12月26日 自家製醤油完成
醤油作りもいよいよ最後の作業の火入れ、そしてビン詰めになりました。搾りたての醤油は生醤油でそのままでは日持ちしないので、75℃~80℃で15分加熱処理をして発酵を止め殺菌をします。
火入れ中に万が一沸騰させてしまうと風味が飛び、油断して焦がそうものなら焦げ臭い醤油ができ、今までの頑張りが無になってしまいます。そんなわけで香ばしい匂いのする大鍋に付きっきりで全神経を集中して温度計とにらめっこです。
その後1週間程そのままにして澱おりを沈めます。そして上澄みだけをそーっと掬いとり、ナベの蓋の上で暖めたビンのフタを「プチッ!」とはめて出来上がりです。
▲2年がかりでやっと完成したお醤油です。
一般の醤油は食べる時、鼻から匂いが入って来るが、自家醸造醤油は「飲み込んだ時、香りが喉ごしにファ~ッと戻って来て鼻に抜ける」と、私に醤油作りを教えて下さった先生はいつも言っていました。餅搗きの時にお持ち帰りのお正月セットに間に合い皆さんに味わって頂けたことを嬉しく思います。
※お正月セット(杵搗き餅、豆餅、コンニャク、自然乾燥米、そば粉、甘酢漬け大根、白菜漬、お醤油等)
12月30日 お正月用の餅搗つき
年越し寒波襲来の予報で、凄い雪が降るのか??と心配でしたが、朝早く起きて外を見ると雪が降っていないのでひと安心しました。気温はマイナス1℃ですが、このあたりでは常日頃のことなので気になりません。今日参加される皆さんはこちらに移住された方や別荘に長期滞在されている方々です。そして新型コロナ感染症予防対策に基づいた新しい生活様式を実践している仲間達なので、私は食事の準備に気配りしお弁当作りに集中しました。
9時ちょっと前になると「サァ~始まるよ??」と1年振りに聞く懐かしい掛け声が静かな広場に響きます。同時に湯気が立ちのぼる熱々のセイロを持った仲間が小走りで運んできて、臼の中に「ドサッ!」と入れると、待ち兼ねていた搗き手3人が臼に杵を押し付けて米粒を潰す捏ね合わせが始まり、いよいよ餅搗き開始です。
▲大きな臼を二人がかりで移動します。
毎年搗き始めの1、2回に腰の弱いヘナヘナの餅ができていたのですが、今年は1回目から腰の強い素晴らしい餅ができて順調な滑り出しです。今年は様々な都合で参加できない人が数人いたので、その分代わり番こに息切れしながら頑張っていました。
半ば過ぎた頃、何げなく見た、マスクを掛けた男の人達の鼻のあたりがちょっと薄汚れた感じに見える・・・。どうしたの?と聞くと、カマドの側で暖をとっていたので煤すすけた?とか・・・。私は寒いので皆で鼻水を垂らしたのかと思ったよ。と大声で笑いたいのを堪えるのが辛かった。
餅搗きも順調に進み、最後の10回目を搗き始めた時、空模様が怪しくなってきて急にパラパラと降り出して来た。「もう少しなのに?」とブツブツ言いながら搗き始まったばかりの臼を転がすようにしてテントの中に取り込み続きを搗き無事10回終わりました。
▲熱々の米粒を手早に潰す捏ね合わせ、お餅の良し悪しが決まるポイントです。
その後、思わせ振りの雨はすぐに上がり良い天気になりました。いつもなら搗きたての「みず切り餅」に好みの味を絡めて「おいしいね~」と言いながら楽しいひとときがコロナ禍の影響でお弁当になりました。私が作った田舎膳弁当をソーシャルディスタンスとかでそれぞれの場所で広げあっち向いたりこっち向いたりして静かに食べている光景は、今までに無かった事で寂しく思いました。
来年は、周囲に気兼ね無く大声で笑い掛け声と杵の音が響く活気ある餅搗きのできる日が戻って来ることをお祈りします。
(那須店 高久タケ子)
▲普通でも息切れするのにマスク着用で「罰ゲーム?」のような息苦しさだと個々に呟いていました。
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味噌作りのお知らせ
日 時:3月27日 9~14時
28日 同上
※雨天決行
場 所:ふるさと情報館・那須店
参加費:大人2,000円、子供1,000円
(お弁当・飲み物、お土産代含む)
味噌代:白米16,500円。
玄米17,500円。
※ポリ桶付きの場合は
+1,550円。
締切り:3月15日
お申込:ふるさと情報館・本部
TEL:03-3351-5601
※各自マスクの着用及び感染拡大防止をお願いします。
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