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山梨◆八ヶ岳/清秋の候、10月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年10月10日

▲黄金色に輝く田んぼにトンボの姿。(山梨県北杜市)

10月初旬。北杜市では稲刈りの最盛期を迎えます。

黄金色の稲穂の間を、コンバインが駆けていく。5月に始まった田んぼの水はり、田植え、毎日の水の調整、週末毎の草刈り、傍から見ていても、稲を育てるという事は大変な作業ですね。

そして今年も田んぼの1サイクルが終わろうとしています。10月の中旬には八ヶ岳、南アルプスの山も冠雪となるでしょう。空気も澄んで、山を眺めるのに良い季節となります。

▲10月中旬。南アルプスがうっすらと雪化粧。(山梨県北杜市)

▲稲刈りの季節。コンバインが駆けていく。(山梨県北杜市)

皆さんご存じでしょうか、北杜市は知る人ぞ知る米どころなんです。

正直、私は移住するまで、北杜市の米というものを聞いたことがありませんでした。思い返せば「コシヒカリ」「あきたこまち」「ひとめぼれ」といった銘柄は気にしていても、どこの産地の米かを気にしていませんでした。

住み始めた当初も、田んぼがあるくらいの認識でした。ただ北杜市の食堂やドライブインで出てくる米(武川米が多かったでしょうか…)がとても甘くて、甘くて、ビックリしてしまいました。

その事を地元の方に話したところ、ご自分が褒められたように喜んでくれた記憶があります。こんな話も聞きました。「北杜市須玉町の米は、新潟魚沼産の米の在庫が少なくなると、魚沼産として市場に出されるのだと」。

これは都市伝説のようなもので、魚沼産に劣らず美味しいという話が誇張されたものだと思います。ただ、それくらい地元のお米への信頼というか、誇りがあるのだなと感じさせられたエピソードでした。

調べてみると、JA 梨北管内で栽培された「梨北米こしひかり」は、食味ランキングにおいて最高評価の「特A」を通算10回獲得しているそうです。そして平成20年には魚沼産こしひかりをおさえ、日本一美味しいお米にも選ばれたことも( ㈱米福HP より)。

食味ランキングとは(社)日本穀物検定協会が実施しているもので、専門家20名が毎年、お米の「外観・香り・味・粘り・硬さ・総合評価」で審査し、基準米とおおむね同等のものを「A’」、特に良好なものを「特A」、良好なものを「A」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B’」として評価をするものだそうです。

こんなシビアな戦いが毎年行われていたのですね。私の方は、ここ3年程から顔見知りの農家さんからお米を買うようになりました。知っている人が作っているお米なので、なんでしょう安心感があるのは勿論、応援したくなる気持ちまで湧いてきます。

「梨北米こしひかり」のここ3年の結果は「A」の成績、「特A」からは遠ざかっているようですが、個人的には、それは何かの間違いなのでは?と言いたくなるくらい、北杜市のお米推しの今日この頃。北杜市においでの際は、是非、お土産にお米をお買い求めください。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

【八ヶ岳事務所エリアの物件】
八ヶ岳南麓エリア・・・北杜市高根町、北杜市長坂町、北杜市大泉町、北杜市小淵沢町
韮崎・茅ヶ岳エリア・・・北杜市須玉町、北杜市明野町、韮崎市、甲斐市
武川・白州エリア・・・北杜市白州町、北杜市武川町

山梨◆八ヶ岳/新秋の候、9月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年9月1日

▲黄金色の田んぼ。(北杜市高根町)

9月に入ると北杜市では一足早く秋の雰囲気を感じるようになります。暑さから涼しさへと変わる月といえるでしょう。2021年の気象庁の記録を調べると、9月に入ると最高気温が30度を切ってきます。ただ、それよりも体感に大きく影響するのが、最低気温の変化でしょう。最低気温が20度を切り、日によっては15度、10度近くまで下がることも。

