「鶴は千年、亀は万年」、「鶴の恩返し」、「折り紙の千羽鶴」など、昔から日本にはなじみ深い鳥なのに、野生の鶴の姿を見たことのある人は、少ないのではないでしょうか。
今回幸運にも、見てきました。場所は北海道の「鶴居村」です。
11月末、釧路空港からレンタカーに乗り換えて弟子屈町(てしかがちょう)で仕事し、翌日釧路駅に一人で戻る限られた時間に、北海道の大平原で鶴の姿を見ようと思いました。
事前に得られた情報は「結構いる」、「いっぱいいる」「どこにでもいる」「特に昼頃はよく見られる」、、、以上!情報に枚挙の暇がないので、確実に見られるポイントの名称や住所も聞かずに出発。
鶴居村に入った時に、「ああ、鶴が居るから鶴居村だった」と思い出し、役場周辺まで来てみると、、、ありました。「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」。給餌場の近くから観察できるようになっています。
ところがその日は係の人が餌を撒いてもなかなか鶴は現れず、10分以上待って、やっと遠く離れて2羽見ることができました。
しかし頭の赤い部分も遠くにいすぎて見えず、消化不良の気分で、当てもないまま他のポイントを探し、、、帰り道、道沿いの畑にいました!大群が。
喜び勇んで近寄ると、一斉に飛び去ってしまい、間近で見ることはできませんが、やっぱり、鶴です。
優雅で、大きく、日本を代表する鳥だ、と思わせる姿です。北海道によく似合う美しい鳥だと思いました。 (本部 山中 準一)