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栃木◆那須町/光と影の詩人~平和への祈り~【地域店・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店 / 高久 重廣

2024年3月3日

▲平和を祈る影絵です。(写真はイメージです)

2024年1月26日に下野新聞「雷鳴抄」に載っていた記事を読み、大変心動かされたので、ぜひご報告したいと思います。

昨年の大みそかのNHK紅白歌合戦で大とりをつとめたMISIA(ミーシャ)さん。平和への祈りをこめた力強い歌声でした。

その背景を美しく華やかに彩ったのは「光と影の詩人」と呼ばれる影絵作家の藤城清治さんの作品。

大きな目の特徴的な小人や、影絵でありながら色あざやかな作品は一目みれば忘れられません。

ライブツアーで藤城さんの影絵を使っているミーシャさんとは20年来の親交があるそうです。

世界をよくしたい、平和にしたいという願いをミーシャさんは歌で藤城さんは絵で表現しているとのこと。

2013年に開館した那須町の「藤城清治美術館」ではミーシャさんの描いた作品も展示しているそうです。

本年4月に100歳を迎える藤城さんは同町内に新美術館を造る構想をお持ちだそうで、クラウドファンディングを利用した寄付金は760名以上の方から1850万を超える額となったそうです。

「僕の個性を生かす美術館だけでなく、みんなが楽しめるものに」と夢を語られていました。

先日はテレビに出演されている元気な藤城さんを拝見し、構想と意気込みに大変感動しました。(那須店 高久 重廣)

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藤城清治美術館(公式ホームページより引用)

・開館時間 9:30~16:30(最終入館は16:00まで)

・休館日 毎週火曜日(祝日の場合開館)、年末年始休館、メンテナンス期間(2月1日~22日)

・入場料
一般(高校生から):2,000円
中学生以下(3歳以上):1,300円
各種お手帳をお持ちの方 :1,300円
99歳以上のお客様:1,300円

福島◆会津若松市/極上の会津・如月【地域駐在スタッフ・福島「六十の手習い」だべ】 

この記事の投稿者: 福島・会津エリア案内人 / 馬場 和弘

2024年2月12日

▲大内宿雪まつり

二月(如月・きさらぎ)は衣更着とも言い、まだ寒さが残っていて衣を重ね着する(更に着る)月でまさに会津の冬。

でも会津地方の冬は雪や寒さに負けず中々熱く各地でイベントが目白押しです。

①三〜四日「会津柳津冬まつり」
②九日〜十日「大山祇神社旧暦元日祭」
③九日〜十日「会津絵ろうそく祭り」
④十日〜十一日「西会津雪国まつり」
⑤十日〜十一日「只見ふるさと雪祭り」
⑥十日〜十一日「大内宿雪まつり」
⑦十八日「裏磐梯雪祭りナイトファンタジー」 ※北塩原村
⑧十八日「会津かねやま雪まつり」
⑨二十四日「蔵・倉かんじきトレッキング」 ※喜多方市

この様に会津各地で行われますので、時間に余裕のある方はイベントのはしごで会津の冬を楽しんでみて下さい。

▲各所冬祭りへ是非!

尚、この時期の会津はホテル・旅館とも皆様に来ていただき大変混み合いますので早めのご予約がお勧めです。

また、弊社でご契約いただいた方の中には会津で一番厳しい環境の時期に実際に来て納得されて移住されている方もいらっしゃいます。

会津地域の物件をご検討の方は、地域・建屋種類・田畑の有無・坪数等を要望して頂ければ出来る限り見合った物件を見つけ出しご提案出来るよう努力致しますので、遠慮なく連絡くなんしょ、待ってかんない! (福島エリア現地案内人 馬場和弘)

群馬◆黒保根町/地域活性化の兆し【桐生くろほね・花咲爺日誌】

この記事の投稿者: 群馬・黒保根案内人/小林 峯司

2024年1月31日

▲人口減少の波に直面する農村部に明るいニュースが!!