8月と同じ服装では過ごせない時間帯が多くなってきます。大変すごしやすい季節となりますが、同時に夏が終わってしまった寂しさも覚え、9月後半にはそろそろコタツを出そうかなんて思うことも。気温の変化には気を付けないといけない季節です。

■保険について

私的な事ですが、山岳保険の更新時期が近づいています。山岳保険は登山をする人にはポピュラーですが、一般的には余り知られてないかもしれません。登山を始めるときに、まずケチらずに購入しないといけないのが登山靴とレインウェア。次に速乾の衣類、登山リュック。専門のものを揃えると登山が快適になり、身体の負担が一気に軽くなります。

ただ、本当に大事なところは安全性の確保です。登山靴を使わなければ、足を捻って歩けなくなるかもしれません。レインウェアが無ければ、急な雨により、服が濡れ、急激に体温が奪われ、低体温症で動けなくなるかもしれません。街であれば、お店で一休みできるのですが、山の中ではそうはいきません。命を守るために、きちんとした道具を揃えていかないといけないのです。

そしてその次に出てくるのが山岳保険です。どんなに道具を揃えても、注意をしていても、強風や浮石でバランスを崩したり、足を滑らせて、ケガで歩けなくなったり、滑落してしまう事があるかもしれません。そんな時にお世話になってしまうのがヘリや救助隊による捜索です。

▲救助ヘリ。できればお世話にならないことが一番ですが、
万が一の緊急事態には心強い隊員の方々に感謝。

命をかけた大変な作業なので、救助隊の日当、宿泊費、ヘリ整備費と自然と費用も大きなものになります。YAMAP 登山保険のページによると、ヘリ捜索費用が約165万円、救助隊の費用が約45万円という試算が出ています。

無事に救助いただいても、日常生活に影響が出るほどの金額です。この捜索費用を補償してくれるのが山岳保険です。1泊2日など日にち単位でも契約できますが、私は1年間の契約で入っています。

加入しているのは、モンベルの野外活動保険というもので捜索救助費用が500万円まで。保険金額は年間3190円。捜索救助費用に目的を絞った割安なプランです。

事故にいつ出会うのかは誰にも分からない。登山を楽しむ上で、もしもの金銭的なリスクを低減してくれる、有難い保険です。
(八ヶ岳事務所 大久保武文)

▲雨の中の登山。そこに山がある限り・・・。(白駒池・丸山の苔の森)

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武川・白州エリア・・・北杜市白州町、北杜市武川町

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山梨◆八ヶ岳/厳暑の候、8月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年8月8日

▲夕暮れのトウモロコシ畑。(北杜市高根町)

今年は猛暑の予想ですが、皆さんのお住まいの地域はいかがでしょうか。

ここ八ヶ岳南麓にある北杜市でも温暖化のせいでしょうか。移住された方、特に移住してから10年、20年経った方から、年々夏が暑くなっているという声を聴くことがあります。標高の高い場所では、以前は夏場でも窓を閉めて毛布をかぶって寝ていたとのことです。

私は北杜市へ移住して6年程で、都内に比べれば、夏は十分に過ごしやすいと思います。特に夜の涼しさは最高です。都内に住んでいた時は、夜もエアコンをかけ、かといって朝までつけていると身体がだるくなるので、タイマーを設定しておく。すると朝方、下手をすると真夜中に暑さで目を覚ますという状態で、体を休める夜にも疲れていました。

北杜市では夕方になると、どんどん気温が下がり、窓から入ってくる風は天然のクーラー。日中で火照った体も、涼しさの中、エアコン無しでぐっすりと眠ることができます。朝方になると開け放した窓から小鳥のさえずりが聞こえ、一日の良いスタートを切ることが出来ます。

気温以外でも夏は良いものです。トマト、なす、トウモロコシ、ピーマン、カボチャ、オクラ、ズッキーニなどの旬の夏野菜。道の駅、農協の運営する直売所「よってけし」に足を運ぶと、まさに旬、食べごろの野菜たちが、お値ごろ価格で所狭しで並んでいます。

▲夏野菜は見た目も鮮やか。(たてしな自由農園原村店)

