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栃木◆那須/みんな笑顔で、手作りのごちそうに舌つづみ【高久の里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2018年1月12日

10月9日 はさ掛け作業 参加者16人

こちらに移住された方や週末に来られる皆さんに手を借りて、今年も天日干しのはさ掛け作業をやりました。はさ掛けで穂先を下向きに掛けてかわかすと、穂先に自然の恵をたっぷり蓄積させ、手間暇を掛けた分だけ旨味になるそうです。


心配していたお天気も朝のうちは霧が立ち込めていましたが、次第に昼頃には日が射して良い天気になりました。このところ雨が多かったので足下が泥濘み、人もバインダー(稲刈り機)も身動きが取れず四苦八苦することが時どきありました。

バインダーが刈り残した稲株が沢山あるのを見つけた私の同級生のいっちゃんが、

「これもったいないから手刈りしよう~」

と側にいた人達に声を掛け泥濘みの中の稲刈りが始まりました。

浦和に住む孫娘達も、いっちゃんの指導で泥だらけになりながら頑張ったようです。田んぼ仕事の時「この一株が、お茶碗一杯のご飯になるんだって・・・」と孫娘達にかならず言い聞かせている言葉を、今回はいっちゃんが作業をしながら代弁してくれたようです。孫娘達は田植えと稲刈りだけの参加ですが、ちょこっとでも手掛けるとご飯の味が違うらしい。

今回作業した30アールの内、10アールの田んぼを、私達と共同で作付けしていた仲間から「74才になり、体力的に限界なので今年限りで田んぼ作り卒業するわ~」と引退を告げられました。来年のことをあれこれ考えた結果、稲ワラと籾穀の欲しい人は、稲刈り手伝いに来てもらうことに・・・と勝手に決めてしまいましたが、大丈夫なのかな?とちょっと心配です。

11月11日 コンニャク作りイベント 参加者28人

朝のうちパラパラと雨が降っていましたが、集合時間の頃には止み、今度は肌寒い風が吹きちょっと心配でしたが、コンニャク作りに集中している皆さんは「これしきの風なんか何のその!」と頑張っていました。 最初から参加しているベテランさんが、初めて参加の人達に手取り足取り親切に教えてくれているので大助かりです。

コンニャク作りは、細かく切ったコンニャク芋をミキサーにかけ、鍋に入れて焦がさないようにかき混ぜます。鍋を火から下ろし、その中に凝固剤の石灰を入れ、よ~く練り合わせ箱に入れて固め、冷えたら切り分けてゆがき水に浸して出来上がりです。

今まで何度も参加している男性Aさんが、ゆがき終わったコンニャクが浸してあるバケツから袋に移しながら「良いコンニャクができて安心したよ~」とニコニコ顔で独り言をつぶやいています。実は今朝出掛けに「毎回ダンゴのような不出来なコンニャクを持ち帰ってくるけど、今回ダメだったら次回は参加しなくていいよ!」と奥さんに言われたとか・・・。これを聞いた時、今まで気づかずにいてごめんなさいね、と謝りました。


炭火で魚を焼きながら我が家の畑でとれたサツマイモ「ベニハルカ」を焼き芋に、、、おいしかった~!!


昼近くになると「うどん煮えたよ~!」の声が掛かり、いよいよ手作り醤油の出番です。醤油絞り機の槽ふな口くちから滴り落ちる生の醤油を汲んで来て、茹でたうどんにかけて食べるのです。


搾りたて醤油とネギ、カツオ節の入ったお椀と箸を両手に持って鍋の周りに集まり、競い合うように箸が伸びます。あちこちからうどんをすする音と「うま~い!」「おいし~い!」の声が飛び交い、何度もお代わりをする人の姿を見ていると何だか嬉しくなります。

その後すぐ昼食ですが、「うどんで満腹!」といいながらも「天日干しの米を羽釜で炊いてできたお焦げに、搾りたて醤油をかけて食べるなんて、こんな贅沢ないよね~」と別腹に入れていたようです。


