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岩手◆遠野/「みちのく」に春の便りです【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2021年3月11日

今年のみちのく岩手の冬は、近年の暖冬と雪不足に悩ませられるスキー場の便りとは打って変わって、厳寒と大雪・吹雪に大慌ての冬でした。併せて、なかなか出口の見えない新型コロナの情報はただでさえ鬱陶しい冬を一段と辛いものにしています。 

そんな中で、春遅いみちのくに毎年一番に春の便りを届けてくれる「第24回三陸・大船渡つばきまつり」が今年も2月6日~3月21日まで開催されています。場所は大船渡市の名勝地「碁石(ごいし)海岸」の高台にあり、震災の影響も受けなかった処です。

▲春を先取り「世界の椿館・碁石」。

我が家では、雪国で長い冬にいたたまれなくなると、毎年待ちきれずに、小一時間かけてドライブとお花の観光に出かけます。三陸の旨い食べ物を味わいに行くのが好きで、子供たちが小さいころから家族で出掛けています。朝の最低気温が零下の遠野市内から行くと、三陸海岸の温暖な気候は春の匂いでまんぱいです。

「世界の椿館・碁石」は世界13カ国約600種700本ものツバキを一堂に集めているそうで、施設内の散策路を歩き、良い香りと、美しい花々を愛でながら、今年も陽光輝く季節への愉しみと心の栄養を貰えます。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

▲薫り溢れる施設内の椿たち。

岩手観光協会
https://iwatetabi.jp/event/detail/03203/214.html

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岩手◆遠野/早くも十年が過ぎます【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2021年2月22日

▲ラグビーワールドカップを記念したモニュメント。

2011年3月11日午後2時46分に、小生が当時勤務していたJAいわて花巻の遠野支店事務所を大きな揺れが襲いました。天井の蛍光灯は大きく揺れ数本落下し、事務机の引き出しは飛び出し、キャビネットの書類も扉が開き落下しだしました。

通常であれば冷静に揺れが収まるのを待つのですが、さすがに我慢しきれずにヨタヨタと建物の外に飛び出すと、電線が大きく波打ち、駐車している車はボンボンと弾んでいるのです。まもなく発生した大津波が沿岸地区を襲来し、JAの釜石支店、鵜(う)のすまい住居支店、大槌(おおつち)支店を襲いました。

3月のまだまだ寒くて雪も降り、電気も水道も途絶えた夜を不安と共に過ごしながら数日後には「おにぎり」と「お茶」をリュックに詰め、爆弾でも落ちたような煙の立ち上る被災地へ同僚の捜索に勇気を振り絞って何日も通ったのでした。

現在、嵩上げされた鵜住居支店の跡地は釜石市の慰霊公園になって犠牲者の名が刻まれた銘板が建てられ、JR鵜住居駅には、ラグビーワールドカップを記念したモニュメントが立ち人々の往来を見ていますが、決して犠牲になった同僚の面影を忘れられません。心の復興はまだまだですね。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

▲犠牲者の名が刻まれた銘板。

▲訪れる人が絶えることはありません。

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岩手◆遠野/デンデン太鼓の音がする ~ 明るい夜明けが来ますように ~【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2021年1月16日

▲しし踊り前の様子。

木枯らしが吹く初冬の街中に、何処からともなく「キッカダカット・ダンコダンコ・デデスコデンデン・デデスコドン」と太鼓の音が響いてきました。当事務所は、遠野市中央通りの蔵屋敷を集めた「蔵の道広場」の一角にあり、例年であれば、遠野市観光行事の「桜まつり」「遠野ホップ収穫祭」「産業まつり」「永遠のふる里遠野まつり」等々のイベントが開催されて、季節ごとに観光客、地元の方々で賑わう所です。

昨今はコロナの禍で保育園の行事から始まり、学校行事、各種観光イベント、神社の例祭から各自治会・集落の小イベントまで中止又は縮小となってしまいました。町内の老若男女々が我慢と忍耐を強いられて、疲れ果てている中で、突然聞こえてきた「キッカダカット・ダンコダンコ・デデスコデンデン・デデスコドン」と太鼓の音に、皆驚き、勇み、喜んで見物に飛び出して大拍手です。

市内のしし踊り保存会の「踊納め」として、久々に蔵の道広場に繰り出して来てくれたのでした。皆の心も、太鼓に鼓舞されて元気になったような気がします。初冬の一コマ、明るい夜明けが来ますように!(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

▲踊収めのしし踊り。

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岩手◆遠野/農山村のいまどきの「秋じまい」【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2020年12月14日

▲一時間以上の順番待ち。

近頃の農山村の「秋じまい」の風景の一コマを御紹介いたします。

昔は殆んどが、「山の木々」、「落葉」、「牛馬の糞尿」、「稲藁」、「麦藁」、「川原の葦」、「萱」等々の自然物を「有機堆肥」としたり、巧みに加工し、編み込み連ねたりして農業の生産資材として活用していました。

しかし、最近の農業の生産資材は「科学肥料」、「農薬」、「燃料・オイル」、「パイプハウス用ビニール」、「土壌被覆用マルチ」、「育苗用箱」・「ポット・トレー」、「保温用マット」、「寒冷紗・防風用ネット」、「収穫用袋・箱等々」殆んどが、石油原料から製出された「ビニール、プラスチック製品」で成り立っています。十数年前から使用を終えたビニール・プラ塵の不法処理、廃棄が問題化され、個人での処理が難しくなったのです。