トマト一つにしても種類、生産者が様々でどれを選ぶのか迷ってしまいます。旬の野菜は素材そのものが美味しい為、調理方法もシンプルで大丈夫。生でドレッシングかけて食べたり、蒸篭で蒸したり、フライパンでオリーブオイルと塩であぶっても良いですね。

実感することは、旬の食べ物が一番おいしくて、お値段も安い。北杜市の夏は食材においても楽しい季節です。

■帰ってきたイベント

8月はコロナ禍でしばらくお休みをしていたイベント達が復活。有名どころでは、明野のサンフラワーフェスタ。ひまわり畑と南アルプスの眺めが美しく、期間は7月23日から8月21日まで。

個人的に気になるのが「山存フェスタ」。少しマニアックなお祭りで、八ヶ岳に移住したら必須?となる、チェーンソー、刈り払い機、薪割り、剪定等の技術を専門家が教えてくれるもの。2年ぶりの復活で、8月11日(祝)山の日、清里の森で開催します。

飲食店の出店やお子様が楽しめる企画もあるそうです。詳しくは「山存フェスタ」で検索。北杜市への移住をお考えの方にお勧めのイベントです。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

▲シンプルで美味しい「焼き野菜」。

山梨◆八ヶ岳/自分の余生を思い浮べ少々焦る【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年7月14日


最近、とあるマダムから「【書】を始めた」と、また別の方から「乗馬を始めて十年」とお聞きする機会があった。北杜市にはいくつになっても背筋がピンと伸びた素敵な女性にお会いする事が多い。

趣味や特技を活かし生活を楽しんでいらっしゃる先輩方をみると、自分の余生を思い浮べ少々焦る。とはいえ趣味がある訳でもない私。何か習い事をしてみるかと、調べてみたら予想以上に充実している事を知る。

「陶芸」、「絵画」、「書道」、「ギター」に「ピアノ」、、、「英会話教室」はもちろんの事、体験レッスンを設けている所も有るのでまずはそこからか。


健康系では「ヨガ教室」や「ピラティス」、「フラダンス教室」もみつけた。私が育った田舎では考えられない充実ぶりだ。

北杜市にはタレントバンクという「人材登録制度」が有り、現在様々な分野で四十六もの講師の登録がある。そろそろオンラインではなく、人との交流が恋しい頃。さて、何を始めようか。そこで出会う人とのご縁もまた楽しみだ。北杜の豊かな人材に感謝。
(八ヶ岳事務所 原 きみえ)

まなびの杜タレントバンク制度(北杜市役所)
https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/docs/3788.html
(※北杜市役所HPより)

山梨◆八ヶ岳/向暑の候、7月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年7月1日

▲青々とした田んぼにシラサギの姿。(北杜市高根町)

7月、今年も一年の折り返しとなりました。年齢が上がるにつれて早く時間が過ぎるように感じると聞きますが、もう半分終わってしまったという気持ちです。人は経験をしたことが無いことには意識を強くもち、結果時間が長く感じるようです。大人は子供に比べると新しい経験をするタイミングが少なくなることが原因かもしれません。その意味では、新しい環境に移り、今までやったことの無い、畑や庭いじり、薪づくり等をする田舎暮らしは、新しい経験の宝庫です。日々の生活が新鮮になり、充実した時間を過ごすことで、時間の流れもゆっくりとなるのかもしれませんね。

■ ラーバニストの動向

さて、コロナ禍によりリモートワークが浸透、地方移住がしやすくなったという声を聴きます。北杜市は都心から2時間圏というアクセス、通常は地方で自宅勤務、月に数回、都心へ出勤という働き方にピッタリの場所です。コロナ禍による生活も3年目となりましたが、八ヶ岳事務所における動向にはどのような変化があったでしょうか。