この会話を小耳に挟んだ私は「こんな素朴な食事が贅沢? 信じられな~い!」と思いました。「いつもダンゴのようなコンニャクを持ち帰る」と奥さんからクレームのついた男性Aさんを見送る時、今回は褒められるかな?と他人事でない気がしました。

皆さんお疲れ様でした。(那須店 高久 タケ子)

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栃木◆那須/お待ちかねの枝豆収穫祭!仲良し夫婦はおしゃべり作業中【高久の里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2017年11月10日


【9月23日   枝豆収穫祭 15名参加】

先日、枝豆の畑を見に行った人が「食べ頃になったよ~」と告げてくれたので、急遽集まることにしました。

思えば定植したあの日からハラハラ、ドキドキの日々でした。熱中症を心配するほどの暑い最中に植えた苗は、頭と葉っぱをダラーと下げ「すわ、熱中症⁉」と思い違いするくらい、苗達は何とも労わしい姿でした。

でも次の日の早朝畑に行ってみると、夜露に濡れてしゃきっとしているが、日中はまたグダ~となる。

これを何度か繰り返しているうちに徐々に持ち直し、元気に育ち始めた姿を見ていると「何事も諦めないで頑張れ」と教えられた気がします。

遠目に見てもスクスクと育つ枝豆に安心するのも束の間、負けじと雑草が生えてきました。

雑草を取り除き根元に土を寄せる作業を、何度も愛情込めて手入れをしている忠実な人がいます。不順な天候に気が揉め、花が咲いたか、莢ができたかと子育て以上の気の入れようです。昨年は連作障害らしき症状?に一喜一憂し、今年は思い切って畑を換えたので大丈夫と思いましたが、仲間達の「枝豆を思う親心?」を考えると、収穫するその日まで心配は尽きません。

幸いなことに、今年の畑は日当たりが良く、日差しをいっぱい浴びた枝豆は畑中に元気が漲っていました。収穫祭のテーブルに採りたての枝豆が大皿にてんこ盛りで並ぶと「お~すご~い‼」と歓声があがりました。そしてぷっくり膨らんだ初物の枝豆を食べ始めると、もうきりがない。「おいしいネ」「止まらな~い」と言いつつ、すっかり無くなるまで食べ尽くしてやっと止まりました。


次の日も、畑には収穫の人達が集まって賑やかです。千葉から日帰りで来たというご夫婦は「近所の人達が首を長~くしてこの日を待っているのよ~」と早朝7時頃から収穫作業を始めています。午後になると、宅急便で送る荷造り組が「早くから枝豆まぁ~だ~と催促されて~」と嬉しそうに話しながら20個ぐらい荷造りしたとか・・・。


また次の日には、評判の仲良し夫婦が楽しそうにおしゃべりをしながら作業をしています。その姿を真っ白なそばの花が包み、ほんわかと幸せオーラが漂って、見ている方も幸せ気分になります・・・(ごちそう様)

友人におすそ分けしたり、冷凍庫にストックしたりと12組の仲間達はそれぞれに枝豆作りを満喫していました。食べ頃は一時なので、畑に残ったものはそのまま枯らして大豆にし、二度楽しめるので、得した気分になります。私は味噌豆用に少しだけ紅大豆を作りました。(那須店 高久 タケ子)

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今年もふるさと情報館那須店恒例のコンニャク作りを開催します。味しみの良い本物のシコシコ手作りコンニャクを、多くの人に味わっていただきたいと思います。また、大豆からの旨味がたっぷり出た醤油もろみで醤油絞りもおこないます。

日 時:11月11日(土)9〜15時

集 合:ふるさと情報館・那須店

参加費:大人3,000円、子供1,000円

(昼食、飲物、こんにゃくのお土産付)

☆炊事用手袋をご持参ください。

お申込:ふるさと情報館・本部

TEL:03-3351-5601

栃木◆那須/夏は「えだまめ」と「うなぎ」だ!!【高久の里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2017年9月4日

