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宮城◆白石蔵王/混迷のとき ~ 4月から6月を振り返る ~【遠刈田温泉・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2020年7月7日


4月から6月まで、3ヵ月間におよぶ全館休業はペンション開業以来初めての経験です。過ぎてしまうと早いもので90日間、ひとりのお客様も迎えず、あっという間に日がたって山の暮らしをのんびりと、しかし忙しく体験できました。

この間、家族で全室のベッド19台をあげ、寝具類は天日に乾し、床から天井まであらゆる箇所を20年ぶりに点検清掃、出てきた備品類は多種多様、大型ゴミとして清掃工場へ持ち込みです。思わぬ春の大掃除でした。

ペンション経営を卒業し、ここは売却という目論見は偶然にも新型コロナウイルスの襲来と時をいっしょにしてしまいました。検温、マスク、手洗い、それに三密を避け、これを新しく日常的につづけるのが当たり前と言われると気が重くなります。ペンション経営が存続可能なのかと考えてしまいます。来ていただきたい事情と、お客様が来られたら困るという複雑な気持ちが、家族内でいつもぶつかりあっています。玄関先で体温計をもって待機したり、楽しい旅先で透明なアクリル板越しのサービスを受けるなど私は論外です。

自粛中のいま、裏庭に新しい畑を開墾中です。わずか6㎡の小さい畑ですが50㎝ほど掘り返し、土を篩にかけてホカホカにしています。また、本館前の駐車場のラインも9台分くっきりと明確に白線を入れ直しました。そう簡単には収拾策が目に見えないコロナ禍、思わぬ展開が待っているかもしれません。(白石蔵王駐在 渡辺和夫)

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☆渡辺さんが経営する宮城蔵王・遠刈田温泉郷ペンションそらまめのホームページ
http://www.soramame-p.com/
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ペンションそらまめ

北東北◆秋田/「TOHOKU BASICBLUE」旅するインク【いくぞ北東北!中村所長・ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2020年6月13日

▲「東北ベーシックブルー」水性染料インク、容量50ml、定価2,200円(税別)

今年3月27日に発売された文房具がある。

東北6県の文房具加盟店(NE6)の全12店が発売したオリジナルインク「東北、旅するインク」の新色「T O H O K U B A S I C B L U E」だ。

東北の冬から春へ、季節の移り変わりの空をイメージしたインクで、乾くとその名のとおり「春がすみ」を想起させる淡い青になっていく。季節のゆらぎを紙の上でも感じられるのがその特徴だといえる。

それを私は秋田市内の県庁近くにある文房具店「とみや」で買った。

店員は一瞬怪訝そうな顔、そして破顔一笑の表情。

その夜、インクを万年筆のコンバーターですくい上げ、宿泊先の便箋に書いてみたところ、本当に淡い色が気持ちよく筆を運ばせてくれた。

誰かのためにメールではなく手紙で気持ちを伝えるのも、この時期の時間の使い方としては良いかも知れない。(北東北担当 中村健二)

▲「とみや」(秋田市山王3-8-34 山王ツインビル、電話018-862-8002、日祝休み)

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このインクはとみやのほか次のところでも取り扱っています。
青森県:金入
岩手県:平金商店、pen. 宮城県:オフィスベンダー、ナリサワ、ペンとインクと文房具の店樂
山形県:八文字屋
福島県:栄町オサダ、文化堂ペントノート、坂本紙店、NO.3+

宮城◆白石蔵王/アフターコロナ・新しい生活様式【蔵王ツーリズム・遠刈田からの手紙】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2020年6月4日

2月に始まった新型コロナウイルスによる厄災は、5月7日の報道によると、この地球上に370万人という患者を発生させ、内25万人を死亡させてしまいました。この先どれほどの人がコロナの犠牲になるのでしょうか。

21世紀の科学文明社会のいまでは考えられないような、まさに悪霊の仕業で、人の肺にすばやく潜り、窒息させる手口の、そのおぞましさに各先進国もたじたじの有様です。感染者対策の長期化の自粛疲れや、経済の収束を考えて対策の緩和に走る国や地方都市もみえてきました。