2019年から2021年の推移をご報告します。2019年がコロナ禍の前、2020年からコロナ禍の動向となります。

1)購入物件の種別 建物が8割、土地が1割強という割合が長らく続いていましたが、2021年は大きく変化し、建物が6割に減り、土地が3割と大きく伸びました。この傾向は2022年も続いています。2020年はとりあえず、直ぐに移り住みたいという希望が多く、中古住宅の需要が高まりました。ただ、2021年になると中古住宅の数が減ったこともありますが、しっかりと拠点を構えようという相談が多くなりました。結果、時間をかけ土地を選び、納得のいく新築を建てるという決断をする方が増えました。購入の動機が緊急避難的なものから、生活改善へと動いたように思います。

2)購入者の居住地 引き続き東京と神奈川の居住者で6割を占めています。山梨県内の購入者も引き続き堅調でした。コロナ禍の前後で大きな変化は見受けられません。移住の方も今までのお付き合いの継続を考えると、通える距離が安心感につながるようです。

3)購入者の年齢 元々、退職前後の60代の方が購入することが多かったのですが、2020年からは現役世代の40代の割合が大きく増えました。これはリモートワークが浸透し、現職で、転職なしで移住が出来るようになった事が大きいようです。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

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山梨◆八ヶ岳/いつかは憧れの「南十字星」【八ヶ岳スタッフ・ゆるり☆星空さんぽ】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年6月4日

6月と言えば言わず知れた「梅雨」の季節。植物にとっては大事な恵みの雨であるが、星を観るのが好きな自分にとっては残念なお天気が続く時期。

そんな時は八ヶ岳の麓を離れて、梅雨明けしているかもしれない沖縄エリアの星空を観に出かけるのも良さそう。

沖縄エリアと小笠原の一部、しかも12月末~6月末くらいまでの期間しか観ることができない憧れの「みなみじゅうじ座(南十字星)」。

もともと南半球の星座なので北半球の日本で観ることができるのはここエリアだけ。沖縄本島よりさらに南西に下った離島(宮古諸島や八重山諸島など)で観る方がさらに条件が良いです。

一生に一度はこの目で見てみたい「南十字星」は全天88星座のうちでもっとも小さな星座。曇天や雨天で家にこもりがちなこの時期、沖縄の離島で観るのか?

はたまた南半球までひとっ飛びして観るのか?など、写真などを見ながら妄想星旅をするのもなかなか楽しいですよ☆(八ヶ岳事務所 安江 美香)

山梨◆八ヶ岳/若葉青葉の候、6月のお知らせ【八ヶ岳南麓・高根の里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年6月1日

▲田植えを終え、青々とした田んぼ。(北杜市高根町)

6月を迎えました。

季節の変化を示す暦である「二十四節気」では、6月初旬頃を「芒種」と呼ぶそうです。日常では聞きなれない言葉ですが、読み方は「ぼうしゅ」、稲や麦などの穂の出る植物を蒔く時のこと。因みに、稲や麦などのイネ科植物の、先端の針状の突起を「芒(のぎ)」と言うそうです。

「芒種(ぼうしゅ)」も「芒」のどちらも私の知らない言葉で、「芒」は「すすき」とも読むそうです。暦を知る事は、私にとって昔からの営みを知る良いきっかけになりそうです。

北杜市は5月後半から6月初旬の芒種にかけて、田植えの最盛期を迎えます。「二十四節気」に大体あっていますね。ゴールデンウィークの頃に田んぼに水が入れられ、キラキラと輝いていた水面には、今、青々とした苗が整然と立ち並んでいます。風にゆれる様は見ているだけで、気持ちの良いものです。

田んぼから近隣の山々を見上げると、山頂の雪がほとんど無くなっています。6月は夏山登山の開始時期でもあります。

▲雨をうけ、生き生きとしたバラの花。(北杜市長坂町)

北杜市は北に八ヶ岳、南に南アルプスが位置し、特に八ヶ岳へのアクセス方法が豊富です。ルートも苔の森を楽しむ初級者向けのものから、ヘルメット着用が推奨の上級者まで様々。北杜市に住んだら、登山は身近なレジャーになることと思います。