6月24日「えだまめ」の種蒔き

毎年大好評の「えだまめ」の種蒔きをやりました。私達は「えだまめ」の種ではなく、味噌豆などに使用する普通の大豆を蒔き、未成熟の時に収穫して「えだまめ」として食べています。

初めの頃は直播きをしていたのですが、「大豆は根を切った方がいっぱい採れるらしい」という情報を小耳に挟み、その時からずーっと苗を仕立てて移植する方法をとっています。(沢山採れているかどうかは定かではありませんが…)

種を蒔いた後、手やクワ等を使って鎮圧していましたが、今回は長い板を両端で持ち、パタパタと押し付けている様です。しかし思い通りにいかないのか、板の上を行ったり来たりと歩き始め三人がかりで鎮圧作業をしています。

芽が出て1週間くらいは、ハトに要注意‼

ちょうどいいくらいに水を吸って柔らかくなった食べ頃の豆が、そのまま顔を出しているのですから、ハトにとっては最高の餌場になります。毎年ハトとの知恵比べで、あの手この手で戦っているのを見兼ねた知人に、「ハトが食べる分くらい高がしれているじゃない~。全部は食べないよ~」と言われました。

初めの頃は「そうだね~」と寛容の精神でいましたが、毎日朝一番に番のハトが来て、遠慮なく引き抜いて豆だけを食べ豆もやしの様な根っこだけがあちこちに散乱している。「間引きと思え!」と自分に言い聞かせても、我慢の限界で、とうとう寒冷紗という黒い蚊帳のような布で覆ってみました。

ハトには全く気付かれず大成功‼
と思ったのですが、ちょっとの油断で寒冷紗を取り除くのが遅くなり豆もやしのようにヒョロリと足長になってしまいました。

7月8日 「えだまめ」植え 

「えだまめ」作りの仲間で都合のいい人だけ集まって苗の定植をやりました。作業は午後からなのですが、手打ちそばと旬の野菜の天ぷら等で昼食をとりこれからの作業に備えて、先ず体力と気力?を付けます。おいしい昼食を腹いっぱい食べた後、「食休み~」と思っていると「サア~仕事始まるよ~!」と急き立てられ「この暑い最中に熱中症になっちゃうよ~!」と言いながら畑に行き、作業開始です。

植えた後の苗は頭と葉っぱをダラ~と下げ「もうダメ~」と訴えているようでしたが、夜露に濡れると次の日の朝はしゃきっとし、日中暑くなるとしょぼくれて項垂れる。これの繰り返しで徐々に持ち直して来ます。炎天下での作業は汗だくで、時折吹いてくる爽やかな風に「あ~幸せ~」と思わず言っている人がいました。

8月5日 土用の「二の丑」24名参加 暑気払い 

「うなぎどうする?」「勿論やりましょう~!」土用の丑の日が近くなると、合言葉のようにこんな会話が出ます。いつもの様に、片道1時間かけて那珂川町の「高瀬やな」からうなぎの白焼きを買って来て、それを串に刺し、炭火で焼きます。

毎回上手に焼けず少々気落ち気味でいると、「焼いたものを買って来てレンジかフライパンで温めると上手にできるよ」と知人はアドバイスしてくれました。それでも味気無いな~と思い、失敗してもそれもご馳走のうちと腹を決めていつも通りに始まりました。串刺しをしながら「串刺し三年」と誰かが言うと「俺は三年以上やっているからもう職人よ~」と言うと「三年以上と言っても年一回では三回以上じゃな~い。まだまだ初心者よ」とたわいない話に花が咲いていました。

今年は皆で知恵を出し合って、今までの失敗を改良し最高の「炉」を作りました。熱さ防止に炭の両端にブロックを立てその上に落下防止の金網を置き、その上に鉄パイプを二本並べて出来上がりです。そこに串刺しのうなぎを並べると、職人気分にスイッチが入ったらしく「素人にしては上出来だな~」と独り言をつぶやきながら今までで一番上手に焼けた「うなぎの蒲焼き」に大満足していました。


