙って田んぼまで下りてくることも。

森の近くではキツツキの被害があります。キツツキは家の壁に穴をあけてしまいます。なぜ穴をあけるのか?理由は餌(昆虫)探し、巣作り、テリトリーの主張といくつかあるようです。赤松の幹をトントンと上がっている様は大変可愛いのですが、穴はあけて欲しくない。気に入られると、壁を補修しても何度も同じ場所に穴をあけに来ます。キツツキの気持ちは分からず、私の家の2軒先は頻繁に狙われています。わが家に来ないことを祈るばかり。

野生動物との関わりは、自然を考える入口となるかもしれませんね。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

東京◆本部/御茶ノ水に移転してから【北の国から・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2025年10月6日

▲6月末に四谷から御茶ノ水(写真内のNCKビル(白いビル)の3階)に移転しました。

弊社は今年の6月下旬に四谷から御茶ノ水に事務所移転をしました。

御茶ノ水駅は乗り換えでは使用していましたが、数回程度しか降りたことがなかったので私にとっては新鮮な街です。

御茶ノ水の由来は江戸時代、2代将軍の徳川秀忠公が鷹狩の帰りに、この地にあった高林寺に立ち寄り、お寺の住職が境内の湧水を使いお茶をたてました。秀忠はその際、使われていた湧水がお茶に非常に向いていると大いに喜ばれ、それから毎日のように湧水を徳川家に献上されたことが「御茶ノ水」の由来とされています。

またこの地は神田川(外堀)沿いに大樹が鬱蒼と茂り、茗渓めいけいとも呼ばれる景勝地で、神田上水を渡す懸樋かけひが万治年間(1658–1661年)に架けられ江戸名所の一つにもなりました。この懸樋にちなみ懸樋の西に架かる橋を「水道橋」と呼ぶようになったそうです。

こんな歴史がある御茶ノ水駅周辺をお昼休みに散歩するのが最近の日課となっています。(本部 菊地 美穂)

長野◆全域/移住したい街、長野県【信州蓼科・タイムカプセル】

この記事の投稿者: 信州蓼科エリア案内人/ 星野 登美夫

2025年10月3日

▲移住先の定番の一つである長野県。上の写真は10月号掲載の茅野市物件。

長野県が2025年版の移住関連雑誌「田舎暮らしの本」で、25年度も「移住したい都道府県ランキング」19年連続の1位とのことでした。昨年の24年度長野県への移住者数が過去最多の3747人との発表もありました。

移住世帯の半数以上が20代~30代の子育て世代。Iターン移住者の割合も年々増えてきているとのことでした。

特に交通便のよい新幹線や中央線沿線への移住希望者が増えていて、私の担当エリアの諏訪地域は、八ヶ岳西麓3市町村(茅野市・原村・富士見町)においても毎年増加しております。

特に人気の富士見町は移住者の転入に力を入れていて、2019年から6年連続で転入超過。21年に町が富士見駅舎に「ウツリスムステーション」を開設、専従スタッフを配置して住環境や仕事、教育等の相談に親身に対応、この地道な活動が成果となってきたことで、年間相談件数が200件以上を維持しているとのことでした。

また町ではこれに先立ち15年度に、テレワークの仕事場を提供する「森のオフィス」の開設、町独自のUターン施策「Fターン」に力を入れ移住者の子育て・教育支援や帰郷する学卒者への生活応援資金(上限60万円)など支援策を用意、今後も富士見町の人気は増していくものと思います。(信州蓼科エリア案内スタッフ 星野 登美夫)