6月は梅雨の時期でもあります。梅雨というと都心に住んでいた時は、蒸し暑かったり、暗かったりとあまりイメージが良くなかったのですが、ここ北杜市では若干イメージが変わりました。雨が降ることは変わらないのですが、なんというか暑いではなく、涼しい時の方が多い印象です。同じ雨でも気温が低いと、不快感がかなり減るようです。

▲梅雨の時期に咲くヤマボウシ。(北杜市大泉町)

そして一歩、お庭に出るだけで、さらに梅雨の印象は変わってきます。雨を受けたお庭の木々や花が生き生きとしているのです。雑草でさえも美しく感じてしまうことも。そういえば、物件の取材の際に、お庭の写真を撮るときは、炎天下よりも、小雨が降っている方が、魅力的な写真になります。日常生活にとって一見、面倒くさいと思う雨が、自然にとって恵の雨だということ。そんな当たり前のことに、改めて気づかされる北杜市の梅雨です。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)

▲お庭の雑草も、雨で美しく感じる。(北杜市大泉町)

山梨◆八ヶ岳/葉桜の候、5月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年5月5日

▲田んぼの代掻き(しろかき)。奥に八ヶ岳の姿(北杜市大泉町)

5月最大のイベントといえば「ゴールデンウィーク」ではないでしょうか。4月末から5月初めにかけてのこの長期休みは、お盆、正月休みと並ぶ国民的な行事と言えますね。

4月から年度が変わり、生活や仕事環境が大きく変わった人にとっては、やっと一息つける、砂漠の中に現れたオアシスのような休暇となるかもしれません。5月病という言葉がありますが、部署異動、転勤などといった大きな環境変化が自分自身に無くとも、4月というだけで色々な変化があったかと思います。

「毎日聞いていたラジオのDJ が変わった」、「新しいテレビドラマが始まった」というものから、「上司が変わった」、「同僚が増えた」、「仕事先の担当者が変わった」と仕事に直結する変化があった人もいるでしょう。一緒に暮らすご家族の生活が変わったかもしれませんね。

今年の4月は電気、ガスといったライフラインの値上げ、日用品の値上げも沢山ありました。物心ついた時から10円だったうまい棒もついに値上がりをしました。まだコロナ禍の先は見えず、たった一人の人間の暴走でも、それが一国の大統領であれば戦争が起きてしまうという現実も目の当たりにしました。気候の変わり目でもありました。自分は何も変わっていなくとも、周りの変化により、案外、私達は疲れているかもしれません。

▲大空を泳ぐ沢山の鯉のぼり。(北杜市高根町、道の駅「南きよさと」)

この連休は、自身を振り返り、体調を整える良い機会となりそうです。体調を整えるということは、ただ家でじっとしていることとは限りません。むしろ外に出て、体を動かし、気候の変わり目を肌で感じることも大事なのではないでしょうか。

そういった時に、最適なのは自然の豊かな場所かもしれません。4月にあった色々な雑事も、自然の中で、その自然のリズムに向き合うことで、自分のリズムを取り戻せることでしょう。

さて北杜市の「ゴールデンウィーク」といえば、道の駅「南きよさと」の鯉のぼりが印象的です。国道141号沿いの谷間に約450匹の鯉のぼりが風を受けて大空を泳ぐ様は見事なものです。ここ最近ではドッグランも出来て、ワンちゃん連れの方にも人気のようです。

▲夕暮れ時の田んぼ。水面に夜空の青色が写る。(北杜市高根町)

田園エリアに目を向けると、この連休を利用して行われるのが田んぼの水入れです。冬の間、干乾びた地面が見え、ひっそりとしていた田んぼですが、水が入ると印象が大きく変わります。

風が吹けば一面がキラキラと輝き、風の無い時は青い空や遠くの南アルプスの山々が映り込みます。夕陽の赤、夕暮れの青を映す様も美しいものです。田植えが始まるまでの短い期間でしか見られない景色となります。北杜市を訪れた際は、是非目を向けていただければと思います。良い休日をお過ごしください。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)