テーブルいっぱいの御馳走の中に主役の「うなぎの蒲焼き」が並ぶと宴が始まります。乾杯の後、先ずはうなぎからと一口食べると「おいし~い!」の声があちこちから聞こえて来ます。御馳走を食べながら、情報交換や近況報告と忙しいが至福の時を過ごしているようでした。暑さに負けずにガンバッペ~‼(那須店 高久 タケ子)

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栃木◆那須/仲間達との山菜パーティ、孫むすめ達との初田植え【高久の里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2017年6月30日

5月7日 山菜パーティ

毎年ゴールデンウィークになると何となく仲間達に会いたくなり、いつの間にか恒例になった山菜パーティを今年もやりました。いつもは夕方からなのですが、今年は都合で昼食会にしました。

昼近くになると「お久しぶり~!」と元気な声で、次々に集まって来る仲間達の変わり無い姿を見るとほっとします。山菜パーティといっても【毒】になる山菜もあるので、確かな所で手に入れたものを天ぷら等で旬の味と香りを1年ぶりに楽しみました。

そしていつもの手打ちそばに塩漬けの保存食等で作った田舎膳が食卓に並ぶと「うわ~ごちそうだ~!」とニコニコ顔です。近況報告から始まり野菜作りや健康の話、そして私の知らない地元の情報等尽きることなく延々と続き、食べてしゃべって笑って「至福の時」を過ごしました。

たったこれだけのことが、ストレス解消になるとか・・・。安上がりですね~。

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5月14日 田植え

現在の農家は高齢化と後継者不足で大型機械を持っている人に一部作業をお願いしたり、全部委託するというのが現状です。御多分に洩れず我が家も知人にお願いして植えてもらうのですが、田んぼへの苗運びと機械に乗せる苗出しや苗箱洗い等に人手が必要なので、こちらへ移住した方にお願いしています。毎年お手伝いしてくれるベテランなので手際良くやってくれて、とっても助かります。

今の時代は乗用田植え機で泥に汚れることなく農作業をやるという、昔の人間にとっては夢の様な田園風景が此処かしこに見られます。今では珍しくなった手植えの田植に今年も浦和に住む孫娘達が来ました。いつもの様に朝食後、田植と稲刈り用にキープしてある衣装ケースより、それぞれの野良着を引っ張り出し、着替えて田植長ぐつを履くとすっかり早乙女に変身です。姉のほうは高校一年生で妹のほうは小学5年生になり、少しでも戦力になろうと気合が入っています。

1707那須-02▲憧れの乗用田植機を運転させてもらい、大満足の我が夫・だんなさま(後ろ姿)

田んぼに入って間もなく「う~ん」とうなり声が聞こえたので、何事かと見ると、姉のほうの長ぐつが泥に吸い付いて抜けず身動きがとれないでいる。それを見ていた妹のほうは「お姉ちゃんの一大事!」とばかりに土手から手を出すが届かず、間におばちゃんが入り、おじいちゃんが長ぐつを持って皆で力いっぱい「よいしょ~‼」の掛け声でひっぱると何とか抜けました。その姿は童話の「大きなかぶ」そのものでした。

1707那須-03▲長ぐつが泥に吸い付いて身動きがとれないお姉ちゃんを助けようと、みんなで「せ~の、よいしょ~‼」とひっぱり上げています。

昨年田植えデビューした妹のほうは自分が植え始めた道路際にお姉ちゃんを呼び、自分は苗分けをするのでここに植えてと話がまとまったらしく、昨年私がやったことを真似て苗分けが始まりました。でも苗の置き方や本数がまちまちで、植えている姉のほうには苛立ちの原因となり「お姉ちゃん奥の方から使ってね~」という何気無い言葉に「まったく雑なんだから~‼」ととうとう不満が爆発です。

1707那須-04▲「お姉ちゃん奥の方から使ってね!」と言う何気ない言葉に火が付きました。置き方や本数まちまちで、田んぼの中の姉の不満が溜まる気持ちもわかります。

