7月中旬の連休を利用して家族4人で御岳山へ出掛けた。旅は若い頃から私の趣味の一つであり、学生時代はユースホステルを使い全国を旅したものだ。ただ、旅行の準備段階でいつも思うこと、本来は私一人で出掛けても良いのだし旅費も安く済むが、そうは問屋が卸さない。嫁や娘のアメニティー設備がどうの、部屋にバス・トイレがあるか、浴衣が可愛いかなど、、、私の趣向とずれたことを気にして宿を見つけなくてはならない。ユースホステルで旅をしていた自分を押し殺しいつも宿を探しているのだ。
御岳山にある宿は殆どが「宿坊」という御岳山(神社)の参拝客や僧侶向けの質素な作りで築年も相当古い。私達が泊まった宿も2回の食事は洒落た洋食ではなく、野菜中心の如何にも修行の雰囲気漂う品々だった。ただ、次々に運ばれてくる料理は食べきれることはできなかった。そこだけは贅沢な飽食の時代を感じた。わずかなひと時だったが今夏の猛暑から逃れられた、標高900m以上のひと夏の小さな旅であった。(本部 金澤 和宏)
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