新春を迎えましたが、戦争や震災等の暗いニュースが続く中ですが私達地域のホットニュースを紹介してみたいと思います。

私の在住地は群馬県・赤城山の東麓に位置する桐生市黒保根町(合併前黒保根村)の水沼地区にあります。

明治の初期、この地の名主、星野長太郎氏が製糸会社を興し、その製糸をアメリカに直輸出をするなど製糸産業の先覚者が地域を支え、群馬県の二番小学校を水沼に設立するなどの功績も残され繁栄の時代もありました。

やがて高度経済成長期から都市中心型の社会へと時代が変遷し、特に産業の少ない農村部は過疎化が進み人口減少と高齢化の波にこの地域も直面しています。

▲巷で話題のキャンプやグランピング(イラストはイメージです)

こんな中、最近の明るい話題の一つは『築地銀だこ』で有名な地元企業が新会社を興し、水沼駅周辺の自然の環境を生かして炭火で焼いてインドアで楽しむ『炭テラスとカフェテラス』を昨年9月にオープンさせ、現在グランピングやサウナ施設も5月の開業に向け建設中です。

この地域の活性化を目指すビッグニュースに地元では官民挙げ応援しています。

渡良瀬渓谷鉄道水沼駅周辺は早春から各種の桜、続いて花桃・アジサイ等沿線がまさに花街道に一変します。

更に、この大型観光スポットが誕生し水沼温泉施設の再活用の話題も加わり地域には明るい兆しも見えてきました。(群馬黒保根案内人 小林 峯司)

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SUMI TERRACE 森のヴィレッジ(公式ホームページより引用)
スミテラスBBG水沼
・営業時間
(平日)10:30~17:00(17:00以降については要予約。お電話にてお問合せ下さい)
(土日祝)10:00~20:00
・定休日 火曜日 ※ 火曜日が祝日の場合は営業致します。

森のカフェテラス『シカモア カフェテラス』
・営業時間
(平日)10:00~17:00
(土日祝)9:00~18:00
・定休日 火曜日 ※ 火曜日が祝日の場合は営業致します。

福島◆会津若松市/会津地方の正月【地域駐在スタッフ・福島「六十の手習い」だべ】

この記事の投稿者: 福島・会津エリア案内人 / 馬場 和弘

2024年1月17日

▲冬の鶴ヶ城。

会津の正月は各地と変わりなく大晦日の夜に年越し蕎麦で一年を締めくくり、元日朝には家族で顔を合わせ神棚に礼拝。ご先祖様(仏壇)へ手を合わせる、といった流れになります。内容はやはり家内安全、無病息災になります。

食事はお節、会津名物こづゆ、餅、イカ人参、ニシンの山椒漬けとそれぞれの家庭で内容は多少変わりますが、この様な感じです。

▲起き上がり小法師。

催しものは会津若松市内:一日「鶴ヶ城元旦登閣」、十日「十日市」、十四日「歳の神」。会津美里町:十四日「会津高田大俵引き」。会津坂下町:十四日「ばんげ初市大俵引き」ですかね。

会津若松の十日市は市民にとって一年の始まりの一大イベントで、中心地を通行止めにして行われます。

そこでは元衆議院議員の故渡部恒三先生に全国的に有名にして頂いた「起き上がり小法師」や「風車」「だるま」等を購入するのが慣習です。

▲会津の風車。

余談ですが起き上がり小法師は家族の人数より1個多く購入するのが習わしで、家族の健康や子孫繁栄の祈りが込められており、風車は仕事やお金がよく回るという縁起を担いだものです。

昨年から「ふるさと情報館」様とお付き合いさせて頂いておりますが、会津地域は古民家の動きが好調なので、引き続き頑張りたいと思います。

本年も皆様にとって良い年になるよう会津より祈っております。(福島エリア現地案内人 馬場和弘)