日本政府の専門家会議は「緊急事態宣言」を5月31日までと延長策を慎重に発表しました。「新しい生活様式を」などという発表は何かと期待していましたら、他人との接触機会を減らすための通信販売や電子決済の活用、オンライン会議、テレワーク、OA 機器を使った感染への警戒を求め、マスクの着用、手洗い、在宅勤務、時差出勤、帰省、出張、対面同席、会話・会席を控え、「3密」防止をさらに勧めていただけです。

私は人間社会の理想は過剰な都市文明の否定にあり、本誌の趣意、「田舎に暮らす」ことに要諦があると信じています。自粛要請にこたえてペンションの予約はすべて断り、閑散とした温泉街の蔵王町の1ヵ月は終わりました。(白石蔵王駐在 渡辺和夫)

栃木◆那須/天気も陽気も逆転?今年はこぢんまり味噌作り【高久の里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2020年5月30日

3月28日 1日目 朝6時11℃ 参加者(20人)

イベントの度に気になるお天気、天気予報では土日を狙い撃ちしたかのように雨なので、テントを張って覚悟していましたが、ポカポカ陽気で動くと汗ばむ程でした。新型コロナウイルスの感染拡大予防で外出自粛の報道があるなかにあって、今年の開催はどうしようか迷いましたが、こちらに移り住んだ方とか別荘に滞在の方々とこぢんまりと静かにやりました。

いつもの様に朝4時大豆の入った大釜2つに火を付けました。少しして順調に燃え出した時、我が夫が登場しその後煮え上がるまでの2時間半責任もって火の番をしてくれました。天気予報では雨といっていたので気も漫ろで、「前中だけでも降らないでほしい」と祈る様な気持ちでした。5時頃になり、薄っすらと明け始めた時雲の切れ間からお星様が見えると「今日は雨降らないぞ??」と思い、嬉しくてバンザイしたい気持ちでした。

集合時間は9時ですが、密集しない様にとの配慮で、いつもより早く8時少し過ぎた頃から、来た順にボチボチ始めました。丁度良く頃合いを見計らった様に来られたので、密集することなく、自分の味噌を作りました。いつもは情報交換をしながら和気あいあいと囲む田舎膳も今回は自粛して持ち帰りのお弁当にしました。

▲いつもの田舎膳をお弁当にして持ち帰ってもらいました。

一昨年参加して焼魚の骨が喉に刺さり大騒ぎした男の子も昨年双子の弟が誕生し、すっかりお兄ちゃんになり、お母さんと二人で参加しました。味噌作りのお手伝いが終わると「今日はね、お魚食べないよ!」と言ったので「ごめんね。今年は食事ないのー」と言うと「エーっ?」とズッこけていました。

お母さんが言うには、やっぱり一昨年の味噌作りの時、焼魚の骨が喉に刺さり酷い目にあったことを覚えていたらしい。でも皆さんとの食事は楽しみにしていたとか・・・。

▲一昨年焼魚の骨がのどに刺さってトラウマになっている男の子。今日はお母さんのお手伝いです。

約30㎏入った16個の味噌が約2時間くらいで終わってしまいました。作り終えた順に、お弁当とお土産(米・そば粉・コンニャク)等を抱き帰路に就いたようです。

昨日テント張り等の準備をお手伝いに来た方が「今年は無洗大豆なんだって?」と毎年大仕事の大豆洗いが放免され、拍子抜けしたようです。今日も明日の分の大豆洗いが無くなり、大釜に大豆を入れ水を入れて浸して終わりなのでとっても楽になったと大喜びです。

▲雪の中で七分咲きの河津桜。

3月29日 2日目 朝6時 0℃ 参加者(10人)

昨夜から降り出した雨がいつの間にか雪になり、勢いよく吹き付けています。今朝も4時に大豆の入った大釜2つと紅大豆の入った大鍋1つに火を付けたのですが、テントの中まで雪が吹き込んだらしく湿ってなかなか燃え上がらない・・・。やっと火が付き燃え出した時には、ほっとひと安心しました。