現在、遠野市ではJAが中心となり、年一回10月下旬に一大イベントとして、「廃プラ・ビニール」等を産業廃棄物として受けいれる事業があり、先日、小生も行きましたが、なんと、受付に並んだ軽トラの50台以上もの長蛇の列に驚きました。おおよそ一時間に及ぶ順番待ちには、ホトホトまいりましたが、ようやく我が家も「秋じまい」が終わりました。
(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

▲軽トラの50台の行列。

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岩手◆遠野/賢治の銀河鉄道が見られます【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2020年11月30日

▲恋人の聖地でもある「眼鏡橋」。

遠野市宮守町は、今から約950前の「前九年の役」による蝦夷の長「安倍貞任(あべのさだとう)」率いる安倍一族と鎮守府将軍「源義家」が奥州の覇権を掛けて戦った歴史は、日本史にも記されているところです。

この戦に敗れた貞任は一族が治めていた宮守町の舘に逃げのびて一時隠れていたとの逸話が、この地帯には多く語られています。源義家の命により、戦勝を祈願して砥と森山(もりやま)の山頂に宮を建てたのが宮守町の名の始まりとの説もあるところです。

近代に至っては、詩人で童話作家の宮沢賢治が、この町の国道283号線に架かる眼鏡橋を黒い煙を上げて蒸気機関車が渡るのを下から見上げた姿は、まさしく空に向かって進んでいく銀河鉄道を思わせたのでしょう。

現在はこの橋の下には、宮守町の産直「MM1」と、宮守川の岸辺を活用した公園が整備されて、眼鏡橋を前にカップルが二人で写真を撮れる処を「恋人達の聖地」と称し、通常の年であれば、野外コンサートや橋のライトアップを背景にしたイベント等で賑わいます。

この眼鏡橋の近くにも、当事務所の物件が有りますので、是非、お寄り願いたいものです。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

▲周辺は親水公園にもなっている。

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岩手◆遠野/牛の博物館に行ってみまして【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2020年10月20日

▲奥州市前沢にある「牛の博物館」

岩手和牛の名産地は、なんといっても「前沢牛」が名高いところで、最近の当事務所の取り扱い物件は、不思議とこの近くに多くなっています。この「前沢牛」の地元に「牛の博物館」がありましたので寄ってみました。

牛専門の博物館は世界で唯一ここだけにあるとのことで、雄大な北上川の流れを一望できる高台の草原にありました。牛は古代から人類に食料、労働、衣料、肥料のほか、闘牛などの娯楽をもたらしてきたとのことに、なるほどと頷かずにはいられませんでした。

▲博物館内の様子。

「前沢牛」といえば、当然ながら霜降り状態の高級な肉をイメージし、地元町内にも焼き肉屋やレストランが立ち並んでいるのですが、この博物館の展示をみて、世界的にみても、最も人類に恩恵をもたらしてくれる家畜だと、改めて感心させられました。

ある国では「神の化身」と崇められ、また、トラクター・自動車にも匹敵する農耕や運搬、牛車、食料としての肉、牛乳、しいては革・毛は衣料として、人類の営みを何千年と支えてきた事に、感謝、感謝です。奥州市にお越しの際は、「牛肉料理」だけでなく、是非「牛の博物館」にもお立ち寄りください。
(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

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岩手◆遠野/人類の足跡は病魔との闘いの歴史 ~平穏な時が来ることを信じて ~【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2020年9月29日

▲遠く西国巡礼(金毘羅山)を祈願した供養塔もある。

昨今、世界的な流行を見せている新型コロナウイルスの国内で、唯一の未確認地であった岩手県に遂に保菌者が出ました。当事務所の遠野市はもとより、県内の市町村に緊張が走りました。そもそも、岩手県だけが未発生地で過ごせる訳もなく、偶然の重なりと思ってはいましたが、いざその場面がくると、心穏やかでないのも事実です。

人類の足跡を遡れば、病魔との闘いの歴史だと言われていますし、この日本でも数々の疫病と称される流行り病に苦しみ、大飢饉に苦しんできた歴史があるといいます。この遠野市内にも、道又の角や、集落の出入口には、多かれ少なかれ、道祖神や供養塔、お地蔵さんが立っています。

現代は細菌とかウイルスとか原因が解明されているが、昔の人々は日々の生活の中で、目に見えない流行り病の恐ろしさを知り、集落内に悪しき病が入り込まないように、邪悪な者が訪れないように、道の角々に悪魔よけの神々や仏法の石碑を立てて護ってきた歴史の名残です。

歴史が証明するように、新型コロナウイルスも必ずや人類は克服し、平穏な時が来ることを信じて、日々の生活に気を付けて頑張りましょう
(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

▲遠野では道の角々に供養のための石碑が建つ。

 

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岩手◆遠野/早くも6年が経ちまして【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2020年9月3日

みちのく岩手事務所が営業開始して、早くも6年目を迎えています。皆様の御支援を頂きまして、徐々にではありますが物件数も御客様も年々増えてきました。

活動エリアも本州で一番広い岩手県と宮城県の北部を含めると、四国地方四県より広い面積となりました。そこでの移動方法とは、自家用車に頼るほかは無い事情です。当事務所の愛車のトヨタ「プリウス」は平成24年型でまもなく8年経過しますが、走行距離は19万㎞になろうとしています。

年間24000㎞、月平均約2000㎞走行している計算で、地球をおよそ5周もしたことになります。今まで無事故、有違反(信号無視一件)と、恙なく小生を運んでくれています。

この愛車無くして、営業は成り立ちません。知人の初代プリウスは、40万㎞の走行実績が有るそうです。当愛車はまだ半分、これからも一緒に頑張ります。(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)

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