1707那須-05▲「まったく雑なんだから~‼」と言われて、ちょっとだけ気をつけながらせっせとお仕事?をしている妹のほう。

しかし妹のほうはどこ吹く風と澄まし顔でちょっとだけ気を使いながらせっせと並べています。すると思い出したように「あのね~お友達はお金払って田植に行ってるんだって~」と話し始めた。妹のほうには田植とは自分達の食糧になるものを作り出すお仕事で、体験田植が理解できないらしい。そして「この一株が秋になるとお茶碗一杯のご飯になるんでしょう? これだけあればいっぱい食べられるね~」とご機嫌でした。(那須店 高久 タケ子)

栃木◆那須/那須店恒例・味噌づくりのイベント報告‼【高久の里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2017年5月11日

那須店恒例・手作り味噌づくり

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3月25日(土) 一日目 早朝の気温-4℃ 参加者31人
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朝4時30分、大釜にたっぷり入った大豆を煮る為に、今年で21年目と年季のはいった腕前?でかまど口に火を焚き付ける。真暗闇の中に豆がらの焚き付けがパチパチと音をたて、飛び散る火の粉を見ながら、工務店からもらって来た廃材をくべる。

燃え付いて炎が安定し順調に燃え続ければ約3時間後には吹きこぼれる見込みです。その後蒸し煮にするのですが、集合時間までに大豆を煮るという責任がある私はその時まで気が抜けません。

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集合時間よりちょっと早目ですが、来た順に「日野屋さん」の指導で自分の味噌仕込みが始まります。今日は1才8ケ月の男の子が、ご両親と一緒に参加して味噌仕込みデビューです。

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ブカブカの大きな手袋をした掌にお母さんが丸めた味噌玉を乗っけてもらうと「エイッ」と桶の中に投げ入れる。この可愛らしい仕草を、周りで見守っている大人達は何時しか「孫を見る目」になっていました。「このエプロン姿の似合う男の子を見守りたいな~」と思う気持ちで「来年もお手伝いに来てね~」と約束しました。

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3月26日(日) 二日目 早朝の気温0℃ 参加者30人
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朝4時30分 天気予報では雨か雪が降るとか・・・。何とか午前中だけでも持ってほしいと祈る思いで外に出ると今日も真暗闇です。いつもの様にかまど口に火を焚き付けましたが、昨日細かい廃材を全部燃やしてしまったらしく、太く大きなものばかりです。あれこれ工夫して何とか集合時間までには、ふっくらと炊きあがり、今日も来た順に自分の味噌仕込みを開始しました。

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今日は2歳になったばかりの女の子が味噌仕込みデビューです。ご両親の真似をしてミンチ状の煮大豆と塩と糀の入った桶の中に手を突っ込んで「まぜまぜ、こねこね」と始まったのを見て「お手伝いえらいね~」と声をかけて、私は別の所に行きました。

1705那須-04すると「大変~!歯みがき粉!」とあわてて飛んで来た人がいたので「どうしたの?」と聞くと、「女の子が火傷した!」というので、歯みがき粉を手渡しました。

ちょっとしてから女の子の所に行くと「おくちゅりちゅけて、なおった~」とけろっとしていました。素手でミンチ状の煮大豆と塩と糀を混ぜ合わせていたので、低温火傷の初期症状?だったのか・・・モミジの様な可愛いお手手が真っ赤です。歯みがき粉の効き目は定かではありませんが、大事に至らず安心しました。

心配していたお天気も終わる頃にポツリポツリと降り始めましたが、それほどのこともなく助かりました。昼食は昨日と今日と同じメニューですが、炊事担当の女性の方々が愛情込めて作って下さった「田舎膳」に舌筒鼓を打ちながら、年に一度の顔合わせの味噌仲間達は一年分の話に花が咲いている様でした。

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3月27日(月) 三日目 雪
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我が家の畑で収穫した大豆を仲間数人で桶8ケ分だけの仕込みです。 今日は午後からなので、朝9時頃大釜に火を付けました。今朝方から降り始めた雪が私の赤大豆の鍋に降り懸かっています。よく見ると、なんとテントの端っこの真下に鍋が設置されていて、蓋の上に雪が積もっていました。

取りあえず夏に使ったヨシズを見つけて雪除けに立て掛けました。心配していた雪も次第に回復し、仲間が集合する頃には、すっかり止み今年の味噌仕込みも無事終わりました。

参加された皆さん、お疲れ様でした。(那須店 高久 タケ子)

※歯磨き粉が直接やけどに効くわけではなく、一時的な痛み止めとして作用することがあるようです。やけどをしたら冷水などで冷やし、早めに専門医の診察を!

