群馬県の西に位置する下仁田町は、世界遺産で盛り上がる富岡市と比べるとマイナー感があるものの、下仁田駅は高崎駅から西へ約33.7kmの行程、上信電鉄の終着駅である。乗車時間にして約1時間、片道1,110円・20駅もある。
もちろん下仁田ネギやこんにゃくの産地として知名度があり、町へ至る入口付近に上信越自動車道のインター、道の駅が良い距離感に整備されている。ともすれば群馬県の最西端の玄関口、今も昔も南牧村や上野村、軽井沢や佐久へと通じ、地理的にも歴史的にも交通の要衝であることに疑いない。
前置きが長くなったが、今回なによりご紹介したいのが、下仁田町の中心部分、中央通りをはじめとした町中の小路、路地裏の雰囲気について。
町全体でソースかつ丼を売り出しており、テレビでも紹介された肉屋や喫茶店、割烹や食堂など、休日やお昼時にはそれなりに観光客の姿が見られる。しかし、さらに奥まで歩いて欲しい。そこになんとも昭和の風景、かつて賑わいを見せたであろう昭和風情に包まれた景色に出会えるのだ。
下仁田町はかつて材木で賑わったと聞く。おそらく山から下りた漢達が仕事の疲れを癒し、遊興に耽ったのではないか。などと勝手な想像が働く。
ここは単なる廃墟・空き家とは違い、不思議と何かタイムスリップしたような気分になるのは私だけではないはず。
ココへ訪れる度に、何となく足を伸ばしてどっぷりこの雰囲気を堪能するのが楽しい。しかし年々周囲の建物を見る限り、いずれ保存や再開発などの話が持ち上がり、何かしらの変化は避けて通れないのかもしれない。
是非機会があれば、一度下仁田町の街中を歩いて見て欲しい。
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下仁田町ホームページ
http://www.town.shimonita.lg.jp/