今朝も「火の番助っ人」(我が夫)登場で助かりました。次第に夜が明けるとあたり一面銀世界で、テント近くの七分咲になった河津桜に雪が降り積もり、「冷たくて可哀相」と思いながらも、鮮やかなピンクの花に積もった雪の景色はきれいでした。

▲火の番の助っ人登場!(我が夫)

北風に乗って大粒の雪がテントの中まで吹き込んだらしく足元がグチャグチャなので稲ワラを敷いて応急措置をし、今日の分の味噌仕込み開始です。

今日の参加者は10人と少ないですが、自粛要請で都心部から来ることが出来なくなった方々のために、味噌仕込みを地元に移住された方々にお手伝いしていただいて頑張ってもらいました。雪が降り寒い中、熱々の煮大豆の湯気は冷えた手を暖める「瞬間暖房」の役目をしている様でした。

▲雪が降って寒い中、熱々の煮大豆の湯気は、冷えた手を温める「瞬間暖房」??

昨日より桶の数は少なかったのですが、悪天候のためか遅くまでかかってしまいました。その後味噌を熟成させる納屋に移すと、1年間この場でじっくり休む桶と、近いうちに引き取りに来るのを待つ桶が入り混じって暫し寛いでいる様でした。

1日目は5月下旬の陽気で2日目は季節が逆戻りした様な大雪になり、そして開催の工夫ということで静かで寂しい今年の味噌作りイベントは何とか無事終わりました。参加された方、そしてお手伝い頂いた方々お疲れ様でした。(那須店 高久タケ子)

▲ここで1年間じっくり熟成する桶と主の迎えを待つ桶と暫し寛いでいる様です。

北東北◆宮城蔵王/みちのく物件探しの旅 ~ 蔵王の師匠いざ、ジャンプ!【いくぞ北東北!中村所長・ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2020年5月15日

その人と初めてお会いしたのは私が入社間もないころだった。当時一世を風靡していた「清里のペンション」売却をご一緒させていただいた時だ。

それがその人との実に一回限りの仕事上のお付き合いだった。

そのころ当社が加盟していた団体に彼も横浜の不動産事業者の所長として参加されていたが、テキパキとした仕事のこなしぶりから颯爽とした風貌と身ぶりまでその道のプロと呼ぶにふさわしい印象だった。しかし私が真に影響を受けたのは次のような言葉だった。

「中村クンね、仕事で最も大切なのは」と彼が言った。

「間なんだよ、間。人と人との間、物件との間。間取図はうまくかけても間を持たせられるやつはホントに少ない」と。

その後定年退職を機に宮城県蔵王町でご家族とともにペンション経営を始められたとうかがった。遠刈田温泉の休養村で都会からのお客様を迎える仕事とは、あの人らしい。新幹線駅からも空港からも高速からもほどよい距離という間の取り方をここでも実践されるのかと、唐突に思えるほどの転身にも私はひとり合点がいった。

私の蔵王の記憶は、高校時代の古典の教師につながる。大の「奥のほそ道」ファンで、修学旅行先を東北か九州のいずれかを生徒に選ばせる時も国東(くにさき)半島よりも松島湾、阿蘇山よりも蔵王のお釜と、その見どころを力説していた。あげくに阿蘇は霧がかかって山など見えないものだと言い出す始末。将来に鬱屈した思いを持つ多くの地方の純真な高校生の一人であった私(たち)は、紅葉も終わりかけた寒さの東北方面へ長旅に出かけたのだった。

▲修学旅行での蔵王お釜。奇跡の一枚だ。

氷雨に見舞われた修学旅行はおおかたバスの中から見た景色として思い出のアルバムに占拠されてしまったが、なんと蔵王の山頂では霧が晴れ奇跡的にお釜が現れた。男どものむなしい旅行が唯一救われたと思ったほど。蔵王とは私にとってはそんな思い出の場所だ。

東北新幹線白石蔵王駅からレンタカーで20キロ、蔵王町遠刈田(とおがった)の休養村まではほぼ一本道。目的地に近づくにつれ、変わったものと変わらぬものが頭をもたげ心もち緊張感に包まれてきた。道路には着雪時に融雪される装置が付いているため、スタッドレスタイヤでなくても登ってくることはできるとのことだが、山道は用心に越したことはない。

