「新」という言葉が一年で一番似合う4月となりました。街には新入社員があふれ、真新しいランドセルの子供達が闊歩しています。桜は満開の時季を迎え新しい希望に向かう人生の船出です。
二十四節気の「清明」はまさに生命力も満ちています。北杜市には全国的に有名な武川町の「山高神代桜」があります。樹齢は二千年以上とも言われるエドヒガン系の古木です。毎年見頃は今月中旬です。
しかしながら一方で4月の天気は不安定でもあります。移動性高気圧が大陸から偏西風に乗り張り出してくるため晴天になりますが、その後は天気が急変することもしばしば。この高気圧はスピードが速いため晴れが長続きしません。また日本付近に二つ玉低気圧があると全国的に荒れた天気となります(いわゆるメイストーム)。25年前の4月25日の夜東京上空は雷鳴が轟く大雨となりました。
その日は尾崎豊の命日とも重なりとても印象深い夜でした。
八ヶ岳南麓へ物件見学にお出かけの際にも天気の急変に十分ご注意ください。動きやすい服装やウインドブレーカーなどが必要です。また今月に入っても標高の高い場所では積雪があります。チェーンなどすべり止めもご用意なさってください。
◆今月号の物件こぼれ話
高根町住宅1380万円はレインボーライン(広域農道)の北に位置する定住者も多い分譲地内の木造注文住宅です。現オーナーは2代目で都会から移住された方です。実は八ヶ岳事務所の高さ1.5メートルの立派な門松は毎年このオーナーに作っていただいておりました。また、オーナーは移住後に隣接地を買い増ししました。その理由は都会の孫たちの遊び場にするためでした。雑木林を切り開き作業小屋を作り泥んこ遊びができる池を掘りました。このように178坪の広さがある敷地にはオーナーの思いが隅々まで込められていますが、このたび娘夫婦の住む千葉県内に引越しを決められたためその志を継いでいただける方をぜひ見つけて欲しいと私は懇願されました。
◆「移住希望地域ランキング2016」と八ヶ岳事務所の取り組み
ふるさと暮らしを希望する都市住民と全国の地方自治体のマッチングを行っている「認定NPO 法人ふるさと回帰支援センター」(本社:東京都千代田区)が発表した「移住希望地域ランキング2016」で、前年2位だった山梨県がふたたび1位となりました。以下、2位:長野県、3位:静岡県 という結果です。県民人口が82万人という山梨県ですので移住希望地としての注目度アップは、県や北杜市をはじめ甲斐適生活応援隊メンバーや空き家バンクメンバーとしても協力させていただいている当社八ヶ岳事務所にとってもありがたい結果です。やまなし暮らし支援センターが中心となって、移住セミナーや相談会、地域マッチングツアーや移住コンシェルジュの皆様の取り組みなど地道な活動を評価していただいたのだと思います。
八ヶ岳事務所としては優良な中古住宅(国指定のR住宅)の掘り起こしと流通に加え、日ごとに増え続ける空き家や古民家の有効活用の提案などをこれからも積極的に推進してまいります。そのために民家のオーナーとユーザーを結びつけた新たな組織づくりを勘案中です。
(八ヶ岳事務所 中村 健二)