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岩手◆遠野市/民話の里はホップの里でした!【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2025年10月10日

▲ホップ畑。

遠野は、ご存じの通り「オシラ様」「河童淵」等々の昔話が多くあり、「遠野物語」に代表される永遠のふる里と銘打つ東北の田舎ですが、そのイメージからかけ離れた農産物の産地です。それは、ビールの原料の一つとして、苦味と香りに欠かせないホップです。

皆さんはちっとイメージが湧かないかもしれませんが、遠野でポップ栽培が始まったのは昭和38年からとの事で、高度成長期に乗じて酒類の中でもビールの消費がどんどん増え、農家所得の増大を模索していた時期でした。

国内での栽培は稀で、近隣では旧江刺市で既に始まっており、国内ビールメーカーの大手の「キリンビール」と協定して、遠野ホップ農業協同組合を設立して、最盛期の昭和61年には国内生産量1位にもなりました。

▲乾燥作業。

しかし、国外からの安価な原料の輸入による原料価格の低迷と栽培農家の高齢化、後継者不足から近年は最盛期に比べて激減していますが、反面、貴重な国内原料生産地としての見直しや、地ビール生産の活況、そして、地域おこし協力隊等々の新規栽培者の参入、また、定例化してきた「遠野ホップ収穫祭」によるイベント開催により、新しい時代への歩みが聞こえてくるこの頃です。

その大仕掛けはホップ栽培棚から、蔓を巻き取り、大きな乾燥施設に搬入して毬花(ホップの花)を乾燥する収穫作業の最盛期がこの激暑の中で始まっています。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

岩手◆遠野/荒川高原 ~ 馬の産地・遠野 ~ 【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2021年8月19日

▲毎年100頭ほどの馬が放牧される。

「民話の里」や「日本の原風景」として知られる「岩手県遠野市」には、全国有数の馬の産地としての一面もあります。遠野の人と馬との関りは深く、古くから農耕馬などとして生活を共にし、民家と馬屋がつながった南部曲がり家の名残の残る民家も多く見られます。

また、遠野市には1998年に日本初の乗用場生産施設として設立された「遠野馬の里」があり、農耕馬の需要が減った現代でも、乗用馬の生産にとどまらず、競走馬の調教や乗馬教室の開催など、積極的に馬との触れ合いが行われています。

春から秋にかけ多くの馬は放牧に出され、自然の中ですくすくと育ちます。その放牧地として代表的なのが遠野市北東部に位置する「荒川高原」です。この牧場は遠野三山最高峰の早池峰山の裾野、標高1000m近くの高原に広大に広がり、道中からの景色も非常に良いため、ドライブやツーリングのコースとしても人気のスポットです。

▲ドライブコースとしても人気。

ようやくコロナ禍の出口が見えつつある今、連休を利用し美しい自然の中に涼みに、癒されに訪れてみてはいかがでしょう。牧場には牛も放牧されている他、野生動物も多く出没するので、互いに安全に、是非ゆっくりのんびり過ごしていってください。
(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

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