しかしながら三月下旬であるためかどうか、物件にたどり着いても雪はまったく積もっていない。車の窓を全開し蔵王の山肌を流れるせせらぎの音を聞きながら、明るいグリーン色の外壁が特徴の物件の駐車場に車を停めた。マイナスイオンが溢れたような落葉樹に囲まれ、森しんとした雰囲気がただよう。ゆっくりと物件のドアを開ける。ちょっとの間、買い物に出かけていて私の方が先着したペンションに戻ってきたその人はこうあいさつをした。「中村クン、久しぶり」。じつに二十二年ぶりの再会だった。

▲ペンションには季節の花々が日当たりの良い窓辺に飾られていた。

都会での会社勤め、リタイア後のペンション経営、そしてさらに次へと向かう飛躍の年。ホップ、ステップときて、最後のジャンプの時に、また仕事で私も関われること。それもまた「僥倖(ぎょうこう)」とよぶべきことなのかもしれない。「ペンション」という言葉が日本に定着してもはや半世紀が過ぎようとしている今日、これからを継業して行く人たちに思いを馳せながら私はその物件を後にした。

美味しく焼かれた奥様の手作りパンをお土産にいただいたが、私にはもう一つやるべきことがあった。それは蔵王のお釜を見に行くことだった。4500メートルのダウンヒルコースを持つスキー場から帰ってきた若者に15:30まで滑れるチケットあげるよと言われ、道を間違えたことに気づく。蔵王エコーラインは国道457号線から大鳥居を抜けて入っていくのだ。

十七歳であった「私」を探すようなその日最後の旅。しかし、ロングアンドワインディングロードの先に待っていたものは案の定山頂付近での通行止めのゲートだった。気温1度、蔵王の春はまだ遠い。(北東北担当 中村健二)

▲山頂付近の通行止めのゲート。

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宮城◆白石蔵王/未曾有の事態と新しい出会いへ【蔵王ツーリズム・遠刈田からの手紙】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2020年5月9日

新型コロナウイルスの感染問題は、予想に反して終息の極みを見せません。東京オリンピックの開催延期も、ともかく、それどころではあるまいと判断するのが現実で、一蹴で処理されてしまいました。楽しみはすべてお預け、やむなしです。

ジワジワと広がる戦後最悪の世界の光景を、テレビは速報してくれています。この先はどうなるのでしょうか?朝起きると一日でどれだけの感染者が発生し、被害が深まったかがこのところの毎日の関心事です。観光、エンターテイメントの業界をはじめ、飲食、車、交通機関、土産物、金融を中心に、恐ろしいほどの総合不安のキズは、深まる一方。高齢事情で私どものペンション業の切り上げを、今年の年賀状でお知らせしたばかりに発生した困ったニュースです。

私どもは一応3月いっぱいで従来の22年来の営業を止めました。4月からはイギリスの民泊風にB &Bつまり、夕食は出さず、朝食のみをお出しする宿に変えて売却が決まるまでは少し続けたいとはお知らせしています。ただし、コロナ渦の一掃が再開の条件です。

夕食は遠刈田(とおがった)温泉の中心にある魚屋「あいざわ」さんの瀟洒(しょうしゃ)な店で召し上がっていただけたらと話し合っています。20年来、当ペンションに酒類を届け続けていただいた店でご夫婦とも気性が合い孫同士も仲のよかった間です。「あいざわ」さんと私どもは、車なら5分と近く、便利です。 定休日は水曜日、夜は8時までオーダーできます。「そらまめ」とは違った南三陸産の食材がメインです。

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『月刊ふるさとネットワーク』誌に「ふるさと発」の記事を書いてほぼ20年。蔵王に住み、ここから地域情報を重ねてきました。1年に12回×20年ですから240回。雑文ですが文庫本1冊の量になりました。蔵王だけではとても原稿のネタが続かず、時には提案、発想、傾向と、時事番外編の内容になってしまいましたが、皆様の田舎暮らし実現へのお手伝いのお役にたったでしょうか。