福島◆会津若松市/福島の冬【地域駐在スタッフ・福島「六十の手習い」だべ】

この記事の投稿者: 福島・会津エリア案内人 / 馬場 和弘

2023年12月18日

▲スキー場。

福島県の冬は以前にも申し上げましたが「浜・中・会津」では全く異なり、浜通りは比較的温暖、中は少雪だけど寒い。会津は多雪で極寒(猪苗代・奥会津・南会津は豪雪)。

しかし、県内にはスキー場が多く、県内外の皆様にも楽しんで頂いており、中は三ヶ所、会津は十五ヶ所のスキー場が在りますが、その中でも今期話題なのが星野リゾートネコママウンテンです!

ここは表磐梯の南エリア(旧アルツ磐梯)と裏磐梯の北エリア(旧猫魔スキー場)の二つのスキー場が山頂で繋がり一つのリフトで結ばれ国内最大級のゲレンデ、コースバリエーションになりました。さすが星野リゾートさんやることが違う!

▲大内宿雪祭り。

また冬の楽しみ方も多く各地で「雪まつり(冬まつり)」が行われます。なかでも有名なのは下郷町の「大内宿雪祭り」と只見町の「只見ふるさとの雪祭り」ですね。

▲イカにんじん。

さて、食いしん坊の私としましてはやはり食は外せません。冬も浜通りの「ヒラメ・アンコウ」、福島北部の「あんぽ柿」や福島市の「イカ人参」、会津は「ニシンの山椒漬け」「身不知柿」かな。

イカ人参、ニシンの山椒漬けは酒の肴には最高ですのでネット検索し是非作ってみてください。日本酒が進みますよ。

余談ですが、福島県は日本酒も有名で毎年行われている「全国新酒鑑評会」にて県内蔵元の新酒が多数入賞していますので県産酒と一緒に楽しんでみて下さい。(福島エリア現地案内人 馬場和弘)

秋田◆秋田/東海林太郎~完~【地域駐在スタッフ・秋田からの風】 

この記事の投稿者: 秋田現地案内人/ 片山 保

2023年12月15日

▲東海林太郎(秋田の赤い靴と背中合わせに建っている)。

辺境の地に左遷された太郎はやはり音楽をやろうと退職して東京に帰りバックコーラスをしていたが、ソロの代役で見いだされてNHK主催のコンクールで入賞し35歳で歌手の仲間入りをした。

『赤城の子守唄』(1934)がやくざの歌と思った太郎は断ったが、作詞の佐藤惣之助から「国定忠治は貧農の味方だ」「この歌は男がなく歌だ」と説得されて心が動いた。

太郎は「私にとっては赤城の子守唄もシューベルト等の歌曲も、歌にはいささかの区別もない。どうしたらこの歌の心をつかめるか、歌の美しさに迫ることができるのか、それだけを考えて歌うと直立不動にならざるを得ないのだ」という心構えでいつも歌っていた。

この年に歌った『国境の町』は満州の荒野に思いを馳せて歌い爆発的なヒットで完全にスターダムにのし上がっていた。

太郎が浅太郎役の舞台で背負っていた勘太郎役は子役の高峰秀子だったそうで、後に可愛さのあまり母子で東海林家に招かれて同居し、養女にと懇願されたが断ったと高峰秀子の自伝にある。

当時は国民服が強制された。燕尾服は敵国の服だから駄目だと言われたが洋服は西洋の服だ、燕尾服は最高の儀礼用だと断った。

太郎の座右の銘「一唱民楽」は尊敬していた宮本武蔵の「一剣護民」からで、常にお客さまが例え一人の時でも歌うという信念で直立不動、一尺四方を自分の舞台としていました。(1972逝去73才)

♫ 橇の鈴さえ 寂しく響く 雪の曠野よ 町の灯よ〜 (秋田駐在 片山保)

