「星野さん、久しぶりに沼田に来てくんなぁ」
長年お付き合いのある島田社長から電話があったのは1月のある日のこと。大河ドラマ「真田丸」で注目を浴びて以降、沼田市でもイベントや移住体験ツアーなどを開催、歴史スポットも整備され、たくさんの人が訪れていると聞く。特に今年の上州・北毛エリアは雪が少なかったようだが、電話の声の明るさは、そんな理由では無い。
島田社長の長男・康弘さん(41)は、約17年前、東京のリサイクル会社に就職、ベトナムや中国に常駐し、新規事業に携わってきたという国際派。「外国人のお客さんがいらっしゃれば対応できますよ」とお父さんは胸を張る。
「充実した仕事の日々でしたが、やっぱり生まれ故郷、この町(沼田)のために何かしたいと思って戻ってきたんです」と康弘さん。自分に何ができるかは未知数だが、不動産業は街づくりに直結するはずと語ってくれた。また、本誌の記事、宮城蔵王のコラム、樹木葬の記事について感じることがあったという。
「様々な終活、弔いの形が選べる時代だと思います。一方、限られた国土、特に東京23区内などでは現実的にお墓を新たに作ることは難しい時代とも言えます。都会で暮らす方の中で聞くお話に、納骨できずに自宅に置かれたままにせざるを得なかったり、悲しくも空き家にそのまま放置されるケースなど、相続者、近親者の頭を悩ませているケースが多いんです」
そして今回、沼田市街から西へ車で約10分ほどの川田町の高台にあるメモリアルパークの一部を試験的に、手頃な価格で納骨できるお墓分譲をデザインすることができたという。
永代供養で年間管理費がかからず、コンパクトなサイズで、自由な言葉が墓石に刻めるのもポイントなのだそうだ。康弘さんは続けて語る。「暗い押入れに大事なお骨をしまってしまい、日々そうしたことに葛藤してしまっているような方に、是非、タモリさんが愛した(※注)、この沼田の美しい高台の河岸段丘に出かけて頂き、手を合わせて気を晴らして頂けたらと思います。そしてこの沼田という場所を知ってほしいんです」。熱く語る息子を一歩後ろで見守る富造さんは目を細める。
(※2月13日(土)放送・ブラタモリ・大河ドラマ「真田丸」スペシャルで同地からの景色が放映された。地質学に興味を持つタモリさんは、福岡の学生時代より、上京したら真っ先に沼田の河岸段丘を見てみたいと語っていたエピソードは沼田では有名)
今は新幹線で東京から上毛高原駅までは約80分で来れる。私にとっても父親の実家があり馴染み深い上州沼田市。ふと、急行や鈍行で半日がかりで電車に揺られた遠い記憶が蘇った。(本部 星野 努)
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