風薫る皐月の空に、気持ちよさそうに泳ぐ鯉のぼりは、新緑の季節の幕開けともいっていい風物詩となっています。「北杜二十四景」のひとつ「高根町長沢の棚田」を泳ぐ鯉のぼりがこのあたりではよく知られていますが、多くの農家の軒先だけではなく移住者の庭にもこの頃はよく見かけるようになりました。花散って芽吹きの時を迎えやがて実を結ぶ自然の摂理をこの時期はしみじみと感じることができます。
一方「メイストーム」と言われるように、この時期日本列島を通過する低気圧は嵐のような暴風をもたらすことがあります。低気圧のなかでも24時間で24ヘクトパスカル以上下がるような急激に発達した低気圧は「爆弾低気圧」と呼ばれ、特に注意が必要です。もうひとつ、日本列島の南北にふたつの低気圧が発生した場合は天候が大荒れとなって長く雨が続き、八ヶ岳周辺では寒さがぶり返すこともあります。何年か前にもゴールデンウィークに清里では雪も降りました。物件見学の際にもどうぞ厚手の服装もご用意されて万全を期してお出かけください。
◆小仏トンネル周辺の渋滞緩和?
中央自動車道のサービスエリアのトイレなどで最近「渋滞対策を進めています」というパネル看板をご覧になった方もおられるのではないでしょうか。私も実は2015年ごろ小仏トンネルにもう一本トンネルができるという話を聞いたことがあります。
中日本高速道路㈱八王子事務所に問い合わせたところ「事業計画決定は2年前でおおむね10年で事業完了の予定ですが、運用開始時期は今のところなんとも言えない」との回答。要は下りの渋滞発生箇所の電光掲示板のあるあたりを3車線に増設、上りの左側走行車線の先に新しくトンネルを増設する計画がありますよ、と現段階では捉えておくのがよいかもしれません。
毎週ごとに東京と山梨を二地域居住している私も「週末の憂鬱」は早く解消してほしいと願っている一人です。
◆改正宅建業法が施行されました
本年4月1日より表記の業法改正が行われた背景には、良質の中古住宅のストックという国土交通省のかねてからの考えがあります。危険な特定空き家の除却を行政が行えるようにしたいわゆる「空き家特別法」とセットになっています。当社調べによっても昨年の成約者のうち9割が「中古物件」でした。10年ほど前まで7割近くの方が土地を購入され新築住宅を建てるのが一般的だったころから見るともはや隔世の感があります。バブル期以降の別荘だけでなく移住定住された方々の住まいも昨今では市場に出てきているといえそうです。
当社も加盟している全宅連(全国宅地建物取引業保証協会)の重要事項説明書では、第11項の「建物状況調査の結果の概要」と第12項の「建物の建築及び維持保全の状況に関する書類の保存の状況・建物の耐震診断に関する事項」が追加されています。
◆オーナーチェンジが増えています
バブル期八ヶ岳周辺に物件をご購入された方はすでに30年近く経とうとしています。80歳前後と高齢でしかも相続等についてもご心配の方々からの相談も多くなりました。
八ヶ岳事務所には「一般社団法人空き家相談士協会」認定の空き家相談士が常駐しています。相続のことや農地・山林、築100年以上の母屋の有効活用など空き家に関する相談を承っております(要予約、相談無料。担当は中村)。(八ヶ岳事務所 中村 健二)
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