※2023年10月号掲載『秋田の赤い靴

※2023年11月号掲載『東海林太郎~その1~

福島◆会津若松市/会津の紅葉【地域駐在スタッフ・福島「六十の手習い」だべ】

この記事の投稿者: 福島・会津エリア案内人 / 馬場 和弘

2023年11月24日

▲只見線紅葉

磐梯山周辺、他会津各地それぞれ紅葉の名所が在りますが全国的に有名なのは只見線沿線の紅葉でしょうか。

趣味のアウトドアで只見町の「奥会津ただみの森キャンプ場」を長年利用していますが、四季を通して道中景色を眺めますが特に秋の紅葉時期は別格です。

よく絵具を垂らしたような…などと例えられますが、本当にその通りです。

ちなみに只見線は始発会津若松駅、終点新潟小出駅で駅数三十六、路線距離数約百三十五㎞の山間と只見川に沿って走る四季を通して絵になる路線です。

過去には「NIKKEI PLUS1」の何でもランキング「紅葉の美しい鉄道路線ベストテン」の一位に選ばれています。

しかし2011年11月の新潟・福島豪雨で一部区間不通になり、2022年10月に復旧し、11年振りに全線開通となり、只見線沿線の住民は大変喜んでおります。

現在は休日になると沿線に撮り鉄が並んでシャッターチャンスを狙う姿が大勢見受けられ、観光客の皆様にもご利用いただき週末には大変な混みようです。

▲会津地鶏の親子丼。

▲金山町赤かぼちゃ。

秋と言えば食の秋ですが、沿線の会津坂下町の米「コシヒカリ」、柳津町「あわまんじゅう」、三島町の「会津地鶏」、金山町の「赤かぼちゃ」、只見町「マトン」が主な特産品&B級グルメですね。

魅力満載ですので是非福島県・会津に来てくなんしょ!(福島エリア現地案内人 馬場和弘)

秋田◆秋田/東海林太郎~その1~【地域駐在スタッフ・秋田からの風】 

この記事の投稿者: 秋田現地案内人/ 片山 保

2023年11月16日

▲東海林太郎音楽館・大鵬ミュージアム

秋田市に「東海林太郎音楽館・大鵬ミュージアム」が大鵬夫人の実家(和菓子店)所有ビルの二階にある。

昨年、縁あって音楽館の管理人ボランティアを少し勤めた。

東海林太郎(秋田市出身)の知識と言えば、燕尾服と直立不動の「赤城の子守唄」程度であったが、資料が豊富で、プロダクションからは今度武田鉄矢の番組で使う歌のレコードの有無の問合わせなどがよくある。

東海林太郎の伝記や遺品を見ているとただ歌がうまいというだけはなく、小学校の成績はオール甲、体操、陸上競技にも秀でていた。

太郎が小学生の時に父親は突然県庁を退職して、満州鉄道に入社。太郎と次男は祖母の手で育てられることになった。

中学の同級生のバイオリンを借りてひき続けているうちに魅せられて満州の父にバイオリンをねだったところ、三越から長い箱の小包が届いた。ワクワクしながら開けると空気銃が一丁。父はこれで体を鍛えろとのことで、後に太郎はあれほどがっかりしたことはないと語っている。

音楽の道に進もうと現東京芸大に合格したので父親に知らせると「音楽などの他人の施しを受けるような職業を目指すなら即刻勘当する」と言われ、やむなく早稲田大学商学部に入学した。同学年には浅沼稲次郎や瀬尾俊三(雪印乳業)、斎藤憲三(TDK)などがいる。

父の勧めもあり満鉃に入社してエリートの課に配属され「満州における産業組合」というテーマの論文を提出したが、富の公平化を図るべき等率直な意見が経営者の反感で辺境の地に左遷された。

今日、彼の論文は日本植民地史の大切な資料とのこと。(つづく) (秋田駐在 片山保)