蔵王に移ってペンションを経営しながら、場面によっては不動産物件の仲介のお世話もしてきました。60歳からはじめ、寄る年波、高齢となり、ペンションでの接客も限界よ!と妻にせかされる日々が増え、いよいよ来たかと、代替わりの気持ちに変わりました。蔵王のペンション村では長老扱いですが、建物はとってもよい状態にキープしていますので譲渡の翌日から営業可能です。 新しい視点からペンションの業態を見直して、収入のある田舎暮らしをここでみつけてください。ご覧になりたい方は私までお電話をどうぞ。物件は本誌5月号27ページです。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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宮城◆蔵王/魚を食べたい!【蔵王ツーリズム・遠刈田からの手紙】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2020年4月26日


私ども夫婦の生まれは静岡県沼津、伊豆半島の付け根。真っ白な富士山を背に、南西は深海で知られる駿河湾にひらけ、魚が豊富に獲れました。「獲れる魚の種類の多さは日本で一番だ」と親父から口癖気に聞かされていました。

沼津市(人口はいまで23万人)は、戦前まで御用邸があったほど気候温暖な地で、老後に暮らす永住地として人気があるようです。量が獲れた駿河湾の鯵あじは「干もの一」となり、地元では「猫マタギ」とよんで、卑下された食品でしたが、昨今は漁獲量が極端に減り、「沼津のあじのひもの」として高価な名産品にかわりました。

魚で育ちましたから蔵王で暮らしていても魚への渇望が止まりません。ここでも虹鱒などの川魚の養殖ものは手にはいりますが、あじ、すずき、さばなど形のよい新鮮な魚を並べて売る魚屋のないのが残念です。

2年ほど前、車で40キロほど東に走り、三陸沿岸の亘理町に小さな漁港をみつけました。東日本大震災の大津波に懲り、造られた大堤防の内側に建てられた漁協の道の駅です。地域の野菜や魚が集められて人気をよんでいました。

私が気に入ったのは、魚の安さと新鮮さ、品揃えです。早朝の海から上がった地魚が船頭にもちこまれ、売れるハシから補充されていく光景です。めばる、ひらめ、ほうぼう、めひかり、のどぐろなどスーパーの売り場では目にしない魚種も日替わりに並び、しかも安くて新鮮。小さな売店ですが、味を占めたリピーターが多く集まり、賑わっています。

月に2回は通う私どももその一組です。蔵王に暮らして久しぶりの充実感を感じています。(白石蔵王駐在 渡辺和夫)

「鳥の海ふれあい市場」

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長野◆蓼科/全国巡る・日本100名城スタンプラリー漫遊記【信州蓼科・タイムカプセル】

この記事の投稿者: 信州蓼科エリア案内人/ 星野 登美夫

2020年3月29日

テレビドラマの「水戸黄門」に感化され、城郭協会の日本100名城スタンプラリーがある事を知り、平成29年から参加する事にしました。北海道から九州、四国とフェリー、飛行機、マイカー、新幹線を使い全国行脚中です。

私の住んでいる長野県には、日本100名城に数えられる有名な国宝松本城を含め城郭、城跡が5城あり、まず最初に制覇しました。北海道は、函館五稜郭と松前城に行き、北海道の広さを実感しました。

休む間もなく関東甲信越や北陸東海、近畿の1部など忙しく回り、31年3月は旅行会社のツアーに参加して、沖縄の5城址を訪ねました。特に戦争で焼失し復元された「首里城」の見事さ、その後の焼失は本当に心痛めました。

九州一周の城郭、城跡巡りにも参加し、熊本城の復興に感動し、「荒城の月」の岡城等、歴史ある13の城郭、城跡を回りました。

また今年1月には四国一周に参加、松山城を含め9城のスタンプを確保してきました。いつの間にかスタンプを押すのが目的になっているようですが、しっかりとその土地の歴史も勉強しています。

残り19城、6月には北海道根室のアイヌの国指定遺跡のチャシ跡群を旅行も兼ねて予定しています。100名城のスタンプが揃うのはもう直ぐです。(信州蓼科エリア案内人 星野 登美夫)