栃木◆那須/鬼が恐れた「渡辺姓」初めてのワクワク節分体験‼【高久の里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2017年3月19日

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嫁いで初の「節分」体験

yatsukagashi   私の実家は「節分の豆まき」をする習慣の無い家で、子供の頃から「豆まき」にとても憧れていました。嫁いで初めての「豆まき」の時には、嬉しくてワクワクしながら家列に従って「豆まき」の準備をしました。節分の日の夕方、寒~い台所で教わったように、イワシと大豆を同時に炒ったり焼いたり、イワシを焼く煙に咽返りながら、大豆を焦がさない様に手際良く炒るという作業は、私にとって初めての大仕事でした。夢中でやっていると、

「イワシにツバを付けながら焼く!」

と声が掛り、「えっ!」と返す言葉も無く、おまじない程度に付けながら焼いたものでした。(本当は頭だけにつけるらしい)

炒った大豆は一升ますに入れ、神棚に供え、イワシは頭だけを大豆の枝に刺し「ヤッカガシ」という厄病除けのおまじないを作ります。「豆まき始めるよ~!」と声が掛かると、戸を全開にした玄関先に「ヤッカガシ」を持ち待機し、「オニは外!」と家長のまいた豆に追われる様に屋敷内の建物の各戸口に差して周ります。

「豆まき」が終わるとすぐ玄関の戸を閉め、年の数だけ豆を食べお神酒をいただいて無事終了です。升に残った豆は、「初午」に「しもつかれ」という郷土料理に使われます。

初めの頃は珍しく楽しかったのですが、子供達が巣立ち、夫婦2人きりになった時、真っ暗闇の凍て付く様な寒さの中を「ヤッカガシ」を手に持ちあちこちの戸口に差し歩くのが億劫になり、いつの間にか自然消滅しました。

豆まきをしない「渡辺家」の節分

私の実家の節分は、毎年父親が「わが家のご先祖様に“渡辺 綱”という強~い武将がいて、鬼の腕を切り落としたので、苗字が「渡辺」の家には恐れて鬼が近寄って来なくなったから、「豆まき」をしなくて良い」と自慢気に話したものでした。

ある日友達に鬼退治の話をすると、「鬼ヶ島のオニなの?」といわれ、父親に聞くと「羅生門という所に巣食っていたおっかな~い鬼の親分だよ」と教えてくれました。何となく消化しきれないまま月日が流れ、すっかり忘れていたある日、久しぶりに帰省するといつも口数の少ない母親が、せきを切った様に話し始めました。

先頃「渡辺綱の石塔を見せてほしい」と、ある大学の教授という人が学生を数人連れて訪ねて来たそうです。「きっと酒飲んだ時につい言っちゃったんだね~。どこからどう伝え聞いたのか分からないけど、まったく困ったもんだ~。」とあきれ顔で私に訴えていました。その時、「父ちゃんは作り話をしていた?」と心の中で思ってしまい、その後この話は忘れる事にしていました。

先日、「豆まきをしない渡辺さん」の話をテレビで観た!と知人が教えてくれ、久しぶりに鬼退治の話をする父親の顔を思い出しました。

私の集落には「渡辺姓」の家が6軒並んでいて、東側3軒が「豆まき」をしないそうで、ご先祖様が同じということが最近分かりました。

「父ちゃんの作り話ではなかった・・・」

と今頃になって分かり、胸につかえていたちっちゃい何かが取れました。もうすぐ亡き母の命日になるので、墓前に報告して来ます。  (那須店 高久 タケ子)